歯を失ったらどうする?インプラント治療の流れとメリット・デメリット

歯を失ってしまい、「入れ歯にするしかないのかな」と不安に感じていませんか?
現在は、天然歯に近い機能と見た目を取り戻せるインプラント治療という選択肢があります。インプラントは顎骨に人工歯根を埋め込み、その上に被せ物を装着する治療法で、自分の歯のように噛める点が魅力の治療法です。
ただし、手術が必要であることや費用面での負担など、事前に理解しておくべきポイントもあります。本記事では、インプラント治療の基本的な仕組みから治療の流れ、メリット・デメリット、そして後悔しないための治療の選び方まで解説します。

監修歯科医師:
梶村 幸市(歯科医師)
岩手医科大学臨床教授・臨床研修指導医
平成2年 岩手医科大学歯学部卒業
平成10年 岩手医科大学附属病院 第二補綴科 およびインプラント科勤務
平成11年 歯学博士取得(インプラント表面処理の研究論文にて)
平成12年 日本橋梶村歯科医院開院
平成19年 ユアーズ歯科三郷インプラントセンター開院
平成19年 ユアーズ歯科柏クリニック開院
平成28年 岩手医科大学歯学部臨床教授就任
目次 -INDEX-
インプラントとは?失った歯の"機能"を取り戻す治療

インプラント治療とは、失った歯の代わりに人工の歯根を顎骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。従来の入れ歯やブリッジとは異なり、顎骨としっかり結合するため、天然歯に近い噛み心地を実現できる点が特徴です。
インプラントは主に、次の3つのパーツで構成されています。
- 顎骨に埋め込まれるインプラント体(人工歯根)
- インプラント体と人工歯をつなぐアバットメント(支台部)
- 実際に見える部分となる上部構造(人工歯)
治療には外科手術を伴い、治療後は定期的なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって使い続けることが可能です。
ここからは、失った歯の“機能”を取り戻す治療であるインプラント治療について解説します。
インプラントが"第二の天然歯"と呼ばれる理由
インプラントが"第二の天然歯"と呼ばれるのは、天然歯と同じような構造を再現できるためです。天然歯は歯根が顎骨に埋まっていることで噛む力を骨に伝え、しっかりと支えられています。インプラントも同様に、人工歯根が骨と結合することで、この仕組みを再現しているのです。
入れ歯の場合は歯茎の上に乗せるだけなので、噛む力が弱くなりがちです。またブリッジは両隣の健康な歯を削る必要があり、その歯に負担がかかります。一方インプラントは、失った歯の部分だけを治療するため、周囲の歯に影響を与えにくいという特徴があります。
さらに、上部構造には審美性の高い素材が使われることが多く、見た目も自然で美しい仕上がりになります。
こういった特徴から、インプラントは"第二の天然歯"と呼ばれることがあるのです。
インプラントが"長く使える選択肢"として人気な理由
インプラントが"長く使える選択肢"として人気を集めている大きな理由は、長期的に安定して使える点にあります。入れ歯は数年ごとに作り直す必要があり、ブリッジも支えとなる歯が弱ってくると再治療が必要になります。一方で、インプラントは顎骨としっかり結合するため、適切なメンテナンスを行えば10年以上快適に使い続けられる可能性があります。
長く使うためには、インプラント周囲の歯茎や骨が健康であることが欠かせません。定期的な検診で状態をチェックし、クリーニングやホームケアを徹底することで炎症やトラブルを防ぎ、インプラントを長期にわたってよい状態に保つことができます。
さらに、インプラントには顎骨が痩せてしまうのを防ぐメリットもあります。歯を失うと噛む刺激が骨に伝わらなくなり、骨が徐々に痩せてしまうことがありますが、インプラントは噛む力を直接骨に伝えるため骨の健康維持に役立ちます。
インプラント治療の流れ|初診からメンテナンスまで

