小児矯正はいつから始める?|小児矯正の適切な開始時期と歯科医の選ぶポイントも解説!
小児矯正では、歯並びや噛み合わせの問題が早期に発見され、成長期に合わせた治療が行われます。
小児矯正はいつから始めるべきかについては決まりはなく、一概に言うことはできません。一般的には、乳歯から永久歯に生え変わる時期が適切とされます。
これから小児矯正を開始する適切な時期と、歯科医の選ぶポイントも解説しますのでぜひ参考にしてください。
監修歯科医師:
浜田 加奈子(チャイルドしかハウス)
目次 -INDEX-
小児矯正はいつから始める?
小児矯正で行うのは、歯並びや噛み合わせの問題の早期発見とそれに対する治療です。
小児矯正は予防的なもので、将来の矯正治療の負担を軽減できます。いつから始めるべきかについては決まりはありません。
一般的には、乳歯から永久歯に生え変わるころが一期治療に最も適した時期です。しかし、子供の成長や歯の状態によって、それより早い場合や遅い場合があります。
反対咬合や睡眠時にイビキをかくこどもの場合は3歳ごろから治療を開始する場合もあります。
顎の成長のことを考えると、少なくとも8歳ごろまでには治療を始めた方がいいでしょう。
一期治療
一期治療の目的は歯並びや噛み合わせの問題に対する、小児の成長発育に合わせた治療です。
治療には取り外し可能な装置や固定式の装置などが用いられます。個人差がありますが、開始は乳歯や永久歯が混在する時期です。
顎の成長を促進したり、歯列のバランスを整えたりします。永久歯が生え揃うころまで治療を行い、終了後は安定期間と呼ばれる休止期間です。
装置を外しても歯並びや噛み合わせが変化しないように保定装置を使用します。
二期治療
二期治療の目的は上下の歯並びや噛み合わせをきれいにして整えることです。
本格的な矯正治療であり、美しい歯列と機能的な噛み合わせを確保し、小児の健康と自信を高めます。個人差がありますが、開始は永久歯が生えそろった後です。
改善のメリットは、見た目や発音が良くなったり、虫歯や歯周病の予防になったりすることです。一期治療を行っていれば治療期間が短くなることもあります。
デメリットは、矯正装置が目立つとコンプレックスに感じる可能性があることです。
二期治療では、一期治療で顎のバランスを整えた後に歯並びや噛み合わせを最終調整します。
小児矯正の始めるタイミングと治療期間について
一期治療の開始は乳歯や永久歯が混在する時期で、二期治療の開始は永久歯が生えそろってからです。両者は小児の歯の生え変わりを目安にして異なっています。
これにより、小児矯正の始めるタイミングは、一期治療は6歳から小学校の中学年まで、二期治療は小学校の高学年から中学生までです。
小児の歯並びや噛み合わせの状態は治療方法によって変わります。これにより治療期間は、一期治療は1年から2年・二期治療は2年から3年・終了後の保定期間は2年から3年です。
ただし、受け口などがある場合は早めに治療を始めた方が効果的なので、検診などで指摘されたらすぐに歯科医院に相談しましょう。
小児矯正の適切なタイミングについて
小児矯正は歯並びや顎の発育に問題がある小児に対して、早期に治療を行い歯列不正や咬合不良の予防・軽減を目的とする治療です。
小児矯正を受けるのに適したタイミングは、発育状況によって個人差があります。一般的に乳歯から永久歯に生え変わるといわれる時期です。
この時期は顎の成長が盛んで、矯正装置の力によって顎の骨格を誘導できます。永久歯の生え方や位置をコントロールして、歯列不正の進行を防ぐことも可能です。
小児矯正の必要性や効果は個々に異なりますので、適切なタイミングについてかかりつけの歯科医に相談してください。
小児矯正の治療期間と注意点について
一期治療は6歳から10歳頃までが適切とされ、目的や方法によって異なりますが、治療期間は1年から2年程度です。
二期治療は小学校高学年から中学生頃までが適切とされ、治療期間は2年から3年程度となります。
二期治療が終了したら、リテーナーという保定装置を装着して歯並びの後戻りを防ぎます。保定期間は通常、治療期間と同じくらいです。
小児矯正は成長期に行い顎の発育や歯の生え方に影響を与えますので、定期的に歯科医師の診察を受ける必要があります。
小児矯正ではさまざまな種類の矯正装置を使用しますので、矯正装置の取り扱いや口腔衛生の管理に注意が必要です。
小児矯正は子供の協力やモチベーションが治療結果に大きく影響しますので、保護者は子供の口腔衛生に注意しながら子供をサポートする必要があります。
小児矯正の注意点を詳しくご紹介します。
虫歯になりやすい
