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小児矯正が必要となる子どもの悪い生活習慣とは?歯並びの種類や治療方法について解説

 更新日:2023/12/14
小児矯正 生活習慣

小児矯正は、子どもの歯並びや噛み合わせの問題を早期に発見し、適切な治療を行うことで、美しい歯並びと健康な噛み合わせを手に入れるための方法です。

この記事では、小児矯正が必要となる子どもの生活習慣や歯並びへの影響・治療法や適切な治療時期について詳しく解説していきます。

小児矯正を検討される方は、ぜひ参考にしてください。

千葉 真渡

監修歯科医師
千葉 真渡(医療法人倚真会 千葉歯科クリニック)

プロフィールをもっと見る
経歴:
2002年3月  日本歯科大学 卒業
2002年4月  歯科医師免許取得
東京医科歯科大学歯学部附属病院 摂食機能保存学講座 (~2004年3月)
2004年4月  医療法人高歯会 ほんまる歯科医院勤務 勤務(~2012年12月)
2013年1月  千葉歯科クリニック開設
2015年12月 医療法人 倚真会 千葉歯科クリニック開設/理事長就任
所属・資格:
・臨床研修指導歯科医
・日本歯周病学会 会員
・日本歯科審美学会 会員
・日本口腔インプラント学会 会員
・ドライマウス研究会 会員
・埼玉インプラント研究会 会員

小児矯正が必要となる悪い生活習慣

小児矯正が必要となる悪い生活習慣
子どもの歯並びや噛み合わせに影響を与える要因はさまざまですが、日常生活の中で無意識に行っている習慣が大きな原因となっていることが多いです。
これらの悪い生活習慣は、子どもの顎の成長や歯の位置に影響を及ぼし、将来的に歯並びの悪化や噛み合わせの問題を引き起こす可能性があります。早期にこれらの習慣を改善し適切なケアを行うことで、小児矯正の必要性を減少させることが期待できます。特に注意が必要な悪い生活習慣を3つ紹介し、その影響と対策について解説していきます。

指しゃぶり

指しゃぶりは乳幼児の間によく見られる行動ですが、指しゃぶりを続けることで歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。指をしゃぶることで懸念されるのが、上の前歯が前に出たり、下の前歯が後ろに下がったりする「上顎前突」を引き起こす可能性があることです。
また、指しゃぶりの習慣が長く続くと、顎の成長にも悪影響を及ぼす可能性があります。早期にこの習慣を改善し適切なケアを行うことで、小児矯正が不要となるケースもあるでしょう。

口呼吸

鼻呼吸が自然な呼吸法であるのに対して、口呼吸はさまざまな問題を引き起こす原因となります。口呼吸の習慣がもたらす問題点として挙げられるのが、舌の位置が下がり、上顎が狭くなることで歯並びが悪くなる可能性があることです。また、口呼吸は喉や口の乾燥を引き起こし、むし歯や歯周病のリスクを高めることにも繋がります。
このような口呼吸の習慣を改善するためには、適切な治療と指導を受けることで、歯並びや全身の健康を守ることが大切です。

頬杖

頬杖とは、手や肘を使って頬や顎を支えることです。この癖があると、顎や歯に不自然な圧力がかかり、歯並びが悪くなる可能性があります。
特に成長期の子どもにとって、頬杖の癖は歯並びや顎の成長に影響を与える重要なファクターとなりえます。親としては、子どものこのような癖に注意し、適切な姿勢で勉強や読書ができるように指導することが重要です。

小児矯正が必要となる歯並びの種類

小児矯正が必要となる歯並びの種類
歯並びや噛み合わせの問題は、子どもの健康将来の笑顔に直接影響を与えます。小児矯正が必要となることが多い歯並びの問題を4つ紹介し、それぞれの特徴と対策について詳しく解説していきます。

上顎前突

上顎前突は、上の前歯が下の前歯よりも前に出ている状態のことです。この状態は、幼少期からの指しゃぶり口呼吸などの習慣が原因で発生することがあります。
上顎前突の状態では、噛み合わせが悪くなるだけでなく前歯が出ているため、外傷を受けやすくなります。小児矯正によって上顎の成長をコントロールし、正しい噛み合わせを作ることが重要です。

