歯列矯正をしたら将来入れ歯になりやすい?理由や歯並びを放置するリスクも解説
公開日:2026/04/18

歯並びや噛み合わせを整えるために、歯列矯正をご検討中の方もいるでしょう。
歯列矯正は口腔内の環境を整えるために役立つ治療ですが、将来入れ歯になりやすいという話を聞くこともあります。
本記事では、歯列矯正をすると本当に将来入れ歯になりやすいのか、理由や歯並びを放置するリスクと併せて解説します。
歯列矯正について理解を深め、治療を受けるときの不安を取り除く手助けになれば幸いです。

監修歯科医師:
小田 義仁(歯科医師)
プロフィールをもっと見る
小田歯科・矯正歯科
院長 小田 義仁
岡山大学歯学部 卒業
広島大学歯学部歯科矯正学教室
歯科医院勤務をへて平成10年3月小田歯科・矯正歯科を開院
所属協会・資格
日本矯正歯科学会 認定医
日本顎関節学会
日本口蓋裂学会
安佐歯科医師会 学校保健部所属
広島大学歯学部歯科矯正学教室同門会 会員
岡山大学歯学部同窓会広島支部 副支部長
岡山大学全学同窓会(Alumni)広島支部幹事
アカシア歯科医会学術理事
院長 小田 義仁
岡山大学歯学部 卒業
広島大学歯学部歯科矯正学教室
歯科医院勤務をへて平成10年3月小田歯科・矯正歯科を開院
所属協会・資格
日本矯正歯科学会 認定医
日本顎関節学会
日本口蓋裂学会
安佐歯科医師会 学校保健部所属
広島大学歯学部歯科矯正学教室同門会 会員
岡山大学歯学部同窓会広島支部 副支部長
岡山大学全学同窓会(Alumni)広島支部幹事
アカシア歯科医会学術理事
目次 -INDEX-
歯列矯正の種類と歯への影響

歯列矯正治療の種類を教えてください。
歯列矯正治療の種類としては、ワイヤー矯正や裏面矯正、マウスピース型矯正などがあります。ワイヤー矯正は、ワイヤーの力を利用して歯を動かす一般的な歯列矯正の方法です。ワイヤー矯正で使用するブラケットと呼ばれる専用の装置は、金属製やプラスチック製、セラミック製などいくつかの種類があります。裏面矯正は、専用の装置を歯の裏面に取り付けて歯列矯正を行うため、目立ちにくいことがメリットといえるでしょう。ただし、舌や食べ物が装置に当たることで、装置が傷ついたり外れたりするリスクがある点には注意が必要です。取り外しが可能なうえに目立ちにくいマウスピース型矯正は、手軽に歯列矯正をしたいという方によく選ばれている治療法です。歯列矯正中にワイヤーが目立つという理由で治療を諦めていた方にも向いていますが、難しい症例には適応できないケースもあります。
歯列矯正で歯を抜くことはありますか?
歯並びや噛み合わせの程度によっては、歯列矯正を行うときに歯を抜くケースもあります。健康な歯を抜くことに抵抗がある方もいるでしょうが、バランスのとれた歯並びにするために必要になることも珍しくありません。例えば、スペースが足りず、そのまま歯列矯正をすると噛み合わせが悪くなるようなケースがあります。十分なスペースを確保せず、無理やり歯列矯正をしてしまうと、上顎や下顎が前に出てしまう場合があります。ほかにも、親知らずによって歯並びが悪くなっている場合や歯列が非対称な場合は、歯を抜くかどうかを慎重に検討しましょう。歯列矯正を行い理想的な歯並びにするために、歯を抜く治療を行わなければならないケースもあるということです。
歯列矯正で歯が弱くなることはありますか?
個人差はありますが、歯列矯正によって歯が弱くなってしまうリスクも0ではありません。特に注意しなければならないのが、むし歯や歯周病によって歯が弱くなるケースです。歯列矯正の治療中は歯に専用の装置を取り付けるため、普段よりも歯を磨きにくくなります。汚れや歯垢の磨き残しは、むし歯や歯周病になる原因です。お口の中を清潔に保つように心がけ、歯科医院での定期的なメンテナンスも欠かさないようにしましょう。歯列矯正中の歯のぐらつきが気になるという方もいますが、これは動揺と呼ばれる症状かもしれません。動揺とは、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正を行う際によく見られる症状です。歯が抜けるのではないかと不安を感じる方もいますが、一時的な症状であるため、基本的には問題ありません。歯のぐらつきがなかなか改善しない場合は、歯科医師に相談するとよいでしょう。
歯列矯正をしたら将来入れ歯になりやすいといわれる理由