インプラント治療は、初診から治療完了後のメンテナンスまで、いくつかの段階を経て進められます。インプラント治療の流れを確認しておきましょう。
初診・カウンセリング・精密検査
インプラント治療の第一歩は、初診でのカウンセリングと精密検査です。まず患者さんの悩みや希望をじっくりと聞き、どの部分の歯を失ったのか、どのような治療を望んでいるのかを確認します。
次に口腔内の状態を詳しく調べるため、レントゲン撮影や歯科用CTでの検査を行います。歯科用CTを使うことで顎骨の厚みや高さ、神経や血管の位置などを三次元的に把握でき、より適切な治療計画を立てることが可能になります。
また、インプラント治療の成功率には口腔内が健康な状態かどうかが影響するため、むし歯や歯周病がある場合は先にそちらの治療を行う必要があります。
治療計画の立案と説明
精密検査の結果をもとに、具体的な治療計画が立てられます。インプラントを埋め込む位置や本数、使用する材料、治療期間、費用などについて、詳しい説明があります。
治療計画の説明では、専門用語をできるだけ使わず、わかりやすい言葉で伝えてもらえることが大切です。また治療のメリットだけでなく、リスクや注意点についてもしっかりと説明を受け、納得したうえで治療を始めることが重要です。
この段階で疑問や不安があれば、遠慮なく質問しましょう。治療にかかる期間や費用、痛みの程度、治療後の生活への影響などを確認し、納得して治療をスタートできるかどうかがその後の満足度に影響します。
インプラント手術(一次手術〜骨結合)
治療計画に同意したら、インプラントの一次手術を行います。手術は局所麻酔を使用するため、処置中の痛みはほとんどありません。まず歯茎を切開して顎骨を露出させ、専用のドリルで穴を開けて、そこへインプラント体(人工歯根)を埋め込みます。
手術時間は本数や難易度によって異なりますが、1本あたりおよそ30分〜1時間程度が目安です。埋入後は歯茎を縫合し、インプラント体(人工歯根)が骨としっかり結合するのを待ちます。この結合期間はオッセオインテグレーションと呼ばれ、一般的に3〜6ヶ月ほどかかります。
術後は軽い腫れや痛みが出る場合がありますが、多くは処方された痛み止めでコントロールでき、日常生活に大きな支障はありません。ただし、治癒を妨げないためにも、手術直後は激しい運動や飲酒、喫煙を避け、口腔内を清潔に保つことが大切です。
上部構造(被せ物)の装着
インプラント体(人工歯根)が顎骨としっかり結合したことが確認できたら、次は人工歯を固定するためのアバットメント(支台部)を取り付けます。その後、歯茎の形を整えながら上部構造を作るための型取りを行います。
型取りで得た情報をもとに、患者さんの歯の色や形、噛み合わせに合わせて上部構造(人工歯)が製作されます。審美性の高い素材を使用することが多く、天然歯と見分けがつかないほど自然な見た目に仕上がります。
上部構造(人工歯)が完成したらアバットメント(支台部)に装着し、噛み合わせを細かく調整して治療は完了です。装着時に違和感や痛みがある場合は、すぐに調整してもらうことで、快適で長く使える状態に整えることができます。
治療後のメンテナンスが重要
長期的に良好な状態を維持するためには、治療完了後もインプラント周囲にある歯茎や骨の状態を定期的にチェックし、専門的なクリーニングを行うなど定期的なメンテナンスを続けることが重要です。
メンテナンスでは、インプラント周囲炎と呼ばれる炎症が起きていないかを必ず確認します。これは歯周病に似た症状で、進行すると骨が溶けてインプラントが緩んだり、脱落したりすることがあります。
また、毎日のセルフケアも欠かせません。インプラント周囲は汚れが溜まりやすいため、丁寧な歯磨きに加え、歯間ブラシやフロスを使って清潔に保つことが重要です。
定期的なメンテナンスと日々のケアの両方を継続することで、インプラントを快適に、そして長期間使い続けることができます。
インプラント治療のメリット・デメリット

