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小児の歯の矯正はいつから行うのが良い?小児矯正の重要性・歯科矯正のメリットをご紹介します

 更新日:2023/12/08
子どもマウスピース型矯正を装着する様子

小児の歯の矯正を始める時期はいつからが良いか、悩まれている方は多いと思います。

結論を先に述べると、小児矯正は早く始めた方が良いです。子どもの歯の生え変わりの際は、さまざまなことが原因となって上手く生え変わらないことがあります。

そのような時に歯科医院に通院できていると、歯並びはもちろん他の治療も行ってもらえます。

今回は小児矯正の重要性・歯科矯正のメリットを解説しますので、参考にしてみてください。

岡本 雅文

監修歯科医師
岡本 雅文(中野みらい矯正歯科)

プロフィールをもっと見る
日本大学歯学部を卒業後、同大学附属病院にて臨床研修医を経て、臨床研修機関にて矯正治療を専門に学ぶ。その後、歯列矯正専門クリニックでの勤務や、一般歯科の矯正担当医として矯正治療に携わって10年経過。岡 伸二先生と出会い、中野で三代続いた「岡歯科医院」の跡を引き継ぐ。2021年に「中野みらい矯正歯科」を開院。

小児の歯の矯正はいつから行うのが良い?

小児の歯の矯正はいつから行うのが良い?
小児の歯の矯正に適した時期は、乳歯列期に行う早期治療、乳歯と永久歯が混ざり合っている時期に行うI期治療です。
一般的に想像される小児矯正はI期治療の方で、乳歯しかない段階で行われる早期治療は受け口の改善が主な治療になります。
子どもの歯並びが気になった際は、歯科医院に相談することをおすすめします。早くに治療を開始できると、歯並びに影響を及ぼす可能性のある症状を改善することが可能です。

上下の前歯が生えそろったくらいの時期が良い

小児の歯の矯正は上下の歯が生えそろったくらいに行うのが良いとされています。大体小学校2〜3年生ぐらいで生えそろうことが多いです。また、6歳臼歯と言う奥歯が生えた後に治療をスタートした方が良いです。
しかし、矯正を始めるのに適したタイミングは、歯の成長具合・歯並びの状態・ライフスタイルによって変わるので一概に「この年齢の時に始めた方が良い」などはありません。適切なタイミングを把握するためにも、早いうちに歯科医院に相談しましょう。

早ければ早いほどさまざまな治療が可能

小児の歯の矯正を早くに行えると、歯を動かすことと顎を拡げること以外の治療も並行して進めることが可能です。
具体的には、

  • 正しい舌の位置の獲得
  • 唇を閉じる筋力を強くする
  • 噛む力を強くして食べ物を噛みやすくする

などです。

また、指しゃぶりや舌を突き出すなどの癖があると、歯並びが悪くなる可能性が高くなったり、1年中鼻詰まりを起こしているようなお子さんは、早期に耳鼻科と連携して鼻詰まりを改善する必要がありま
す。これらのことを早期発見・早期治療することで、歯並びに悪影響を与える原因を取り除くことができますので、早めに歯科医院に通院するようにしましょう。

成長の度合い・歯並びの状態・ライフスタイルによって適切な時期は変わる

小児矯正の適切な時期は、人によって異なります。歯並びが悪い状態の不正咬合には、出っ歯が多い上顎前突や受け口になってしまう下顎前突など様々な種類があり、指しゃぶりを高学年までやっていた場合や遺伝的な要素によって不正咬合になってしまうことがあります。
子どもの不正咬合の種類によって適切な治療をする必要があり、また身体の成長のタイミングに合わせて選択する装置があるので、顎の成長度合い・歯並びの状態を適切に診断してもらう必要があります。
また、小学校低学年と高学年では装置への適応能力がちがうので、年齢や子どもの習い事などにも注意して装置を選択する必要があります。

小児矯正の重要性は?

