歯列矯正をやってよかったと思う理由をご紹介|歯列矯正を始めるきっかけや後悔した理由も解説します
歯並びが悪いことにコンプレックスを抱えている人は多いです。歯並びが悪いと、相手に与える印象や口内トラブルなどに不安を感じてしまいますよね。
ですが、歯並びが悪いことは歯列矯正で解決できることが多いです。
歯列矯正を受けた多くの人は「やってよかった」と感じており、コンプレックスを解消している人も少なくありません。
ですが、歯列矯正はメリットを感じるだけでなく、後悔してしまうケースもあります。
本記事では歯列矯正をしてよかったことや後悔したこと、歯列矯正で後悔しないための対策についてご紹介していきます。
ぜひ参考にしていただき、後悔のない歯列矯正を実現してください。
監修歯科医師:
古田 博久(歯科医師)
目次 -INDEX-
歯列矯正をやってよかったと思う理由
歯列矯正を行うことで、「やってよかった」と思う人は多くいます。
人によって歯列矯正で得られる未来は変わりますが、多くの人は以下の点にメリットを感じています。
- 自信をもって笑えるようになる
- 口腔内を清潔に保ちやすくなる
- 食べ物をしっかり噛めるようになる
- 滑舌が良くなる
- 周りからの印象が変わる
歯列矯正を行うことで得られる上記のメリットについて深掘りしていきましょう。
自信をもって笑えるようになる
人前で自信をもって笑えるようになることは、歯列矯正を行うことの大きなメリットといえます。
歯並びにコンプレックスがあることで、人前で自信を持って笑うことに抵抗がある方も少なくありません。
歯列矯正を行って歯並びが整うことで、コンプレックスが解消されて人前でも自然に笑うことができるようになるでしょう。
特に人前に立つ仕事などをしている場合は、歯列矯正を行うことで好印象を与えることができるため、前よりも仕事がうまくいくなどのメリットを感じられるのではないでしょうか。
口腔内を清潔に保ちやすくなる
歯列矯正を行って歯並びを改善することで、口腔内を清潔に保ちやすくなります。
歯並びがガタガタだと、上手く歯磨きができずに食べかすや汚れが残ったままになってしまうことも珍しくありません。
結果的に、虫歯や歯周病といった口内トラブルに発展してしまうこともあるでしょう。
そうすると口内の痛みや治療にお金がかかってしまったりと、様々なデメリットが存在します。
しかし、歯並びを整えることで歯磨きしやすくなり、口腔内を清潔に保つことができます。
虫歯や歯周病といったリスクを下げられるため、治療の費用を抑えることで長期的なメリットも得られます。
食べ物をしっかり噛めるようになる
食べ物をしっかりと噛めるようになることも歯列矯正を行うメリットです。歯にがたつきがあると、麺類や肉類が噛み切りにくいなど、食事においても不便なことが多いです。
しかし、歯列矯正をすることで噛み合わせが整うことで、硬めの食事でもしっかりと噛み切ることができます。
ストレスなく食事ができるため、この点においても歯列矯正は大きなメリットがあります。
滑舌が良くなる
歯並びの中でも「すきっ歯」や、前歯で噛み合わせることのできない「開咬」などの歯並びだと息漏れによってうまく発音ができないことがあります。歯列矯正を行って歯並びを整えて歯と歯の隙間をなくすことで息漏れを防ぐことで、はっきりとした発音をすることができます。
滑舌にも良い影響がありますので、歯並びが原因で滑舌が悪い場合は歯列矯正を行ってみるといいでしょう。
周りからの印象が変わる
歯列矯正を行うことで見た目が変わり、周りからの印象も大きく変わるでしょう。
ガタガタの歯並びというコンプレックスが解消されて笑顔が増えたり、人によっては噛み合わせが整ってエラ張りが改善され、顔がスッキリすることもあります。
明るい印象を得られるだけでなく、顔そのものの印象も変わる可能性があるため、周りから好印象を得られることが多くなることも期待できます。
歯列矯正を始めるきっかけ
歯列矯正を行った先には、様々な良い未来が待っていることがわかりました。
ですが、それでもなにかが引っかかって一歩を踏み出せなかったり、歯列矯正を後回しにしてしまう人は少なくありません。
歯列矯正を行った人は、どのようなきっかけがあって歯列矯正をしたのかは気になるポイントだと思います。
ここからは、歯列矯正を行う際にきっかけとなるポイントについてご紹介していきます。
コンプレックスを解消するため
歯列矯正を始めるきっかけとなるのは、やはり「コンプレックスの解消」というきっかけが多いです。
- 仕事で人と関わることが多いため、良い印象を与えたい
- 周りに歯並びの悪さを指摘された
- 口が常に半開き状態で口内トラブルの不安を抱えている
このような見た目に関する悩みを抱えている人が歯列矯正をする傾向があります。
歯並びは見た目の印象に大きく影響するため、特に人と関わる仕事をしている人は気になる点ではないでしょうか。
前述した通り、歯列矯正をすることで相手に良い印象を与えることができるため、もしも歯並びにコンプレックスを感じているのであれば、歯列矯正を検討してみてはいかがでしょうか。
大事なイベントにきれいな歯並びで出席するため
歯列矯正を始めるきっかけとして、大事なイベントが控えていることも挙げられます。