インプラント治療にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットやリスクも存在します。治療を検討する際は、両方をしっかりと理解したうえで判断することが大切です。
メリット|噛みやすさ・見た目・耐久性
インプラント治療のメリットは、次のような点です。
- 天然歯に近い噛み心地
- 見た目の美しさ
- 周囲の歯に負担をかけない
顎骨と結合させるインプラント治療では、硬いものでもしっかり噛むことができ、入れ歯のようにズレたり外れたりする心配なく食事を楽しむことができます。
また、自然な仕上がりで笑顔に自信が持てるようになるという可能性もあるでしょう。一本一本が独立して機能するインプラントは、ほかの歯への負担が少なく、将来の口腔内の歯全体の寿命を延ばすことにもつながります。
デメリット|手術が必要・費用負担が大きい
インプラント治療のデメリットは、次のとおりです。
- 身体への負担がある
- 治療を受けられない可能性がある
- 費用や治療期間の負担が大きい
インプラント治療には外科手術が必要なため、身体への負担がかかります。持病がある方や全身状態によっては手術できない場合や、手術後の腫れや痛みが数日間続くことがある点もデメリットといえるでしょう。
費用や治療期間の負担が大きい点もデメリットです。インプラント治療は保険適用外の自費診療なので、1本あたり300,000〜400,000円(税込)の費用がかかることが一般的です。複数本を治療する場合は、さらに費用が高額になります。
治療期間に関しては、骨との結合を待つ期間を含めると治療完了まで数ヶ月〜1年程度かかるので、すぐに治療を終えたい方にとっては負担に感じられるかもしれません。
リスクを軽減するために必要なこと
インプラント治療のリスクを抑えるためには、信頼できる歯科医師を選ぶことが重要です。治療経験や専門性の高さは手術の精度や安全性に直結するので、事前に症例数や専門資格、研修歴などを確認しておくのがおすすめです。
ほかにも、歯科用CTなどの先進的な設備が導入されていて精密検査を十分に行う体制が整っているか、治療後のメンテナンスなどアフターケア体制が整っているかを確認しておきましょう。
後悔しないためのインプラント治療の選び方

インプラント治療は費用も期間もかかるため、治療後に後悔しないためには、歯科医院選びや治療方針を慎重に見極めることが大切です。
費用だけで選ばない方がいい理由
インプラント治療は歯科医院によって費用が異なりますが、費用の安さだけで選ぶのは避けるべきです。費用が安い場合、使用するインプラントメーカーや材料の質、検査設備の不十分さなどの可能性があります。
治療の質を左右するのは、材料や技術力、歯科医院の設備、アフターケア体制の総合力です。初期費用が安くても、トラブルが起きて再治療が必要になれば結果的に費用がかさんでしまうので、費用と品質のバランスを確認してカウンセリングで疑問点をしっかり確認しましょう。
歯科医院の設備を確認する際は、歯科用CTやマイクロスコープなどの先進的な機器を導入して治療に活かされているかを確認するのがポイントです。
経験豊富な歯科医師を選ぶ重要性
インプラント治療の成功には、歯科医師の技術力と経験が影響します。経験豊富な歯科医師は、さまざまな症例に対応してきた経験を活かし、難しいケースでも適切な判断と治療ができる可能性が高まります。
歯科医院のホームページで歯科医師の経歴や専門資格、治療経験、所属学会などを確認してみましょう。
精密検査・説明の丁寧さをチェック
治療前の精密検査が丁寧に行われるかどうか、検査結果や治療の説明が丁寧でわかりやすいかも、歯科医院選びの重要なポイントです。口腔内の状態を詳細に検査し、メリットだけでなくデメリットやリスクについても説明し、質問に対して丁寧に答えてもらえれば、信頼関係を築きながら治療を進められるでしょう。
十分なカウンセリングが行われ、不安に寄り添ってくれるかどうかが、歯科医院選びの判断材料になります。
インプラント治療はユアーズ歯科 柏クリニックにご相談を