小児が虫歯になりやすい原因は、歯の質・糖質・細菌などです。
乳歯はエナメル質が薄く神経の割合が大きいため虫歯になりやすく進行も早くなります。
糖質は口の中の細菌の餌になる酸を作り出し、歯のカルシウムやリンを溶かす虫歯の大きな原因です。ミュータンス菌はプラークを形成して歯の表面に付着し、糖質を分解して酸を産生します。
特に、矯正治療期間中はワイヤーが邪魔をして、歯の表面に歯ブラシの毛先が届きにくくなります。矯正治療期間中に虫歯が多発してしまう例もありますので注意が必要です。
歯みがきと食生活に注意して、定期的に検診を受けましょう。
一時的に見た目が悪くなる
虫歯や歯周病などの口腔内の疾患によって、歯が黒ずんだり欠けたり抜けたりすることがあります。これらの疾患には、歯みがきやフッ素塗布などの予防や早期治療が重要です。
また歯の生え方や噛み合わせに問題がある場合には、小児矯正では矯正器具を使用した見た目の変化が起こりますので、歯の見た目が悪くなることもあります。
この場合は小児歯科で診断や治療を受けることが必要です。また、歯ぎしりや爪噛みなどの癖によっても、歯がすり減ったり割れたりすることがあります。
再治療が必要になる場合がある
小児矯正で再治療が必要になるのは、矯正治療後の保定装置を正しく使用しなかった場合や矯正治療開始前の治療が十分でなかった場合です。
また、治療を終了した時に歯根まで移動していない状態で保定に入ってしまった場合や顎の成長が予想と異なった場合もあります。
これらの場合のように、歯並びや噛み合わせが元に戻ってしまうことが後戻りです。再び矯正治療をして改善することを後戻り矯正といいます。
後戻り矯正の費用や期間は、後戻りの程度や歯の移動量によって異なります。
小児矯正の治療費用と保険適用について
小児矯正の治療費は基本的に保険適用外となり自由診療扱いです。費用は歯科医・使用する装置・個々の症例によって異なります。
一期治療では主に床矯正という装置を使って矯正し、二期治療では主にブラケットやワイヤーを使用して矯正します。
一期治療と二期治療では治療の内容に相違がありますので、治療にかかる費用も変わってくることを留意しておきましょう。
一期治療の相場
一期治療で目的とするのは、歯周の骨格を整えて永久歯が正しい位置に生えてくるようにすることです。
かかる費用は、使用される装置の種類・数・治療の難易度・期間などによって異なります。使用する装置は取り外し式の床矯正が一般的です。
上顎や下顎の骨を広げ前後に動かし顎の成長を促します。一期治療の相場は一般的に200,000円から400,000円程度です。
これはあくまで目安で実際の費用は個々の症例に応じて変わります。
二期治療の相場
二期治療で目的とするのは、歯列や顎の骨格のバランスを整えることです。そのため、ブラケットやワイヤーなどの固定式装置や、マウスピース型の装置などが用いられます。
二期治療の相場は、歯並びや噛み合わせの状態・治療期間や方法・使用する装置などによって異なりますが、二期治療の相場は250,000円から650,000円程度です。
ただし、保険適用の場合や一期治療との併用の場合は、費用が変わる可能性があります。
その他費用
一期治療費と二期治療費以外にかかるのは、初回相談料・検査代・抜歯代・調整料・保定装置代などです。
これらの費用はすべて自由診療となるため保険適用外となります。
かかる費用は、初回相談料は無料から10,000円程度・検査代が10,000円から50,000円程度・抜歯代が5,000円程度・調整料が3,000円から5,000円程度・保定装置代が20,000円から30,000円程度です。
保定装置費は種類や材質によって異なります。なお、医院や地域によっても異なる可能性があり事前の確認がおすすめです。
小児の矯正をするときの歯医者の選ぶポイント
小児の矯正は歯並びや顎の成長に大きな影響を与える重要な治療なので、歯科医の選び方にも注意する必要があります。
歯医者を選ぶポイントは以下の通りです。
- 小児がリラックスしやすい環境
- 小児にあった治療の提供をしてくれる
- アフターケアがしっかりしている
一つ一つ詳しく解説していきます。
小児がリラックスしやすい環境
小児は大人と違って矯正治療の必要性や効果を十分に理解できない場合が多いです。痛みや不快感に対して敏感であったり、恐怖心や不安感を抱いたりすることもあります。
そのため、小児が訪れる歯科医院のスタッフは小児に寄り添う姿勢が大切です。また、緊張をほぐせるような“明るく清潔で小児に優しい雰囲気”が大切となります。
