部分矯正で失敗しないためには?治療詳細やメリット・デメリット、クリニック選びのポイントまで詳しく解説します
歯科矯正の方法はさまざまありますが、費用・時間・痛みを抑えて歯並びを整えられる部分矯正は需要が高い矯正方法です。
歯並びを整えると見た目が美しくなるだけでなく、食事や話し方にも影響があります。
しかし、矯正が終わるまで時間がかかったり、費用が高かったりするのでなかなか踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
部分矯正は治療期間が短く、費用も抑えられるので矯正としては取り入れやすいともいえます。
本記事では部分矯正で失敗しないための治療詳細やメリット・デメリット、クリニック選びのポイントまで詳しく解説します。
これから歯科矯正をしようか検討している方、部分矯正に興味のある方は参考にしてみてください。
監修歯科医師:
松永 和幸(高島町まつなが歯科クリニック)
2005年 鶴見大学 歯学部臨床研修 修了(口腔外科専攻)
鶴見大学第一口腔外科 入局
2006年 埼玉医療生活協同組合皆野病院 口腔外科 勤務
2007年 医)康心会湘南東部総合病院 口腔外科 勤務
2008年〜2022年 医)翔舞会 エムズ歯科クリニック 勤務
(2014年〜2019年 エムズ歯科クリニック磯子院 院長)
2023年 高島町 まつなが歯科クリニック 開業
目次 -INDEX-
部分矯正で失敗しないためには?
部分矯正で失敗しないためには、事前に部分矯正に関する知識を学んだり、情報を入手したりすると良いでしょう。事前に知識や情報があることで、自分のライフスタイルや予算などに合った部分矯正を選択し、治療に取り組めます。
では、部分矯正で失敗しないためには、具体的にどのような知識や情報を入手すると良いのか、詳しくみていきましょう。
部分矯正の治療の種類
部分矯正にはいくつか治療の種類の方法があります。
歯の表側にブラケットをつけたマルチブラケット装置や歯の裏側にブラケットをつけたマルチリンガルブラケット装置は、部分矯正でよくみられている治療方法です。
この治療法は、矯正したい一部の歯にブラケットを設置して、ワイヤーを通して引っ張ります。はじめは痛みを伴いますが、次第に慣れてくると違和感もなくなります。
他には、マウスピースを使った部分矯正です。矯正器具が目立つワイヤー矯正に比べ、透明なマウスピースを使用するため、見た目で部分矯正しているようには見えず取り外しも可能なので近年取り入れるケースが増えてきています。
どの種類の部分矯正方法にするかは矯正する歯の状態や患者さんの意向などによっても人それぞれなので、歯科医師と相談の上選択すると良いでしょう。
部分矯正の費用相場
部分矯正の費用相場は治療する本数によっても異なりますが、マルチブラケット装置の場合平均して15万円〜60万円(税込)、マルチリンガルブラケット装置の場合平均して30万円〜70万円(税込)です。
一方、マウスピースの場合は20万円〜45万円(税込)ほどになります。表側のワイヤー矯正の方が裏側のワイヤー矯正よりも費用を抑えられます。
また、マウスピースは取り扱うマウスピースのメーカーによっても費用が異なります。いずれも自費診療になりますので、全額自己負担となります。
部分矯正の通院回数、治療期間
部分矯正の通院回数は1〜2ヵ月に1回の頻度で、矯正装置の状態のチェックをしたり、調整を行ったりします。この定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、矯正の状態が良くないままになってしまう可能性があり、矯正し直すとなるとより治療期間が延びてしまいます。
そのため、定期的なメンテナンスに足を運ぶことが大切です。治療期間としては早いと半年程度で、長くても2年程度で部分矯正が終了します。これは部分矯正する歯の状態であったり、矯正する歯の本数などによったりとそれぞれ異なります。
治療の進め方について部分矯正を始める前に歯科医と話し合う機会があるので、事前にどのくらいの治療期間になるのか聞いておくと良いでしょう。
部分矯正をするメリット
