インプラント治療の痛みや腫れはどのくらい?痛みが出やすいタイミングや対処法を解説
更新日:2024/10/30

インプラント治療は切開を伴う外科的処置であり、少なからず痛みや腫れが生じてしまいます。そのため、治療を不安に感じる方もいるでしょう。 あらかじめ痛みが出やすいタイミングや対処法を知っておくと、身体的にも精神的にも余裕をもって治療を受けられるはずです。 この記事では、インプラント治療で生じる痛みや腫れについて解説します。インプラント治療を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

監修歯科医師:
小貫 裕之(医療法人社団定仁会 小貫歯科医院)
プロフィールをもっと見る
1999年 私立八千代松陰高等学校 卒業
2005年 明海大学歯学部歯学科 卒業
2009年 明海大学大学院歯学研究科博士課程 修了
2015年 明海大学歯学部付属病院 口腔外科学講座 現客員講師
2018年 医療法人社団定仁会 小貫歯科医院 理事長就任
2005年 明海大学歯学部歯学科 卒業
2009年 明海大学大学院歯学研究科博士課程 修了
2015年 明海大学歯学部付属病院 口腔外科学講座 現客員講師
2018年 医療法人社団定仁会 小貫歯科医院 理事長就任
目次 -INDEX-
インプラント治療の流れ
インプラント治療は天然歯のように強く噛める機能性と耐久性を有し、大きなメリットを実感できる補綴治療です。また、審美性を回復できるというメリットがあります。ただ、自費診療となるため、1本あたり300,000〜400,000円(税込)程度の費用がかかります。
実際にインプラント治療を行うかどうかを検討する際に、前もって知っておきたい治療の流れを6つのステップに分けて順に解説します。
初診・カウンセリング
インプラントの治療法は複数あり、歯科医院によって扱っている治療法や医療器具が異なります。そのため、患者さんがどの歯科医院で治療を受けるかを決めるために、初診とカウンセリングは重要なステップとなります。カウンセリングでは歯科医師が患者さんの悩みや要望を聞き、どのような治療法が適しているかを話し合います。また、この時にインプラント治療のメリット・デメリット・治療期間などについて詳しく説明を受けます。
疑問や不安を解消して治療に進めるように、気になる点は遠慮なく尋ねることが大切です。
CT撮影・検査
お口の状態は人によってさまざまです。そこで、患者さんそれぞれのお口の状態を詳しく把握するために、CT撮影や歯周病・噛み合わせなどの精密検査を行います。CT撮影を行うことで、画像データから顎骨の形状・顎骨内の血管・神経の位置などの三次元的に把握することが可能です。これにより、インプラントを埋め込む位置や角度を前もって詳細に診断でき、安全性の高い治療が期待できます。
また、歯周病を発症していたり、歯ぎしりや食いしばりなどの癖で噛み合わせが悪かったりするとインプラントがうまく定着しない可能性があります。そのため、よりよいインプラント治療を行うためには、精密検査も欠かせません。
治療計画・費用の説明
CT撮影と精密検査の結果をもとに、インプラント治療の可否や骨造成の必要性などの診断を行い、詳しい治療計画を立てます。複数の治療法が選択できる場合には、患者さんに説明しながら相談し、より要望に沿った治療法が検討されるでしょう。選択する治療法によって費用や治療期間が異なるため、患者さん個人の治療計画に基づいて詳細が説明されます。説明を聞いて、治療期間を短縮したい・費用を抑えたいと感じた場合には治療内容を調整できる可能性もあるため、納得がいくまで相談しましょう。
患者さんがすべての内容に納得できたら、正式に治療が開始となります。
手術
歯周病やむし歯がある方は事前に治療を行って口腔内の状態を整えた後、インプラントを埋入する一次手術を行います。局所麻酔をして対象箇所の歯肉を切開し、顎骨にドリルで穴を開けてインプラントを埋め込みます。インプラントの頭部にカバーを取り付けて歯肉を縫合し、手術は完了します。インプラントと骨が結合するまでには平均2〜3ヵ月の治癒期間が必要で、インプラントが十分に固定されたのを確認してから二次手術を行います。これは、再び歯肉を切開してカバーを外し、インプラントに上部構造の土台となるアバットメントを取り付ける手術です。