歯列矯正をしたら将来入れ歯になりやすいというのは本当ですか?
歯列矯正の治療を行ったからといって、必ずしも将来入れ歯になるリスクが高まるわけではありません。歯列矯正は、歯並びや噛み合わせを整え、歯の健康を向上させる効果が期待できる治療です。しかし、適切に治療が行われていないことや、治療後のメンテナンス不足などによって、将来入れ歯になるリスクが高まる可能性はあります。また、歯列矯正をするときに金属製のワイヤーを使うと、アレルギー症状が出る方もいるため注意が必要です。金属アレルギーを持っている方は、事前に歯科医師に相談しておくとよいでしょう。歯列矯正を行うときは、信頼できる歯科医院を選ぶことや治療計画をしっかり立てること、治療後のメンテナンスを怠らないことなどが大切です。
なぜ歯列矯正治療をすると将来入れ歯になりやすいといわれるのですか?
歯列矯正治療をすると、将来入れ歯になりやすいといわれる理由としては、治療に伴うさまざまなリスクが原因と考えられます。歯列矯正用のワイヤーやマウスピースなどを装着して歯を動かすと、歯茎が痩せたり歯根が吸収して短くなったりするリスクがあります。もしこういった症状が出た場合、歯が弱まって抜けやすくなり、将来入れ歯になるリスクが高まる可能性もあるため注意が必要です。歯列矯正の治療をした後に、むし歯や歯周病になり歯が抜けてしまうことも、入れ歯になりやすいといわれる理由の1つでしょう。時間の経過によって歯列矯正をした歯の位置が変化し、むし歯や歯周病のリスクが高まるケースも少なくありません。歯列矯正後も油断せず、こまめにメンテナンスを行うようにしましょう。
歯並びや噛み合わせを矯正せず放置するリスク

歯並びや噛み合わせのトラブルを放置するリスクを教えてください。
歯並びや噛み合わせのトラブルを放置するリスクとしては、まず咀嚼障害があります。咀嚼障害とは、噛む機能が低下し、食事が困難になる症状です。日々の食事を楽しめなくなるばかりか、誤飲や消化不良などを引き起こすリスクもあるため注意しましょう。受け口やすきっ歯のようなトラブルは、発音障害を引き起こす可能性があります。これは、噛み合わせが悪いと歯と歯の間に隙間が生じ、呼気が漏れてうまく発音できなくなるためです。お口のトラブルだけではなく、身体に悪影響が出る可能性もあります。噛み合わせのトラブルによって顎や肩周辺の筋肉に負担がかかり、頭痛や肩こりに悩まされる方もいます。ほかにも、むし歯や歯周病、審美的な問題などさまざまなリスクがあるため注意が必要です。
歯並びや噛み合わせによってむし歯や歯周病になりやすいのはなぜですか?
歯並びや噛み合わせに問題があると、お口の中を清潔に保ちにくくなるということが、むし歯や歯周病になりやすい理由の1つです。食べかすが歯の隙間や歯の重なった部分にたまりやすくなり、むし歯になるリスクが高まります。歯並びの状態によっては歯ブラシが届きにくくなるため、日常的な歯磨きでは歯垢を落としきれないケースもあるでしょう。噛み合わせが歯周病の原因になることも少なくありません。歯がうまく噛み合わず、食事をするときに特定の歯にだけ負担がかかると、歯周病の進行が早まります。何かを食べるときの噛む動作というのは、歯垢を取り除く役割も果たしています。そのため、噛み合わせのせいで噛む動作が不安定になると、歯垢がうまく取り除かれません。歯並びや噛み合わせは、歯の健康にも大きく影響するというわけです。
歯列矯正することで将来入れ歯になるリスクは減らせますか?
編集部まとめ

ワイヤー矯正や裏面矯正、マウスピース型矯正などの歯列矯正は、歯並びや噛み合わせを整えるための治療です。
歯並びや噛み合わせのトラブルを放置すると、咀嚼障害や発音障害、むし歯、歯周病などになる可能性も否定できません。
歯列矯正は将来入れ歯になりやすいという話もありますが、信頼できる歯科医院を受診し、適切な治療計画を立てて治療を行えば、そういったリスクは軽減されるでしょう。
むし歯や歯周病などの予防にもつながり、将来入れ歯になるリスクを軽減できる可能性すらあります。
歯並びや噛み合わせに問題があり、将来入れ歯になるのではないかと不安に感じている方は、一度歯科医師に相談してみましょう。
参考文献