部分矯正の概要・費用・治療期間などについてみていきましたが、できるだけ短い治療期間で必要な部分だけ矯正したいと考えている方には向いている矯正方法といえます。では、部分矯正をするメリットについて詳しくみていきましょう。
抜歯をしない
部分矯正は基本的に抜歯を行いません。通常の歯科矯正であれば全体の歯並びを整えるため、歯を動かすスペースを要します。そのため場合によっては抜歯を行って、歯を動かすスペースを確保したのち、矯正治療へと進むことも考えられます。
一方、部分矯正は歯並びを整える歯の本数が限られているため、それほど歯を動かすスペースを確保しなくて大丈夫なので抜歯をしなくても良いです。見た目が気になるが、健康な歯をできる限り残したいと考えている方には向いている矯正方法といえます。
気になる部分だけ治療できる
部分矯正は歯並びが気になる部分だけに焦点を当てて、矯正治療を行えます。歯の状態によっては部分矯正では対応できない場合もありますが、気になる部分だけを矯正すると短期間で治療が済み、通院の負担も軽減できます。
例えば、前歯がやや出っ歯気味で少し後方へ矯正したいというようなケースも部分矯正で対応可能です。今まで歯並びで一部気になっているところがある方は部分矯正を相談してみてはいかがでしょうか。
費用が安い
部分矯正は歯並び全体を矯正するワイヤー矯正と比較すると費用が安いです。ワイヤー矯正が100万円(税込)前後かかるのに対し、部分矯正は半額以下の44万円(税込)程です。これは矯正する範囲が限られていることや、治療期間がワイヤー矯正に比べ短期間で終了することから費用を抑えられます。
歯科矯正はほとんどの場合、保険適用がないため自費診療の取り扱いになります。そのため、高額な費用負担が歯科矯正を断念してしまう原因にもなります。部分矯正であれば費用を抑えられるので、治療にも前向きに検討しやすくなるでしょう。
部分矯正のデメリット
部分矯正のメリットについて解説しました。ワイヤー矯正と比較してメリットが多くある部分矯正ですが、反対にデメリットも存在します。部分矯正のデメリットについても詳しくみていきましょう。
噛み合わせは改善できない
部分矯正のデメリットの1つとして、噛み合わせは改善できない点が挙げられます。部分矯正は歯並びの一部分を矯正するので矯正した部分については歯並びが整いますが、全体を矯正するわけではないので噛み合わせまでを改善することが難しいです。
例えば、前歯の部分矯正をした場合、奥歯の噛み合わせまでは改善できません。見た目だけでなく、噛み合わせについても改善したいと考えている場合はワイヤー矯正やマウスピース型矯正で上顎または下顎全体を矯正したり、骨格に問題があったりする場合には口腔外科治療が適切であるケースもあります。
部分矯正できない歯並びがある
部分矯正は全ての歯並びに対応できるわけではないため、部分矯正できない歯並びもあります。例えば重度の叢生の場合、歯並びを整えるためには大きく歯を動かすのでスペースの確保が必要となり、抜歯を伴う可能性が高いです。
このケースでは部分矯正ではスペースが確保しきれないため、抜歯等でスペースを確保したのちワイヤー矯正にて前後に生えている歯を適切な位置へ動かします。
このような場合は部分矯正では対応しきれません。自分が矯正したい歯が部分矯正で対応できるものなのか、詳しくは歯科医師に聞いてみましょう。
部分矯正で失敗しないためにはクリニック選びが大切
ここまで部分矯正のメリット・デメリットについて解説しました。部分矯正は効率的に治療ができる反面、対応が難しいケースもあることが分かりました。実際、部分矯正をしようとなった時に重要なのがクリニック選びです。
部分矯正で失敗しないためのクリニック選びとはどのような点に気をつけると良いのでしょうか。詳しくみていきましょう。
矯正治療に特化したドクターの治療を受ける
部分矯正で失敗しないためには矯正治療に特化したドクターの治療を受けると良いでしょう。矯正治療は矯正器具を設置して終わりというものではなく、定期的なメンテナンスで歯の状態をみながら矯正器具を調整することで歯並びを整える治療になります。
そのため専門的な知識であったり、高度な治療技術を要していたりする矯正治療に特化した歯科医師であれば適切な治療をしてもらえるので安心して通院できます。
