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ハイブリッド矯正とは?矯正歯科の種類や治療方法などについて解説

 更新日:2024/11/28
ハイブリッド矯正とは?矯正歯科の種類や治療方法などについて解説

歯並びや噛み合わせに異常があれば「歯列矯正治療をしたい」と考える方もいるでしょう。

しかし、歯列矯正治療は費用や治療期間などの負担が大きいというイメージをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。

歯列矯正治療の方法は何通りもあり、使用する歯列矯正装置によってメリット・デメリットが異なります。また、患者さんの歯の状態によっても使用できる矯正装置は変わってきます。

本記事では、ワイヤー矯正・マウスピース型矯正・ハイブリット矯正などの特徴を解説します。歯列矯正治療に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

山﨑 晃彦

監修歯科医師
山﨑 晃彦(山﨑歯科医院)

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1962年東京都大田区生まれ。聖光学院高校、日本歯科大学卒業。都内の診療所で研修後、平成6年に父に継ぐ2代目院長に就任現在に至る。小児矯正治療、総義歯治療などを中心に研修し、小児からご高齢者の方まで総合的な歯科治療を行います。

矯正歯科について

矯正歯科について
まずは、矯正歯科とはどのような治療なのかを詳しく見ていきましょう。

矯正歯科とは

矯正歯科とは、歯並びや噛み合わせの問題を改善するための歯列矯正治療を専門とする分野です。
矯正歯科では、デコボコした歯や上下の噛み合わせが悪い場合に歯の位置や顎の関係を調整することで、見た目の美しさだけでなく、機能性も向上させ全体の健康をサポートします。
一般歯科では主にむし歯や歯周病などの治療を行い、治療費は保険が適用されます。一方矯正歯科は、必要に応じてむし歯や歯周病の治療を行うクリニックもありますが、基本的には不正咬合や歯並びの改善がメインとなります。
歯や顎の骨を動かすため、精密な検査機器が必要です。専門性が高い医療となるため、歯列矯正治療の経験が豊富な歯科医院を選ぶようにしましょう。

不正咬合の種類

不正咬合は、噛み合わせが合っていない歯の状態です。歯列矯正治療が必要な不正咬合の種類には以下のものがあります。

叢生(八重歯・乱ぐい歯)

歯が重なり合っていたり歯列の外に出っ張っていたりする歯がある状態

上顎前突(出っ歯)

上の前歯が前にでているために唇が閉じにくくなっている状態

反対咬合(受け口)

下前歯が上前歯より前にでている状態

開咬

奥歯が合わさったときに前歯が噛み合っていない状態

過蓋咬合

噛み合わせたときに下前歯が上前歯に隠れる状態

空隙歯列(すきっ歯)

歯と歯の間にすき間がある状態

顎変形症

上下の顎骨が極端にずれていたり変形したりしている状態

唇顎口蓋裂

先天異常の不正咬合

そのほか、顎関節症による不正咬合や噛み合わせが安定しないものなども不正咬合です。
不正咬合は、幼児期の指しゃぶりや頬杖などの悪癖が原因になる場合もあります。

悪い歯並びを放置するリスク

不正咬合を放置するリスクは、以下のものがあります。

  • 顎骨の正常な発育や成長を阻害する
  • 硬い食べ物を噛み砕くことができなくなる
  • むし歯・歯周病・歯槽膿漏・口臭のリスクが高くなる
  • 歯の寿命が短い
  • 劣等感を生む
  • 歯並びや不正咬合がさらに進行する

日常生活に支障がある歯並びは、治療の必要がある不正咬合です。食事や会話などに支障がでることもあれば、劣等感を生む精神的な問題の引き金になることもあります。
気になる症状がある場合は、歯科医院を受診しましょう。

矯正歯科の種類

矯正歯科の種類
矯正歯科治療の種類は、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正などがあります。
自身が希望する治療方法を選べますが、不正咬合の状態によって治療方法や治療期間が変わってきます。治療を開始する前のカウンセリングで治療計画が提示されるため、納得してから治療を開始するようにしましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正の代表的なものはマルチブラケット装置です。
歯の一つひとつに小さなブラケットを装着し、ブラケットにワイヤーを通して引っ張ることで歯を移動させます。
ワイヤー矯正は、表側矯正などがあります。表側矯正は、歯の表面に装置を装着します。