インプラント治療で後悔しないためには、費用だけでなく歯科医師の経験、精密検査の体制、設備、保証内容を総合的に確認し、自分に合った治療方針を提案してくれる歯科医院を選ぶことが重要です。
ユアーズ歯科 柏クリニックは、患者さん一人ひとりの悩みに寄り添った歯科治療を提供している歯科医院です。ここからは、インプラント治療の経験が豊富な歯科医師が精密で安全性が高いインプラント治療を心がけている、ユアーズ歯科 柏クリニックの特長を紹介します。
安心感のある治療環境で専門性の高いインプラント治療を提供
ユアーズ歯科 柏クリニックの院長は、インプラント治療に関する豊富な経験を持つ、インプラントと矯正治療、審美治療を専門とする歯科医師です。日本顎咬合学会 咬み合わせ認定医の資格もお持ちで、さまざまな症例の患者さんの治療に対応されています。
安心感のある治療環境づくりを大切にされており、外科処置を行う際の個室診療室とオペ室を完備し、衛生面での管理を徹底しています。
院内で使用する水はすべて除菌処理された中性電解水を使用する、高圧蒸気滅菌機を導入して滅菌処理を行い、滅菌できないものは使い捨て品を使用するなど、院内の感染対策に取り組むことで、より安全性が高く患者さんが落ち着いて治療を受けられるよう配慮しているそうです。
わかりやすい説明を徹底したインフォームドコンセント
インフォームドコンセントとは、治療内容やメリット・デメリット、リスク、費用などについて、歯科医師が患者さんに十分な説明を行い、患者さんが理解したうえで治療に同意することを指します。患者さんが納得して治療を選択できるようにするための大切なプロセスであり、安心感があり安全性が高い医療を受けるための基本となる考え方です。
ユアーズ歯科 柏クリニックはこのインフォームドコンセントを重視し、専門用語をできるだけ使わず、わかりやすい説明を心がけているといいます。カウンセリングでは、患者さんのレントゲン画像や歯科用CTで撮影した画像を見せながら、現在の状態や治療方法について丁寧に説明するそうです。治療説明用の資料や動画も用意し、目で見ても耳で聞いてもわかりやすい説明を行われています。
患者さんが説明を求める権利と治療方法を選択する権利、不要な情報提供を拒否する権利を尊重し、患者さんの希望に基づいた治療方針を一緒に決定するよう努めているので、信頼関係を築きながら治療を受けられるでしょう。
先進的な技術と設備でお口の健康を総合的にサポート

ユアーズ歯科 柏クリニックでは、歯科用CTやマイクロスコープ、X-guideというコンピュータナビゲーションなどの先進的な設備を導入し、精密で安全性が高い治療のために活用しています。また、レーザー治療器や電動局所麻酔注入機なども使用し、静脈内鎮静法にも対応することで、患者さんの痛みや不安に配慮した治療を心がけているそうです。
インプラント治療に関する相談は電話やホームページから予約することができ、"行くことが億劫にならない歯科医院"を目指して、通いやすい環境づくりにも注力されています。
インプラント治療だけでなく、予防治療や歯周病治療、根管治療、審美治療、矯正治療など幅広い診療に対応し、お口全体の健康を総合的にサポートされているので、一度ユアーズ歯科 柏クリニックで相談してみてはいかがでしょうか?
ユアーズ歯科 柏クリニックの基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数
JR東武野田線 柏駅東口より徒歩3分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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| 9:00〜13:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | - | - |
| 15:00〜18:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | - | - |
※予約優先制
※最終受付は診療終了時間30分前まで
【費用(税込)】252,000円 ※上部構造代含む
【治療期間】3~12ヶ月
【治療回数】3~6回
参考文献