どちらも日帰り(※)で行えるため、入院の必要がなく患者さんの負担が軽減されます。
(※)術前の検査、術後の経過観察が必要です。
上部構造の作製・装着
アバットメントを取り付けた状態で歯型取りを行い、セラミック製の上部構造を作製します。上部構造の色調や形は周囲の歯と合わせて歯科技工士が調整して作製するため、自然な仕上がりで治療を行った歯が浮いて見える心配は少ないでしょう。上部構造が完成した後、実際にアバットメントに装着して噛み合わせを確認します。そして、最終的な調整を行い、患者さんが納得できたら治療は完了となります。
メンテナンス
インプラントを健康な状態で使い続けるためには、継続的なメンテナンスが必要です。インプラントの周囲に歯垢が溜まると、インプラント周囲炎を発症するリスクが高まります。歯肉の出血や膿がみられ、進行するとインプラントのぐらつきや脱落が生じることがあります。歯垢の段階では歯磨きで落とせますが、固まって歯石になると患者さん自身では取れなくなってしまうため、きちんと毎日歯磨きをしてお口を清潔に保つことが大切です。
さらに、定期的に歯科医院で検診やクリーニングを受けましょう。その場合は、インプラント治療を受けた歯科医院でメンテナンスを受けるのがおすすめです。患者さん本人も気付きにくいインプラントのトラブルを未然に防げます。
インプラント治療で痛みが出やすいタイミング
インプラント治療による痛みや腫れは、必ずしも常に生じるわけではありません。痛みが出やすいタイミングがあるため、そのタイミングに合わせて備えておくとよいでしょう。特に痛みが出やすい2つのタイミングを取り上げて解説します。
麻酔を打つとき
手術中は局所麻酔を行うため、痛みが生じることはありません。しかし、局所麻酔は歯肉に注射針を刺して行うため、患者さんによっては痛みを強く感じる場合があります。麻酔が注入されると痛みは目立たなくなっていきますが、意識がある状態で注射を受けることへの不安や恐怖から、痛みを感じやすい方もいます。
ゼリー状やゲルタイプの表面麻酔を歯肉に塗布しておくと、痛みを抑えて麻酔を受けられる可能性が高いため、痛みに弱い方や注射が苦手な方は事前に相談するとよいでしょう。
麻酔が切れた後
インプラント治療は切開が伴うため、侵襲された歯肉が炎症を起こして痛みが生じます。麻酔が効いている間はこの痛みを感じないものの、麻酔が切れた後には痛みを感じやすいです。局所麻酔は2〜3時間程度で切れるため、その後に痛みが現れることが多いです。痛みの感じ方は人によって異なり、手術箇所の周囲全体に重い痛みを感じる場合もあれば、傷口が疼くような痛みを感じる場合もあります。
一般的に、埋入したインプラントの本数が多い程、痛みを強く感じる傾向があります。
治療後の痛みのピークはいつ?
インプラント埋入の一次手術を行った後に起こる痛みのピークは、1〜2日程度です。抜歯した場合よりも痛みのピークは短い傾向があります。腫れは術後2〜3日目がピークで、その後徐々に収まっていきます。手術は炎症のない粘膜や顎骨の箇所で行われるため、化膿するケースはほとんどなく、それ以上痛みや腫れが長引くことも少ないでしょう。
骨造成を行った場合は手術範囲が通常より大きくなり、術後3日をピークに10日間程度痛みや腫れが続く場合があります。
アバットメントを取り付ける二次手術では、一次手術ですでに切開した箇所を再度開くため、侵襲を抑えることができます。その結果、痛みや腫れは一次手術に比べて軽く済むケースが多いです。
インプラント治療で痛みが出た場合の対処法
インプラント手術の後には痛み止めが処方されます。歯科医師の指示にしたがって服用し、痛みに対処しましょう。痛み止めは効果が出るまでに時間がかかるため、痛みの兆候が出始めたら早めに服用することをおすすめします。ただし、痛みが強くても決められた間隔よりも早く飲んだり、痛みがないのに飲んだりすることは避けましょう。
また、痛み止めと合わせて抗菌剤・抗炎症剤が処方される場合があります。これらは処方されている分をきちんと飲み切らなければ、炎症を起こして痛みや腫れが新たに生じかねません。必ず歯科医師の指示通りに服用しましょう。
さらに、濡れたタオルや保冷剤などで痛む箇所を外側から冷やすと、痛みが軽減されます。ただ、冷やしすぎると血流が悪くなり傷の治りが遅くなるケースもあるため、患部を直接冷やさないように注意しましょう。