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正、またはアライナー矯正といいます。
石膏やデジタル画像から患者さんの歯型を採取して、0.5mm程の厚みの透明な樹脂でマウスピースを製作します。歯の移動を予測したマウスピースを数種類製作し、歯の移動に応じてマウスピースを交換する方法です。マウスピース型矯正にもいくつかの種類がありますが、インビザライン(※)は、従来のマウスピース型矯正で困難とされた不正咬合にも対応可能な矯正装置です。2週間~1ヵ月毎にマウスピースを交換して歯を移動させていきます。

(※)未承認医薬品であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。

矯正歯科のメリット・デメリット

矯正歯科のメリット・デメリット
ここでは、ワイヤー矯正とマウスピース型矯正の特徴を解説します。
歯列矯正治療は、少しずつ歯を移動させるため治療期間が長く、ストレスを溜める方もいるでしょう。また、保険が適用されないため自費診療になります。
歯列矯正治療を行う際は、メリットやデメリットを十分把握したうえで治療を受けるようにしましょう。

ワイヤー矯正のメリット・デメリット

ワイヤー矯正の主なメリットは以下のものがあります。

  • 大きな不正咬合に対応可能
  • 取り外さないので自己管理の必要がない

一方、デメリットは以下になります。

  • 装置の装着初期に違和感がある(食事や会話)
  • 金属アレルギーがあると装着できない場合がある
  • 歯の清掃が難しく、矯正治療中はむし歯や歯周病のリスクが高まる

ワイヤー矯正の費用相場は、表側矯正で500,000〜1,200,000円(税込)程です。

マウスピース型矯正のメリット・デメリット

マウスピース型矯正のメリットは、以下になります。

  • 素材が透明なので目立ちにくい
  • 取り外すことが可能で、口腔内の清掃がしやすい
  • 痛みや違和感が少ない
  • 金属アレルギーの心配がない

マウスピース型矯正のデメリットは以下です。

  • 1日の装着時間の管理が必要(20~22時間以上)
  • 大きな不正咬合には不適合
  • 経過が悪い場合は、ワイヤー治療に変更する可能性がある

マウスピース型矯正の治療期間は、半年~2年半程です。大きな不正咬合には適さないため、主に歯並びの改善の治療を行います。ワイヤー矯正と同じ不正咬合に対応した場合は、マウスピース型矯正では治療期間が長くなるでしょう。
費用相場は600,000~1,000,000円(税込)程です。

ハイブリッド矯正について

ハイブリッド矯正について
マウスピース型矯正は、細かい調整はできてもワイヤー矯正のような大きな不正咬合には対応できません。しかし、ワイヤー矯正は目立つことからマウスピース型矯正を望む方は少なくありません。そこで、それぞれの利点を生かした治療方法がハイブリッド矯正です。

ハイブリッド矯正とは

ハイブリット矯正のハイブリットとは、複数の方法を組み合わせることです。
ハイブリット矯正では、ワイヤー矯正とマウスピース型矯正を組み合わせて、それぞれの利点を活かした治療を行います。
例えば、治療の前半はワイヤー矯正を行い後半はマウスピース型矯正に切り替えることで、大きな不正咬合をある程度治療し、後半で微調整を行うことが可能です。組み合わせはさまざまで、患者さんの歯の状態や希望する治療法などを考慮して計画されます。

ハイブリッド矯正のメリット・デメリット

ハイブリット矯正のメリットは以下になります。

ハイブリット矯正のデメリットは以下です。

ハイブリット矯正は、それぞれの歯列矯正治療の利点を活かしながら治療を行う方法です。
しかし、矯正歯科ごとに得意とする施術が異なるので、すべての歯科医院でハイブリット矯正を行っているとは限りません。
また、歯列矯正治療は費用や治療期間に個人差が大きく出る治療です。ご自身の希望に適した矯正歯科を選ぶようにしましょう。