小児矯正の重要性は?
小児矯正を行うことで、さまざまなメリットがあります。

  • 抜歯をせずに歯並びをきれいにできる可能性が高まる
  • 口周りの癖や習慣を改善できる
  • 歯の萌出異常の早期発見・早期治療ができる

これらのことを早期発見・早期治療できると、矯正治療後の後戻りも少なくなります。歯の生え変わりの時期に歯科医院に通うように心がけましょう。

抜歯をせず歯並びをきれいにできる可能性が高まる

子どものうちは、顎の骨が成長過程にあるため柔らかく、抜歯をせずに歯並びをきれいにできます。「床矯正」と呼ばれる治療方法は、その柔らかい顎の骨を利用して歯列を広げる矯正方法です。
そのため、無理な抜歯は必要ないとされていますが、症状・歯並びによっては床矯正を行えない場合があるので注意しましょう。しかし、顎の骨格がもともと狭く、歯の生えるスペースが足りない場合であったり、大人になって出っ歯になってしまった場合には、抜歯を伴う矯正が必要になります。

口周りの癖や習慣を改善できる

小児矯正では口周りの癖・習慣を改善することが可能です。代表的な口周りの癖・習慣には以下のようなものがあります。

  • 舌の突き出し癖
  • 口呼吸
  • 口唇閉鎖不全
  • 低位舌
  • 指しゃぶり
  • 咬唇癖

これらは矯正治療後に後戻りさせる可能性のある癖・習慣です。小児矯正では、歯並びの改善の他にも、口周りの筋肉トレーニング(MFT)が行われることがあります。口周りの筋肉トレーニングによって口周りの筋肉を正しく使えると、前述したような癖・習慣も改善されます。
口周りの筋肉トレーニングは大事な治療の一つですので、矯正治療後の後戻りが発生しないようにするためにも歯科医院のもとで適切に行うことを心がけましょう。

歯の萌出異常の早期発見・早期治療ができる

歯の萌出異常は小児矯正で発見されることがあります。萌出異常とは乳歯が抜けても永久歯が生えてこないことをいいます。萌出異常が起こると、歯並び・他の歯にも影響を与えることがあるので注意が必要です。
小児矯正は歯の生え変わり時期・生え変わり後に行うことが多いため、萌出異常があった場合も早期発見・早期治療を行えます。早期に萌出異常の治療を行うことで、これから生えてくる歯・隣り合った歯への影響を少なくできます。
このように小児矯正はメリットが多いです。しかしデメリットもあります。顎の成長を利用して矯正治療を行うため10代後半まで治療がかかったり、むし歯や歯周病のリスクもあったりします。矯正装置をつけることにより歯磨きがしづらくなるため、磨き残しがでてむし歯や歯周病になってしまうのです。

歯科矯正のメリット

歯科矯正にはさまざまなメリットがあります。

  • 口元と表情が美しくなり自信が持てる
  • 歯のメンテナンスがしやすくなり歯を長持ちさせられる
  • 噛み合わせが改善する

歯科矯正をすることで顔つきが美しくなり、歯を長持ちさせることが可能です。歯を失う原因の多くは、むし歯・歯周病です。矯正治療で歯並びが改善すると、歯のメンテナンスがしやすくなります。
また、噛み合わせが良くなることで咀嚼効率が良くなり、胃腸への負担も少なくなります。ぜひ子どものうちから歯科矯正で、歯並びを改善しましょう。

口元と表情が美しくなり自信が持てる

歯科矯正メリットとして、口元・表情が美しくなることが挙げられます。不正咬合の中でも上顎前突(出っ歯)・下顎前突(受け口)は口元が突出して見えてしまいがちです。
しかし、歯科矯正を行うことで改善でき、美しい口元・表情を手に入れられるでしょう。

歯のメンテナンスがしやすくなり歯を長持ちさせられる

歯並びを改善することで、歯のメンテナンスがしやすくなります。また、むし歯・歯周病のリスクも少なくなるため、歯を長持ちさせることも可能です。
歯並びが悪いと、歯磨きでは落とせない汚れが出てきてしまいます。そういった汚れがむし歯・歯周病の原因となり、歯を失うリスクも高めます。
歯科矯正を行うことで歯並びが改善し、汚れが溜まりにくい状態にすることが可能です。歯の健康は身体の健康にも繋がりますので、ぜひ歯の健康を意識してみてください。

噛み合わせが改善する

噛み合わせが悪いと以下のような問題が起こるとされています。

  • 顎の正常な成長が阻害される
  • 咀嚼機能の低下
  • むし歯・歯周病のリスクを高める

噛み合わせが悪いと顎の発育が阻害され、顎関節症の発症リスクを高めます。また食事をする際は咀嚼効率が悪くなるため、胃腸への負担が大きいです。

噛み合わせは歯科矯正をすることで改善でき、上記のようなリスクを低くします。
このように矯正治療を受けることで、さまざまなメリットを得ることができます。しかし小児矯正と同じくデメリットもあるので、注意しましょう。
矯正装置によるむし歯や歯周病のリスクは小児矯正と同じですが、大人になってから矯正治療を行う場合はスペースを確保するために抜歯や歯を削ることがあります。症状によっては顎の骨を切る場合もあるでしょう。また、症例によっては矯正治療を受けられない場合もあります。

小児矯正の費用はどのくらい?