反対咬合

反対咬合は、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態のことを指します。この状態は、顎の成長のバランスが崩れることで引き起こされることが多く、早期の治療が効果的です。
小児矯正によって顎の成長を調整し、正しい位置に歯が並ぶようにすることが重要になります。

交叉咬合

交叉咬合は、上下の歯が正しく噛み合わず、歯並びが交差している状態のことです。この状態は、歯の位置が異常になるだけでなく、噛み合わせのバランスを崩すことで顎関節症や顔の非対称などの原因となることがあります。
小児矯正を用いて歯並びを整えることで、これらの問題を改善することができます。

空隙歯列

空隙歯列は、歯と歯の間に異常に大きな隙間がある状態のことです。これは、歯のサイズが小さい、もしくは顎のサイズが大きいことが原因で起こります。空隙歯列があると、噛み合わせに影響を及ぼすだけでなく、見た目の問題も引き起こします。
小児矯正を利用することで、歯を適切な位置に移動させて隙間を閉じることが可能です。

小児矯正の治療方法

小児矯正の治療方法
歯並びや噛み合わせの問題を解消するためには、多様な小児矯正の治療方法が存在します。小児矯正のメリットは成人では難しい顎の成長を促すことができる点です。一方デメリットは、子どもの協力を得られるのが難しいケースもある点といえるでしょう。
小児矯正の一般的な相場は、約30万円(税込)から治療開始時期によっては50万円(税込)以上かかる場合もあります。
ここでは、主な小児矯正の治療方法を紹介します。
効果的に治療を進めていくため、子どもの歯の状態成長の段階に応じて選択されます。

急速拡大装置

急速拡大装置は、狭い上顎を広げるための装置です。特に、上顎が狭くて交叉咬合となっている場合や、永久歯が正常に生えてこない場合に使用されます。急速拡大装置を上顎の中央部に固定させ、定期的に調整を行うことで、上顎を徐々に広げていく治療方法です。
治療期間は数ヶ月から1年程度で、拡大後は保定装置を使用して新しい位置を安定させます。

ムーシールド矯正

ムーシールド矯正は、口呼吸舌の悪い癖を改善するための方法です。ムーシールドとは、シリコン製の板で、口の中に装着して使用します。ムーシールドを使用して舌の位置を正常に保つことで、上顎の成長を促進し正しい歯並びや噛み合わせを実現させる治療方法です。
また、口呼吸を防ぐ効果も期待できるため、呼吸の改善も図ることができます。

ブラケット矯正

ブラケット矯正は、歯の位置を微調整するための一般的な方法です。ブラケットとは、歯に直接貼り付ける小さな金属やセラミック製の部品を指し、これにワイヤーを通して歯を動かす治療方法です。ブラケット矯正は、歯の位置や角度の調整が細かく行えるため、上顎前突や反対咬合などのさまざまな問題に対して効果があります。
治療期間はケースによって異なりますが、一般的には1〜3年程度が目安とされています。

小児矯正を始める時期とは?

小児矯正を始める時期とは?
小児矯正は子どもの成長と発育を考慮して行うため、始める時期が非常に重要です。子どもの歯並びや噛み合わせの問題を効果的に解決するためには、適切な時期に治療を開始することが求められます。
ここでは、小児矯正の1期治療と2期治療について詳しく解説していきますので、それぞれの時期と目的を理解しましょう。

1期治療

1期治療は、主に6歳から9歳頃に行われることが一般的です。この時期は、子どもの顎の成長が活発であり、歯並びや噛み合わせの問題を効率的に解決することができます。1期治療の主な目的は、顎の成長を正常に導き、永久歯が正しい位置で生えるためのスペースを確保することです。
また、上顎前突や交叉咬合などの問題を早期に対処することで2期治療の負担を軽減し、より良い治療結果を得ることが可能です。

