失敗しない矯正歯科の選び方|失敗の理由・治療法の選び方も解説
歯列矯正は、専用の装置を使用して歯並びや噛み合わせを治していく歯科治療です。歯並びや噛み合わせに悩んでいる方のなかには、歯列矯正を考えている方もいるでしょう。
本記事では、矯正歯科の選び方から歯列矯正の失敗の理由・治療法の種類・選び方まで解説するので、歯列矯正を考えている方はぜひ参考にしてください。
監修歯科医師:
小川 良文(堂島デンタルクリニック)
目次 -INDEX-
自分に合った治療法の選び方
矯正治療には、ワイヤー矯正・裏側矯正(舌側矯正)・マウスピース型矯正の3種類があります。歯列矯正では自分に合った治療法を選ぶことが大切ですが、自分にどの治療法が合っているのかわからない方もいるのではないでしょうか。
治療方法を選ぶ際は、それぞれの特徴・メリット・デメリットを把握し、自分のライフスタイル・予算などに合ったものを選ぶとよいでしょう。歯並び・噛み合わせの状態や患者さんのライフスタイル・考え方によっても、適した治療方法が異なります。
そのため、希望する仕上がりや気になっている点・予算などを整理したうえで、歯科医師に相談するのがおすすめです。検査で歯並び・噛み合わせの状態を確認し、希望や悩みを相談して自分に合った治療計画を立ててもらいましょう。
歯列矯正が失敗する理由
歯列矯正を受けられる矯正歯科は多くありますが、歯列矯正が失敗する事例もあります。せっかく歯列矯正をするなら、失敗は避けたいものです。歯列矯正が失敗に終わらないためにも、失敗する理由を確認しておきましょう。
事前の検査が不十分だった
歯列矯正が失敗する理由には、事前の検査が十分行われていなかったことが挙げられます。歯列矯正を成功させるには、事前の十分な検査・診断が欠かせません。歯列矯正では、事前に以下のような検査を行います。
- 顔や口の中の写真撮影:歯の見え方や歯並び・噛み合わせの状態をチェック
- 歯の石こう模型:歯並び・噛み合わせの状態や歯を動かすスペースなどを確認
- パノラマX線写真:歯の健康状態や顎の骨・関節の異常の有無をチェック
治療前に複数の精密検査・臨床検査を行い、検査結果をもとに治療計画を立てていきます。しかし事前の検査が不十分だと、歯列矯正をしても顔立ち・歯並びのバランスが悪くなったり上下の歯がうまく噛み合わなかったりする可能性があります。
歯列矯正を成功させるには、事前に検査で歯並び・噛み合わせの状態をしっかり把握し、患者さん一人ひとりに適した治療をすることが大切です。
歯が動くための十分なスペースがなかった
歯が動くための十分なスペースがないと、歯列矯正の失敗の原因になります。十分なスペースがない状態で歯列矯正をすると歯がきれいに収まらず、出っ歯になったり歯並びが悪くなったりします。
特に顎が小さい方は、歯が動くスペースも狭いため注意が必要です。床矯正装置・急速拡大装置など歯列を広げる装置はありますが、顎の骨自体は広がりません。
近年は抜歯をしない歯科治療が主流となり、患者さん自身も抜歯を望まないケースが少なくありません。しかし、歯列矯正では抜歯しないことにこだわると失敗する可能性が高くなります。歯が動くための十分なスペースがない場合は、抜歯をしてスペースを作ることが必要なケースもあります。
必要な抜歯は、残存歯をより長く健康な状態に保つことにもつながります。歯列矯正を成功させるには事前検査で歯が動くためのスペースを確認し、状態によっては抜歯してスペースを作ることが大切です。
装置の装着時間を守らなかった
マウスピース型矯正の場合、装置の装着時間を守らないと失敗する可能性があります。マウスピース型矯正は、1日に20時間程度の装着が必要です。時間を守らないと十分な効果が得られず、治療が長引いたり後戻りしたりすることがあるでしょう。
また、歯列矯正後に歯を固定するための保定期間も重要です。保定期間は、一般的に2年程度といわれています。歯列矯正が終わった後も装着し続け、定期的に検診を受けて歯科医師に歯並びをチェックしてもらうと、後戻りのリスクを下げられるでしょう。
歯科医師とのコミュニケーション不足
歯列矯正が失敗する理由には、歯科医師とのコミュニケーション不足も挙げられます。患者さんが納得できる治療を行うには、歯科医師との十分なコミュニケーションが欠かせません。歯科医師とコミュニケーションを取り、以下のような項目をしっかり確認し共有することが大切です。
- 事前検査の結果と治療計画
- 治療で目指すゴール
- 治療のメリット・デメリット
- 抜歯の有無
- 治療にかかる費用
納得のいく仕上がりを実現するには、歯科医師と治療で目指すゴールの共通認識を持つことがポイントです。理想とする歯並びに近づけるためにも、治療前・治療中に歯科医師ときちんとコミュニケーションを取るようにしましょう。
矯正治療の種類
歯列矯正の治療で使用する装置には、固定式と取り外し式の2つのタイプがあります。矯正治療の種類によって特徴やメリット・デメリットが異なるため、自分に合った種類を選ぶことが大切です。
以下では、歯列矯正治療の種類別の特徴やメリット・デメリットを解説します。