小児矯正の費用はどのくらい?
小児矯正は自由診療となり、第1期矯正治療の費用は40〜80万円(税込)程度です。しかし、矯正治療を開始する時期によっても異なる場合があるので、初診の際に必ず確認するようにしましょう。
また、小児矯正は子どもの意識も大切ですが、親も一緒になって矯正治療に取り組む必要があります。矯正治療後に後戻りしないようにするためにも、子どもの癖・習慣を把握しておきましょう。
歯科医院と聞くと怖がる子どももいると思うので、子どもの不安・悩みをできる限り少なくして、治療に臨んでください。

小児の歯科矯正なら中野みらい矯正歯科にご相談を

中野みらい矯正歯科 正面
中野みらい矯正歯科小児矯正を行っている矯正歯科です。

治療方法は患者さんの希望に沿った治療を提案することを心がけています。子どもへの矯正歯科は不安な部分もあるかもしれませんが、安心して治療を受けられるでしょう。

また、子どもへの負担が少ない矯正装置を使用しているのも特徴の一つです。矯正期間は子どものうちに終わる治療計画を立てています。

駅から徒歩3分・土日診療を行っているため、平日に時間がとりにくい家庭でも通いやすい矯正歯科ですので、気になる方は相談してみましょう。

子どもに負担の少ない装置を使用

中野みらい矯正歯科は負担の少ない装置を使用して、小児矯正を行っています。マウスピース型の歯科矯正用咬合誘導装置を積極的に取り入れています。

また、多数の種類のマウスピース型矯正装置を使用しているため、子どもの症状に合ったものを適切に判断し、矯正治療を行っています。

中野みらい矯正歯科で使用しているマウスピース型矯正装置は歯並び改善の他にも、正しい顎の発育・歯並びに悪影響のある癖・習慣を防止するものを使っているため、矯正治療後の後戻りも少ないです。

できる限り小児矯正(1期治療)で治しきることをコンセプトとした治療計画

中野みらい矯正歯科では、できる限り1期治療で治しきることをコンセプトとした治療計画を立てています。

1期治療は混合歯列期に行う矯正治療なので乳歯が抜け、永久歯が生えてくるタイミングです。そのため萌出異常・埋没歯などの症状がみられた場合も、早期に治療できます。

また歯を抜かずに矯正が可能な治療計画にもなっているため、子どもへの不安も少なくすることが可能です。

癖や習慣に応じたお口の周りの筋肉トレーニング(MFT)も実施

中野みらい矯正歯科 正面
前述した通り、歯並びに悪影響を与える癖・習慣というものがあります。

癖・習慣を改善できないと、矯正治療後の後戻りが起こる可能性があるため、中野みらい矯正歯科ではその癖・習慣に応じたお口周りの筋肉トレーニング(MFT)を実施しています。

また、歯並びだけに着目せずに子どものお口全体の健康を総合的にフォローしていて、患者さんに寄り添った治療を行っています。

総合的なフォローの中には、定期的なフッ素塗布や磨き残しが目立つ子どもには歯磨き指導を行っていることも特徴的です。

治療費は分割払いや家族割引に対応

中野みらい矯正歯科では、診断時に矯正治療の始まりから終わりまでにかかる治療費を、確定して伝えています。

診断時に治療費の全てがわかるので、来院ごとに治療費がかかることがありません

お支払いの方法は分割払い・クレジットカード払い・デンタルローンなどの用意があります。

また家族で矯正治療を受ける場合には、家族割引というものがあるので子どもの矯正治療とともに、矯正治療を始める方にはおすすめです。

中野みらい矯正歯科は、患者さんに寄り添った治療方法を提案してくれる歯科医院です。矯正治療について悩んでいることがあれば、子ども・大人問わずに相談してみましょう。

中野みらい矯正歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間

東京メトロ「中野駅」から徒歩 3分
JR中央線(快速)・総武線(各駅停車)
「中野駅 南口」から徒歩 3分

東京都中野区中野2-13-23岡デンタルビル1F

診療時間
11:00~13:00
14:30~19:00

☆午前 10:00 – 13:00 午後 14:30 – 18:00
※休診日:月・祝日
※日曜は月2回・木曜は月1回診療

この記事の監修歯科医師