また矯正したい歯並びを見て適切な治療法を提示してもらえるので自分に合った歯科矯正が可能です。
検査や設備環境が充実したクリニックを選ぶ
部分矯正で失敗しないためには、検査や設備環境が充実したクリニックを選びましょう。部分矯正は歯並びの一部分を矯正するものなので、正確に検査してもらい、治療方針などが分かりやすく説明してもらえる設備があると良いです。
例えば部分矯正を実施していく上で、検査内容からどのように部分矯正をするのかについてシミュレーションしたものを使って歯科医師の説明があると、治療を受ける側としては理解が深まります。
また、矯正中も正しい位置に矯正が進んでいるかどうか、正確に検査できる設備があると不安なく部分矯正に取り組めるでしょう。
矯正装置が希望に合わせて選べるクリニック
矯正装置が希望に合わせて選べるクリニックは、部分矯正をするために円滑に治療できるためおすすめです。部分矯正を導入するにあたっては普段のライフスタイルにも合ったものを選ぶと負担が少なく済みます。
例えば人前で話す機会が多く、矯正器具が目立たないものにしたいと考えている場合はマウスピース型矯正が良いでしょう。
また、矯正器具が目立たないようにしたいが、しっかり矯正部分の歯並びを整えたいと考えている方には歯の裏側の矯正を選択すると良いです。
このように、歯の状態だけではなく部分矯正中の生活スタイルによって患者さんの要望もあるため、これらに耳を傾けてくれる歯科医師を選びましょう。
部分矯正をするなら高島町 まつなが歯科クリニックにご相談を
部分矯正で失敗しないクリニック選びのポイントをご紹介しました。どれも安心して矯正を進めていくためには必要な要素です。
丁寧なカウンセリングと充実した設備が整っている高島町 まつなが歯科クリニックは部分矯正をはじめるにはおすすめのクリニックです。
目立ちにくい矯正を実現
部分矯正は、矯正したい部分にのみ矯正器具の取り付けを行うため、全体を矯正するよりも目立ちにくいです。
また、マウスピースを用いた部分矯正やセルフライゲーションブラケットと呼ばれるセラミックでできた透明なブラケットを使った部分矯正であればより目立ちにくい矯正を実現できます。
高島町 まつなが歯科クリニックでは、これら多様な部分矯正を取り扱っているので患者さんのさまざまなニーズにも対応できます。
インビザラインの経験が豊富
高島町 まつなが歯科クリニックの歯科医師は、インビザライン(※1)の経験が豊富です。
マウスピースのメーカーであるインビザラインは世界で1,200万人が使用(2022年時点)しており、さまざまなクリニックで取り入れられています。
ワイヤー矯正の経験も豊富なため、患者さんの症例にあわせた矯正治療を提案してもらえます。
(※1)未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。
過去に部分矯正が難しいといわれた方や難しい症例にも適切な治療を提案
部分矯正は歯の状態によっては難しい場合もあります。例えば叢生で歯の位置が大きくずれている場合は難しいといわれる可能性が高いでしょう。
しかし高島町 まつなが歯科クリニックには日本矯正歯科学会認定医が在籍しているので、部分矯正が難しいと判断されたケース・難しい症例の方でもしっかりと対応します。
部分矯正を検討している方は高島町 まつなが歯科クリニックへ相談してみてはいかがでしょうか。
高島町 まつなが歯科クリニックの基本情報
アクセス・住所・診療時間
横浜市営地下鉄ブルーライン 高島町駅 徒歩6分
京急本線 戸部駅 徒歩8分
横浜市営地下鉄ブルーライン・JR根岸線 桜木町駅 徒歩10分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:00~13:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | - | - |
14:30~18:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ★ | - | - |
★:14:00~17:00
参考文献