2期治療

2期治療は、ほとんどの永久歯が生え揃った、おおよそ11歳から13歳頃に行われます。この段階での治療の目的は、歯並びを細かく調整し、噛み合わせを最終的な位置にセットすることです。
ブラケット矯正などの方法が用いられることが多く、1期治療で行った調整を元に、美しく機能的な歯並びと噛み合わせを実現します。2期治療を経ることで、子どもの歯並びは最終的な形に整い、健康で美しい笑顔を手に入れられます。

小児矯正でお悩みの方は医療法人倚真会千葉歯科クリニックへ

先生
医療法人倚真会千葉歯科クリニックでは、小児矯正治療に積極的に取り組んでいます。

主な特徴は以下の3つです。

  • 子どものお口の状況に合わせた小児矯正を提供
  • 子どもの歯科治療に注力し歯を優しく守る
  • 妊娠中から老後まで「歯の健康」をサポート

子どもの歯並びや噛み合わせの問題は、早期に適切な処置を施すことで改善することが可能です。

医療法人倚真会千葉歯科クリニックでは、専門の知識と豊富な経験を持った矯正歯科医師が、一人ひとりの状態に合わせた適切な治療を提供されています。

子どものお口の状況に合わせた小児矯正を提供

医療法人倚真会千葉歯科クリニックでは、子ども一人ひとりの状況に合わせた小児矯正治療を提供しています。

小児矯正では、子どもの年齢・歯並び・噛み合わせの状態を細かく分析したうえで、効果的かつ効率的な治療プランを進めていくことが重要です。

子どもの歯並びや噛み合わせの問題は、単に見た目の問題だけでなく、将来的な歯の健康・全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

そのため、同院では専門的な知識を持ち経験豊富な歯科医師が診察し、子どもの現在と将来を見越した治療法を提案されています。

子どもの歯科治療に注力し歯を優しく守る

治療
小児矯正は、子どもの歯や顎の正常な成長と発達を助け、将来的な健康を促進する重要な役割を果たしています。

医療法人倚真会千葉歯科クリニックでは、単に歯並びを整えるだけでなく、子どもの歯をトータルで守るアプローチを重視しているそうです。

矯正治療の際には、歯や顎の成長を促進し正しい位置に導くことが目標ですが、それと同時に子どもの歯そのものの健康も非常に大切です。そのため、予防治療にも力を入れていて、むし歯の早期発見・治療はもちろんのこと、歯磨きの方法や頻度・歯磨き粉・歯ブラシについても丁寧に指導しています。

妊娠中から老後まで「歯の健康」をサポート

医療法人倚真会千葉歯科クリニックは、小児矯正だけでなく幅広い年齢層の患者さんの歯の健康をサポートしています。

妊娠中のお母さんからご高齢の方まで、一人ひとりのライフステージに合わせた歯科治療を提供し、生涯にわたる「歯の健康」の実現を目指されています。

特に妊娠中の女性は、ホルモンの変化によって歯肉が腫れやすくなるなど、口腔内のトラブルが起こりやすい時期だといわれています。お母さんとお腹の赤ちゃんの両方の健康を守るためには、妊娠中特有のリスクを軽減することが重要です。

医療法人倚真会千葉歯科クリニックでは、定期的な歯科検診とクリーニングを通じて、歯肉炎や歯周病を予防し、妊娠中のお母さんが快適に過ごせるよう努めているそうです。

「歯の健康」に不安のある方は、相談してみてはいかがでしょうか。

医療法人倚真会千葉歯科クリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用

東武東上線「柳瀬川駅」東口から徒歩5分

埼玉県志木市柏町6-18-23 メゾンヤナセ101

診療時間
9:30~13:00
14:30~19:30

★:14:30~18:30

費用:検査料 25,000円(税込)
   診断料 15,000円(税込)
   第1期治療費 250,000円(税込)
   第2期治療費 550,000円(税込)
   保定装置料 50,000円(税込)
   処置および調節料 5,000円(税込)

この記事の監修歯科医師