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マウスピース型矯正を受ける際の歯科医院選びのポイントを紹介

公開日:2022/08/18
マウスピース型矯正を受ける際の歯科医院選びのポイントを紹介

矯正治療を検討する際の選択肢として、矯正装置が目立ちにくい「マウスピース型矯正」が挙げられます。近年、マウスピース型矯正が広まっていますが、どういった点に着目して歯科医院を選んだらいいのか気になりますよね。そこでこの記事では、マウスピース型矯正の特徴や治療を受ける際の歯科医院選びのポイントについて、「はしもと歯科クリニック」の橋本先生にお話を伺いました。

橋本 仁孝医師

監修歯科医師
橋本 仁孝(はしもと歯科クリニック 院長)

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松本歯科大学卒業。その後、矯正歯科医院で矯正治療の研鑽・臨床を重ねる。2010年、大阪府大阪市に「はしもと歯科クリニック」を開院。患者さんとのコミュニケーションを重視し、一人ひとりに合わせた治療方法を提案してクオリティの高い治療ができるよう心がけている。インビザライン認定医、ITIインプラントスペシャリスト認定医、MDIミニインプラント認定医。近畿東海矯正歯科学会会員。

マウスピース型矯正とは

マウスピース型矯正とは

編集部編集部

まず、マウスピース型矯正について教えてください。

橋本 仁孝医師橋本先生

簡単に言えば、透明なマウスピースを装着して歯を動かす矯正治療です。歯と歯の間を少しずつ削って隙間を作り、マウスピースを装着して歯並びを変えていきます。

編集部編集部

マウスピース型矯正のメリットは何でしょうか?

橋本 仁孝医師橋本先生

最大のメリットは、矯正装置が目立ちにくいという点でしょう。マウスピースは透明なので、人目を気にせず矯正治療をすることができます。また、ワイヤーを使用した矯正は治療が終わるまで装置を外すことができませんが、マウスピース型矯正であればいつでも着脱することができます。ほかにも、ワイヤーを使用した矯正治療より痛みや違和感が少ないこともメリットとして挙げられます。さらに、金属を使用しないため、アレルギーの心配がない点もポイントです。

編集部編集部

一方で、マウスピース型矯正が不向きなケースはありますか?

橋本 仁孝医師橋本先生

歯の凹凸の程度が大きい叢生(そうせい)の場合には、マウスピース型矯正ができないケースもあります。また、マウスピースはご自身で1日20時間以上装着していただく必要があるため、身体的な理由などで守れないという場合にもマウスピース型矯正は向きません。

マウスピース矯正治療の流れ

マウスピース矯正治療の流れ

編集部編集部

マウスピース型矯正の治療の流れについて教えてください。

橋本 仁孝医師橋本先生

最初にカウンセリングをおこない、歯並びや治療の希望などを確認します。口の中を見せていただき、必要な処置や治療プランや抜歯の必要性などを含め、治療期間や費用などを説明します。

編集部編集部

事前に検査もするのでしょうか?

橋本 仁孝医師橋本先生

はい。治療をすることが正式に決まり次第、口腔内の撮影やX線検査をおこなったり、歯型を取ったりします。そして検査後、シミュレーションや治療計画の提示などをおこないます。一部のメーカーのマウスピース型矯正では、3Dスキャナーを使用して治療計画を立てることができます。これにより、予測される歯並びの最終位置が示されるほか、おおよその治療期間も確認できます。

編集部編集部

その後、いよいよマウスピースが作られるのですね?

橋本 仁孝医師橋本先生

はい。患者さんの口にカスタマイズされたマウスピースが製作され、メーカーから歯科医院へ届けられます。完成したマウスピースを患者さんにお渡しして、治療が開始となります。

編集部編集部

マウスピースの使用方法は歯科医院で教えてくれるのでしょうか?

橋本 仁孝医師橋本先生

もちろんです。ご使用いただく前には、着脱の練習と使用方法、注意事項を説明します。また、次回来院日までに必要な個数のマウスピースを渡し、自宅で交換していただきます。先ほどもお話ししましたが、マウスピースはご自身で毎日20時間装着し、2週間で新しいものに交換していただきます。

編集部編集部

万が一、マウスピースを無くしてしまったり壊してしまったりした場合、どうしたらいいですか?

