小児矯正の費用はどのくらいかかる?|始める時期や医院の選び方のポイントも解説
小児矯正を検討する際、費用が気になる方は多いのではないでしょうか。この記事では、小児矯正の費用について知りたい方に向けて以下の点を解説しています。
- 小児矯正の費用の相場
- 小児矯正の費用の決め手となる要因
- 小児矯正の費用を抑える方法や助成金の活用法
これらについて知っておくべきことや比較方法について詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
監修歯科医師:
黒潮 裕子(自由が丘OhanaDentalClinic)
平成27年4月 臨床研修終了
目次 -INDEX-
小児矯正費用について
まずはじめに小児矯正の費用相場や決め手となる要因についてみていきます。あわせて助成金の活用法についても紹介していきます。
小児矯正の費用相場
小児矯正の費用相場は治療時期によって異なります。治療は2段階に分かれて行われ、前半に行う早期の治療を一期、永久歯がすべて生えそろってから行う後期の治療を二期といいます。
詳細は後述しますが、一期の治療で行われるのは顎の成長をコントロールし、歯並びを悪くする原因となる癖の改善です。ワイヤー矯正の場合は、一般的に20~50万円(税込)程です。
二期では大人と同じように、歯並びをよくする治療を行います。一期よりも値段が高くなる傾向にあり、費用相場は20~100万円(税込)程です。基本的には一期と二期はセットで治療を行うため、40~150万円(税込)程かかると考えていいでしょう。
小児矯正費用の助成金の活用
小児矯正治療は、費用が高いという認識がありますが、実際にはいくつかの方法を利用することで費用を抑えられます。お口の状態によって適用範囲や負担額が異なりますが、まずは保険適用の可能性を確認しましょう。
また、助成金の活用も一つの方法です。自治体によっては、小児矯正治療に対して助成金を支給している場合があります。受給条件や金額は自治体によって異なりますので、自治体のホームページや市区町村役場で確認してみましょう。
小児矯正費用の保険適用について知っておきたいこと
小児矯正治療に限らず、矯正治療は自費診療のケースが多いため、費用は高額になる傾向があります。しかし、外科的治療が必要となる顎変形症や先天性の疾患が原因の咬合異常など、国が定めている疾患に該当している場合は、保険が適用される可能性があります。また、一部の症例では一般的な歯列矯正で保険が適用されない場合も、小児矯正であれば適用されることがあります。該当するかは、歯科医師に相談してみてください。
小児歯科矯正が保険適用になる症状
小児歯科矯正が保険適用になる症状は主に以下の3つです。
- 厚生労働大臣が定める疾患に起因した咬合異常を治療する場合
- 前歯と小臼歯のうち3歯以上が萌出不全による咬合異常を治療する場合
- 顎変形症の手術前または手術後の治療
厚生労働大臣が定める疾患とは、唇顎口蓋裂や鎖骨頭蓋骨異形成、ダウン症候群など、先天的な遺伝子疾患のことです。定められている疾患は60種類以上あるため、事前に厚生労働省のホームページで確認しておくとよいでしょう。
前歯と小臼歯のうち3歯以上が萌出不全による咬合異常を治療する場合は、歯茎を切開して治療する必要があるかどうかも保険適用の判断基準となります。歯茎を切開しない場合は保険が適用されません。
また顎変形症の手術前・手術後の治療についても、歯列矯正によって症状が治ると判断された場合は保険が適用されないため、事前に歯科医師に相談しておきましょう。
小児矯正を始める時期と相場
小児矯正を始める時期と相場をみていきましょう。先述したように、小児矯正には一期治療と二期治療があります。
一期治療は6歳〜7歳から
小児歯科矯正の一期治療は、6歳から12歳頃の乳歯と永久歯が混在する時期に行われます。この時期は、顎のバランスを整えやすく、歯が生えるスペースを確保しやすいためです。
歯並びが悪くなる原因の一つに、歯の生えるスペースがないことも挙げられます。指しゃぶりや口呼吸などの癖も歯並びに影響を与えるため、一期治療ではこれらの癖の改善も目指します。顎の成長を利用するため、抜歯や歯を削らずに行えるのがメリットです。
しかし矯正装置の装着時間を守れないと効果が出なかったり、矯正装置周辺の歯磨きがきちんと行えずむし歯や歯周病になったりするなどのデメリットもあります。