「歯並びというコンプレックスを解消したい」というきっかけに付随する点でもありますが、なかなか歯列矯正に踏み出せなかった人が決意するきっかけになるようです。
結婚式や就活など、大事なライフイベント前に歯列矯正をする人が多いでしょう。
歯列矯正を後悔した理由
歯列矯正をすることで見た目がよくなったり、印象が変わったりと様々なメリットがありますが、歯列矯正をしたことで後悔してしまうケースも存在します。
具体的には、以下の点で後悔してしまう人が多いです。
- 治療期間が長い
- 痛みがある
- 場合によっては抜歯や歯を削る必要がある
- 歯並びが元に戻ってしまった
これらの後悔してしまうケースを抑えておくことで、事前に医師に相談する内容が変わってきたり、治療計画が変わってきたりします。
ぜひ参考にしていただき、あなたの歯列矯正にお役立てください。
治療期間が長い
歯列矯正の大きなデメリットとして、治療期間が非常に長いことがあります。
事前に歯科医師が治療計画を立てますが、予定通りに歯が動かないことも珍しくありません。
計画よりも治療期間が長引いてしまったことで後悔する人も少なくないでしょう。
歯列矯正は矯正方法にもよりますが、全体矯正の場合はどんなに短くても数年はかかるのが一般的です。
部分矯正でも数ヶ月の期間を要しますので、歯列矯正を行うのであれば計画的に実施することが大切です。
痛みがある
歯列矯正では矯正装置で歯を動かすため、痛みを伴います。
ワイヤー矯正であればワイヤーを通すタイミングで、マウスピース矯正の場合はマウスピースを交換するタイミングで痛みがあることが多いです。
いずれの矯正方法も時間が経過するとともに痛みはなくなりますが、歯列矯正を始めたタイミングや装置交換のタイミングでは痛みがあることを把握しておきましょう。
場合によっては抜歯や歯を削る必要がある
歯列矯正では、場合によっては抜歯や歯を削ることがあります。歯が動くためのスペースが必要なため、歯並びによっては歯を抜いたり削ったりしなければならないこともあります。
矯正のためとはいえ、歯を抜いたり削ったりすることには抵抗がある人も多いです。
歯列矯正で後悔をしないためにも、抜歯や研磨が必要な場合は事前に医師に理由などを聞き、納得したうえで歯列矯正を行うことが大切です。
歯並びが元に戻ってしまった
歯列矯正が終了したあとに、歯並びが元に戻ってしまう「後戻り」で後悔する人もいます。矯正をして歯並びを改善しても、終わったばかりの歯は安定していない状態です。
矯正治療が終わったら、リテーナーという歯の位置を固定する保定装置を付けて歯を安定させる期間が必要ですが、それを怠ることで後戻りが発生してしまいます。
他にも原因はありますが、ほとんどの場合はリテーナーをしっかり装着していなかったことが原因とされています。
後戻りしないためにも医師の指示に従い、しっかりとリテーナーを装着するようにしましょう。
歯列矯正を後悔しないための対策
せっかく歯列矯正をするのであれば、後悔はしたくないですよね。
歯列矯正で後悔しないためには、以下の点に注意する必要があります。
- 保定期間を怠らない
- 担当の歯科医師と密にコミュニケーションを取る
- セカンドオピニオンを受ける
- 矯正の認定医がいる歯科医院を選ぶ
他にも様々な注意点はありますが、上記の点に注意することで後悔する可能性を減らすことができるでしょう。
保定期間は歯列矯正後、歯を安定させるための期間です。リテーナーをしっかりと装着して保定期間を過ごすことが大切です。
また、担当の歯科医師と密にコミュニケーションを取ることも大切です。
矯正治療中に装置が取れてしまったり、虫歯や歯周病になってしまったりなどのトラブルが発生することもあります。
そういった際に、すぐに歯科医師に相談できるようにしておきましょう。
セカンドオピニオンとは、他の歯科医師の意見を聞くことです。矯正治療のやり方は同じでも、考え方は医師によって変わります。
「本当にこれでいいのか」と少しでも不安を感じたら、セカンドオピニオンを受けて納得することで後悔するリスクを下げられるでしょう。
また、歯列矯正で後悔しないためには歯科医院選びも大切です。具体的には、矯正の認定医が在籍している歯科医院を選ぶようにしましょう。
認定医とは学会が認めた大学病院や医療機関で5年以上の臨床経験を持ち、審査に合格した歯科医師のことです。
認定医であれば、豊富な知識と経験を持っているため、歯列矯正で後悔するリスクを大きく下げられるでしょう。
編集部まとめ
本記事では歯列矯正をやってよかったと感じるポイントは後悔するポイント、歯列矯正で後悔しないための対策についてご紹介してきました。
歯列矯正は歯並びというコンプレックスを解消するのにとても良い手段といえるでしょう。
しかし、だからといって安易に歯列矯正を行ってしまえば、結果的に後悔することになってしまうかもしれません。
せっかく高い費用と長い時間をかけて歯列矯正をするのであれば、後悔はしたくありませんよね。
ですが、歯列矯正での後悔は事前の準備や対策でリスクを減らすことができます。
しっかり事前の準備や治療計画を立て、実績ある医師に相談したうえで歯列矯正を行うようにしましょう。
参考文献