橋本 仁孝医師橋本先生

そのような場合には、前回の交換日までに使用していたものか、次の交換日から使用する予定のものを装着してもらうことで対応しています。マウスピースはオーダーメイドで海外にて製造されるため、オーダーしてから歯科医院に届くまでに時間がかかってしまいます。その間にマウスピースを装着せずにいると、せっかく動いていた歯が元の位置に後戻りしてしまう恐れもあるため、前後のマウスピースを装着して対応しています。

マウスピース型矯正を検討する際の歯科医院探しについて

マウスピース型矯正を検討する際の歯科医院探しについて

編集部編集部

マウスピースによる矯正治療を希望する際、クリニック選びのポイントを教えてください。

橋本 仁孝医師橋本先生

矯正の認定医や専門医が在籍しているか」、「どれくらいの症例数を扱っているか」、「連携している病院があるか」、「複数の矯正装置を取り扱っているか」などは見ておいて損はないです。ほかにも、「アライナー(マウスピース型矯正)の専門医が在籍しているか」という点も重要でしょう。

編集部編集部

マウスピース型矯正の専門医がいるのですね。

橋本 仁孝医師橋本先生

はい。マウスピース型矯正は歯並びを改善するうえで有用な治療法ではありますが、装置でできることには限度があります。仮に、マウスピース型矯正で患者さんの理想の歯並びを目指すことが難しかったり、治療中になんらかのトラブルなどが生じたりした場合、そのような事態に対応できる技術や経験があればカバーできることもあるでしょう。そのため、アライナーの専門医として多くの症例数を扱った歯科医師であるかどうかも見ておきたいところです。

編集部編集部

カウンセリングなどの際にチェックするべきポイントはありますか?

橋本 仁孝医師橋本先生

治療中のトラブルへの対応や具体的な費用の説明のほか、マウスピース型矯正での治療についてメリットだけでなくデメリットもしっかりと説明してくれるかは非常に重要です。マウスピース型矯正にはメリットがたくさんありますが、1日20時間以上装着しなければならないという課題があるため、忙しい人などにとっては最適な方法ではないかもしれません。しかし、それを考慮せずにマウスピース型矯正を開始してしまうと、決められた時間、マウスピースを装着できずに理想の歯並びを目指すことが難しくなるケースも考えられます。したがって、デメリットの説明や状況に応じた対処法、ほかの治療法の選択肢なども丁寧に説明してくれる歯科医院が理想的です。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

橋本 仁孝医師橋本先生

矯正治療技術は日々進歩しており、マウスピース型矯正をはじめとする痛みや違和感に配慮しながら歯並びを理想に近付ける矯正治療を選択できるようになりました。例えば、最近では「光加速矯正装置」という矯正の痛みを軽減して期間も早く進められる方法があります。ただし、マウスピース型矯正にもいくつかの種類があることに加え、担当の歯科医師の技術や考え方によっても治療の経過が異なります。そのため、マウスピース型矯正を検討する際は、メリットだけでなくデメリットもしっかり説明してくれているか、マウスピース型矯正の知識をもっているか、多くの症例を扱っているかなどをポイントに歯科医院を選んでみてはいかがでしょうか。

編集部まとめ

マウスピース型矯正は、「目立ちにくい」「ワイヤー矯正と比べて痛みが少ない」「着脱可能」といった特徴があるとのことでした。また、医院選びのポイントとしては、専門医や症例数、複数の治療選択肢あるかどうかなどが挙げられます。これらの観点を踏まえたうえで、矯正治療を検討することをおすすめします。

医院情報

はしもと歯科クリニック

はしもと歯科クリニック
所在地 〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原1-16-28 パルムハウス新大阪1F
アクセス JR京都線「東淀川駅」 徒歩4分
大阪メトロ御堂筋線「東三国駅」 徒歩6分
診療科目 歯科、矯正歯科