二期治療は12歳から
二期治療は、12歳以降の永久歯に生え変わった時期に行われる矯正治療です。一期治療で改善できなかった部分が合った場合は、二期治療で引き続き対応します。二期治療の目的は永久歯の移動です。矯正装置を使い、歯を移動させて歯並びを整えます。
一期治療の相場
一期治療の相場は治療方法によって異なりますが、一般的に10~50万円(税込)程です。
マウスピースを使った歯列矯正には、マイオブレースやプレオルソなどがあります。
マイオブレースはマウスピースを使って、口呼吸や舌の使い方などの癖を改善させ、正しい鼻呼吸や正しい顎の発育を促す治療方法です。健康面にもいい影響を与え、歯列矯正後も後戻りしにくいです。しかしそのほとんどが自宅で行うため、子ども自身の意欲や家族の協力が必要になってきます。費用相場は40万円(税込)程です。
プレオルソは、上下一体型の矯正装置です。上下一体型になっているので歯全体を覆うことができ、上下の成長速度の調整や顎を横に広げることができます。やわらかいシリコン素材でできているため、装着時の痛みはほとんどありません。着脱が簡単にできるため、普段通りに歯磨きをしたり装置を丸洗いしたりできます。しかし細かな歯の移動には不向きなため、しっかりと噛み合わせを改善したいという方にはおすすめできません。長時間装着しないと歯並びが悪化するため、装着時間をしっかり守ることも重要です。費用相場は5万~15万円(税込)程です。
二期治療の相場
二期治療の費用相場は30~100万円(税込)程です。治療はワイヤーかマウスピースを使って行います。
ワイヤー矯正は幅広い症例に対応でき、細かな調整ができるというメリットがあります。しかし、矯正装置を歯の表面につけるため装着が目立ちやすいです。他にも歯磨きがしづらく、むし歯や歯周病になりやすいというデメリットがあります。
マウスピース型矯正は、透明の装置を使うため目立ちにくいです。食事や歯磨きのときは取り外しができるため、口腔内を清潔に保てます。しかし、1日22時間程装着する必要があり、装着を忘れると治療期間が長引いてしまいます。また、症例によってはマウスピース型矯正では対応できない場合があります。
矯正処置料・調整料
治療費以外にも矯正処置料・調整料がかかります。歯列矯正中は定期的に通院が必要で、その際矯正装置の調整を行います。矯正処置料・調整料は歯科医院によって異なりますので、事前に確認してみるとよいでしょう。
小児矯正の医院の選び方のポイントは?
小児矯正の医院はどこでもよいわけではありません。小児矯正は成長過程の途中で行うため、医院を選ぶ際には以下の点に注意したましょう。
- 丁寧なカウンセリングを行っているか
- アフターフォローがしっかりしているか
- 小児矯正の症例数が豊富か
- 子どもがストレスに感じないか
ここから各項目について解説していきます。
丁寧なカウンセリングを行っているか
口の中・歯の状態は、一人ひとり異なります。また子どもの場合は、歯などの口の中は成長過程にあります。そのため、余計な治療はできるだけ避けなければいけません。どのような治療が適しているのかを見極めるには、丁寧なカウンセリングが欠かせません。
さらに歯科医院によって治療方法はさまざまです。初めて小児矯正の目的で歯科医院を訪れた際には、さまざまな不安もあるでしょう。これらの不安を取り除くためにも、カウンセリングが必要です。丁寧なカウンセリングを行っているかは、その歯科医院に在籍する歯科医師が誠実であるかどうかを確かめる判断材料になるでしょう。
アフターフォローがしっかりしているか
矯正治療は一般的にワイヤー矯正・マウスピース型矯正などで行われますが、これらの治療を行って終わりではありません。子どもの場合は歯を含めた口の中が成長段階にあるため、舌の位置・口の周りの筋肉にも注意が必要です。
舌の位置を正しく保つことで前歯などが圧迫されなくなり、歯も正しい位置が保てます。また、鼻呼吸を促して舌の位置を正しく保つために口の周りの筋肉を鍛えることも重要です。
小児矯正が終了した後も、このようにトレーニングやアフターフォローが充実しているかに注目すると良いでしょう。矯正後の後戻りを防止をするためにも重要なポイントといえます。
小児矯正の症例数が豊富か
小児矯正の症例数にも注目してください。症例数が多いということは、それだけ多くの子どもの患者さんが通院していることを示しています。また、歯科医師の信頼度・スキルの高さを測る判断材料にもなるでしょう。Webサイト上で症例を紹介している歯科医院もあります。