そして、治療計画において必要なのは、小児に合わせた適切なタイミングでの治療と調整です。小児が楽しく通院できれば、歯科医院に対する良い印象や感謝の気持ちが芽生えます。
小児にあった治療の提供をしてくれる
小児の矯正をするとき小児にあった治療の提供をしてくれるのは、小児歯科・矯正歯科に対応し子供の心理・コミュニケーションに配慮する歯科医院です。
小児歯科や矯正歯科では、子供の成長や発達に合わせて適切な治療計画や装置を選択してくれます。適切な装置の一つとしてよく挙げられているのはマイオブレース(※1)です。
マイオブレースは歯並びを悪くした根本原因からの治療に使われ、取り外し可能で学校に付けていく必要がなく、就寝時と家庭での1時間の装着で効果があります。
小児の矯正を受ける場合は、まずは相談や検査を受けて治療内容などを詳しく説明してもらいましょう。
アフターケアがしっかりしている
小児の矯正は一生に一度の大切な治療です。アフターケアがしっかりしている歯科を選べば、子供の健康な口元と笑顔を守れます。
治療後にまず必要なのは、歯並びや噛み合わせに変化や問題がないかの確認です。しっかりしている歯科医院では、虫歯や歯周病などの予防・治療・定期検診も行います。
また、治療費用や期間について必要なのは、事前の明確な説明と支払い方法の提案です。さらに転居や転医などで治療が中断された場合にも対応できるような連携の体制が必要です。
歯科医選びのポイントを満たすチャイルドしかハウスへ
小児矯正のチャイルドしかハウスは、東京都立川市にあるマイオブレースの専門医院です。
マイオブレース・システムは早期予防矯正治療で、悪い歯並びの根本的原因に働きかけることを目的としています。
舌の位置や飲み込み方を正したり、鼻で呼吸ができるように教えたり、歯や顎の矯正を提供したりしています。
ほとんどの場合、抜歯やブラケット矯正を行わずに自然な成長と発達に任せた治療が可能です。
チャイルドしかハウスでは専門の担当者がお子様にマイオブレースの使い方や生活習慣の指導を行い、健康で美しい笑顔を目指しています。
先ほど歯医者の選ぶポイントで解説したポイントを満たしている歯科医院です。
小児矯正は、新しいシステムを導入し歯科医選びの基準を満たしているチャイルドしかハウスへどうぞ。
チャイルドしかハウスで行う治療
正しい呼吸の仕方・正しい舌の使い方・正しい姿勢を身につけることは、いい歯並び・バランスのとれたお顔に繋がります。
それらを訂正し身につけることができるのは子供のうちだけです。大人になってからでは悪い癖を直し、生活習慣を改善するのは容易ではありません。
チャイルドしかハウスは子供たちの不正咬合を早期に治療するシステムを取り入れています。システムの目的は悪い歯並びの根本原因に働きかけることです。
また、専門のトレーニングを受けた教育担当がお子様を指導し、マイオブレース治療によってバランスよく健やかな顎や歯の成長を促しています。
マイオブレース治療の仕組み
マイオブレース治療の目的は、間違った口腔習癖を改善して子供の歯並びの悪化を予防することです。
エクササイズを行って、鼻呼吸・上顎につけた正しい舌の位置・正しい飲み込み方を教え、顎が本来の大きさまで十分に発達するように導いています。
マイオブレースは就寝時と家庭で1時間の装着が必要ですが、学校には付けていく必要はないのであまりわずらわしさはありません。
その結果、すべての歯が収まるための十分なスペースが確保され、ブラケットを使用しなくても自然とまっすぐな歯が生えるのです。
チャイルドしかハウスをおすすめする理由
チャイルドしかハウスには小児がリラックスしやすい環境があり、その中でマイオブレースを用いて習癖の改善・歯列の発育・歯の配列・保定が行われています。
毎月1回セミナーを定期開催しオンライン診療を行うなど、家にいてもアクティビティを受けることが可能です。
また、マイオブレース・システムで栄養プログラムの動画シリーズを提供し、美しく自然な歯並びには何が大切かを子供に理解してもらうようにしています。
小児にあった治療の提供をしていてアフターケアもしっかりしていますので、チャイルドしかハウスがおすすめです。ぜひ一度、足を運んでください。
(※1) 未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。
アクセス・住所・診療時間
バス:富士見町2丁目 下車 徒歩すぐ
JR中央線 立川駅 車で4分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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