痛み止めを飲み切った後も痛みが長引く場合は、インプラントやその周辺組織にトラブルが起きている可能性があります。その際には、早めにインプラント治療を受けた歯科医院を受診してください。
インプラントのことなら医療法人社団定仁会 小貫歯科医院にご相談を
インプラント治療を検討中の方は、千葉県船橋市本町にある医療法人社団定仁会 小貫歯科医院を受診してみてはいかがでしょうか。
インプラント治療から歯周病治療まで、幅広い歯科分野の治療を手がけてきた豊富な経験を有する歯科医院です。以下に小貫歯科医院の特徴を紹介します。
骨造成などにより難症例の方でも対応可能
インプラントを顎骨にしっかり固定するためには、顎骨の厚みと高さが重要です。しかし歯を失っている方は顎骨が痩せやすく、骨量が足りない場合もあります。
骨量が足りない患者さんには骨造成が必要ですが、高い技術が不可欠な治療のため、歯科医院によっては対応できない症例も少なくありません。
この点において、小貫歯科医院では患者さんの顎骨の状態に適した骨造成を行っているため、インプラント治療が難しいとされた患者さんでも治療を受けることが可能です。
幅広い症例を扱ってきた知識と経験に基づき、インプラント治療を諦めていた患者さんへ適切な治療を提供できるよう尽力されています。
患者さんの負担を抑える質の高いインプラント治療
小貫歯科医院は今までさまざまな症例に対応しており、患者さんの痛みによる負担を抑えるための工夫を施されています。
例えば、注射が苦手な方や音や振動が伝わることで手術自体に恐怖を感じる方に対しては、静脈内鎮静法が用意されています。静脈内鎮静法とは、全身管理を行いながら鎮静薬を静脈に投与し、半分眠ったような状態でリラックスして手術を受けられる麻酔法です。患者さんにとっては眠っている間に治療が終わったように感じられ、手術に対する不安や緊張が和らぎます。また、局所麻酔の痛みに悩まされることもないでしょう。
さらに、歯科技工士が常駐する院内技工所が併設されているため、インプラントを入れていることがわからないほど質の高いセラミック歯の作製を可能にしています。
仕上がりが早いうえに調整や修理にもスムーズに対応してもらえるため、希望に沿ったセラミック歯の装着が可能になり、治療期間の短縮も期待できます。
事前相談からメンテナンスまで一生お付き合いできる歯科医院
気遣いと思いやりをもち、コミュニケーションを大切にする歯科医院づくりを理念として掲げている小貫歯科医院では、インプラント治療に関する事前相談を無料で行っています。そのため、まだインプラント治療を受けるか決めていない方でも、気軽に相談しやすいでしょう。
さらに、インプラント周囲炎にならないためのリスク管理も徹底しており、歯周病治療の豊富な経験を活かした綿密なメンテナンスを行われています。
インプラント治療後もお口の健康を守り続けるためには、メンテナンスを続けていく必要があります。
小貫歯科医院なら、事前相談からメンテナンスまで充実したサポートを受けることができ、心強い味方になってくれるでしょう。
医療法人社団定仁会 小貫歯科医院の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数
JR総武線 船橋駅より徒歩2分
千葉県船橋市本町7丁目6−1 イトーヨーカドー船橋店東館6F
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00~13:00 | ● | ● | ● | - | ● | ● | - | - |
| 14:00~18:30 | ● | ● | ● | - | ● | ▲ | - | - |
・初診相談:無料
・インプラント:1本につき 379,500円
・歯周外科手術(歯肉移植など):1ブロックにつき 55,000円
・サイナスリフト:片側(骨補填剤を含む) 220,000円
・ソケットリフト:1本につき 110,000円
・GBR:1歯につき(骨補填剤を含む) 110,000円
・メンブレン・チタンメッシュ:1枚につき(追加料金) 55,000円
・静脈内鎮静法:1回につき 55,000円
・ガイドデント10年保証:1本につき 22,000円
【治療期間】3ヵ月〜1年
【治療回数】5〜10回
参考文献