症例が公開されていない場合は、直接歯科医師に聞いてみるのも一つの方法です。信頼できる歯科医院なら、具体的にどのような治療を実際に行ってきたのか話してくれるでしょう。症例数などを伝えることは、患者さんの不安を取り除く重要な方法でもあります。
子どもがストレスに感じないか
子どもが歯科医院に通うことにストレスを感じないかも重要なポイントといえるでしょう。矯正治療は大人でもストレスに感じる方が多いでしょう。子どもの場合は大人以上にストレスを感じやすいため、矯正治療が進まなくなることも考えられます。
子どもが通いやすい環境か、小児矯正に対してどのような取り組みを行っているか、痛みに対してどのような対応をしているか……など、歯科医院の特徴を確認してみると良いでしょう。
歯科医院によってはワイヤー矯正ではなく、取り外しが容易なマウスピース型矯正を勧めてくれるかもしれません。自分の意志で外せるため、子どもへの負担は和らぐでしょう。このように子どもがストレスを感じにくい治療方法を勧めてくれる歯科医院を選ぶことがおすすめです。
小児矯正でお悩みの方は自由が丘ohana dental clinicへ
小児矯正でお悩みの方は、自由が丘ohana dental clinicへ相談してみてはいかがでしょうか。自由が丘ohana dental clinicでは、小児向けの矯正治療を行っています。
また、自由が丘ohana dental clinicは矯正装置による治療だけにとどまりません。口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングなどもあわせて行っているので、矯正治療が終了してからの後戻り防止も期待できるでしょう。
自由が丘ohana dental clinicのおすすめポイントを紹介します。
子どもの年齢や症状にあわせたマウスピース型矯正治療を提案
自由が丘ohana dental clinicでは、子どもの年齢や症状にあわせたマウスピース型矯正治療を提案されているそうです。マウスピース型矯正は自由に外したりできたり、就寝時を中心に装着するなど子どもの負担を軽減できます。
また、マウスピース型矯正治療は、歯並びや噛み合わせの改善以外に口腔習癖の改善も期待できます。出っ歯やガタガタ、受け口はもちろんのこと、口周りの筋肉を正しく使えるようにすることで「お口ポカン」や「口呼吸」などにも効果があると言われています。
口周りの筋力を鍛える口腔筋機能療法(MFT)
歯列矯正というと装置を使った治療が思い浮かびますが、それだけではありません。口周りの筋力を鍛えることで歯並びを整える、口腔筋機能療法(MFT)という方法もあります。
歯並びに悪影響を及ぼすと言われている口腔習癖には、指しゃぶりや口呼吸、歯ぎしり、頬杖をつく、うつ伏せ寝などがあります。これらが歯並びに悪影響を与えている可能性があるため、口腔筋機能療法(MFT)によってお口周りの筋力を鍛えて機能改善を目指します。
子どもの口の中の成長に合わせて末永くアフターケアをしてるので、小児矯正の歯科医院を探している方は自由が丘ohana dental clinicに一度相談してみてはいかがでしょうか。
自由が丘ohana dental clinicの基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数
東横線「自由が丘駅」正面口 徒歩6分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:30~13:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ☆ | - | - |
14:30~18:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ☆ | - | - |
☆土曜診療 午前9:30~13:00/14:00~17:30
【バイオブロック】
治療期間:2~4年 治療回数:24~48回
費用(税込):660,000円
22,000円を6~7個作成、片側22,000円、調整料3,630円
【マイオブレース】
治療期間:約2年 治療回数:約24回
費用(税込):594,000円 アクティビティ代込、装置代別