ハイブリッド矯正などの矯正治療なら山﨑歯科医院にご相談を

山﨑歯科医院院内

歯列矯正治療は、日々進化している治療法です。しかし、さまざまな歯列矯正装置や治療法が開発されても担当する歯科医師によって技術が異なるのも事実です。

治療期間の長さや費用面を考えると、失敗したくないと考える方も少なくないでしょう。

自分に合った矯正歯科を選ぶのは大変ですが、東京都大田区にお住まいの方は山﨑歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。山﨑歯科医院は歯列矯正治療を得意とし、一般歯科・総義歯治療・審美治療などの診療科目のほか訪問歯科診療も行っています。

山﨑歯科医院の特徴を紹介します。

痛みへの恐怖をやわらげて痛みに配慮した治療

山﨑歯科医院院内
歯医者さんに対して、治療が痛いというイメージをお持ちの方も少なくないでしょう。麻酔や音が苦手という方もいるのではないでしょうか。
深くまで進行したむし歯の治療は痛みを伴うこともありますが、治療方法で痛みは軽減できます。

山﨑歯科医院では、患者さんの痛みの恐怖心を和らげるために、さまざまな工夫をしています。
たとえば、麻酔においては以下のような対応をしているといいます。

  • 表面麻酔:麻酔注射の前に薬剤(クリーム・ジェル・スプレーなど)を塗布する
  • 麻酔薬の温度:体温に近い温度に調整
  • 麻酔針:細い針・挿入角度や速度調整
  • 医療機器で麻酔薬を注入

患者さんの痛みを和らげるために、歯科医師が痛みに気づくよう配慮したり、歯科医師に痛みを伝えやすいように対応するなど、患者さんが安心して治療を受けられるよう取り組まれています。
不安な点や質問などがある場合は、事前に納得するまで確認しましょう。

複数の方法を組み合わせて利点の多いハイブリット矯正をご提供!

山﨑歯科医院iの先生
矯正治療には様々な種類がありますが、山﨑歯科医院ではワイヤー矯正とマウスピース型矯正を組み合わせて、それぞれの利点を活かしたハイブリット矯正を行うそうです。例えば、治療の前半はワイヤー矯正を行い後半はマウスピース型矯正に切り替えることで、大きな不正咬合をある程度治療し、後半で微調整を行うことが可能だそうです。カウンセリングの段階で、患者さんの歯の状態や希望に考慮して計画されます。ハイブリット矯正のメリットとしては、目立ちにくい矯正治療が実現でき、治療期間が短縮でき、マウスピース型矯正では困難な治療に対応できるので、利点の多い治療方法となっております。また、小児の矯正歯科治療にも力を入れています。歯並びや噛み合わせの異常は幼少期に見られることも少なくないため、早期に治療を行うことで大人になってからの治療の負担を減らせる可能性があります。

美しく健康な笑顔を目指して正しい歯の成長をサポート

山﨑歯科医院院内
歯の病気は予防が大切です。家庭でのセルフケアの指導や定期健診でプロフェッショナルケアを行っていれば、健康な口腔環境を保つことにつながります。

山﨑歯科医院は、2代にわたり地域の患者さんの美しく健康な笑顔を目指した治療を行われています。生涯を通じて美味しい食事ができるようにをサポートし、お子さんからご高齢の方まで、一人ひとりに適した治療を提供しています。お子さんの成長に合わせた治療から、日常を快適に過ごせるような入れ歯など、患者さんのライフスタイルやニーズに合わせた対応をしているそうです。通院が難しい方には、訪問歯科診療も行っています。

お口のケアや義歯の悩みなどがある方は、山﨑歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。

山﨑歯科医院の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間

地下鉄都営浅草線 西馬込駅より徒歩10分

東京都大田区南馬込4-1-23

診察時間
9:00~12:00
14:00~19:00

臨時休診有り。

【費用(税込)】220,000〜550,000円
【治療期間】1〜2年
【治療回数】20〜30回

この記事の監修歯科医師