ワイヤー矯正
歯の表側にブラケットという小さな金具を取り付け、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。使用する装置はマルチブラケット装置と呼ばれるもので、固定式の代表的装置です。
歯の表側に装着するため見た目を気にする方もいますが、金属製のほかにも目立ちにくい透明・白のプラスチック製やセラミック製のものもあります。
メリットは適応できる症例がたくさんあることなどで、デメリットは装置が目立つことなどがあります。費用相場は、初診から保定期間までの総額が600,000〜1,200,000円(税込)程です。
裏側矯正(舌側矯正)
歯の裏側(舌側)にブラケットとワイヤーを取り付ける方法で、マルチリンガルブラケットとも呼ばれます。裏側(舌側)に装着するため口を開けても装置が見えにくく、歯列矯正をしていると気付かれにくいのがメリットです。デメリットは発音がしにくいことや口腔内を傷つけやすいことなどがあります。
また、歯の裏側(舌側)は唾液による自浄作用が働いており、装置を装着してもむし歯になりにくいといわれています。費用相場は、ワイヤー矯正よりも高くなり、1,100,000〜1,800,000円(税込)程です。
マウスピース型矯正
オーダーメイドで作製した、透明なマウスピースを装着する方法です。歯の動きに合わせてマウスピースを取り替え、歯並びを改善します。透明のため目立ちにくく、金属アレルギーがあっても使えるほか、患者さん自身で取り外せるのがメリットです。デメリットは、患者さん自身が自己管理するため装着時間を守らないと十分な治療効果が得られないことや、歯の移動に限界があるため適応が難しい症例があることなどです。マウスピース型矯正の費用相場は、400,000〜1,000,000円(税込)程です。
歯列矯正のことなら堂島デンタルクリニックにご相談を
堂島デンタルクリニックは歯の保存をベースに、歯周病・むし歯治療から歯列矯正・インプラント・審美治療まで幅広く診療されている歯科医院です。
目立ちにくいマウスピース型矯正を行っているので、見た目が気になる方の歯列矯正にもおすすめです。
目立ちにくく負担の少ない歯列矯正はさまざまな症例に対応可能
堂島デンタルクリニックでは、目立ちにくく負担も少ない歯列矯正を受けられます。
歯並びをきれいにするだけではなく、噛み合わせの改善や歯周病・むし歯の予防効果も期待できます。
「歯並びをきれいに治したい」「すきっ歯を改善したい」「出っ歯を治したい」など、さまざまな症例に対応されているのが特徴です。
マウスピース型矯正は目立ちにくい『クリアコレクト』を採用
堂島デンタルクリニックでは、ほかのマウスピースよりも目立ちにくく費用も抑えられる『クリアコレクト(※)』をマウスピース型矯正に採用しています。
薄くしなやかなためフィット感があり、違和感が少ないのが魅力です。歯茎に2ミリメートル程度かぶせるため、ほかのマウスピースより歯を動かす力が強いのも特徴です。
表面に付けるアタッチメント数が少なく表面に光沢感がないので、歯列矯正中も目立ちにくく自然な見た目になります。
堂島デンタルクリニックのマウスピース型矯正は、矯正装置が目立つと困る方や、歯列矯正の費用面が心配な方におすすめです。
治療期間は半年~3年で、治療回数は12回~36回が目安です。
(※)未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。
歯の保存を考えた総合的な診療で患者さんのお口の健康をサポート
堂島デンタルクリニックは、歯の保存を考えた治療計画を立てられているのが特徴です。
むし歯・歯周病治療をはじめ、矯正歯科・インプラント治療・入れ歯治療・睡眠時無呼吸症候群の治療など、幅広く診療しています。
丁寧な診察と総合的な診療でお口のトラブル・コンプレックスを解消し、患者さんのお口の健康をサポートしているそうです。
歯並びや噛み合わせなどお口に関する悩みがある方は、堂島デンタルクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。
堂島デンタルクリニックの基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・回数
JR北新地駅より徒歩4分
地下鉄四ツ橋線 西梅田駅より徒歩5分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:30~19:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | - |
※最終受付18:30
▲:第1・3・5土曜 10:00~12:30/13:30~16:00(最終受付15:30)
その他の土曜は休診となります
【費用(税込)】
・相談料 3,300円
・マウスピース型矯正 330,000〜660,000円
・調整料 1回につき3,300円
【治療期間】半年~3年
【治療回数】12回~36回
参考文献