インプラント治療のメリット・デメリット|注意点やフラップレス手術についても解説
公開日:2024/02/26

歯を失った際の治療法の一つとして、インプラント治療があります。 インプラント治療ならではのメリットがあり、入れ歯やブリッジ以外の“第3の治療法”として注目を集めている治療法です。 メリットが多いと言われるインプラント治療ですが、デメリットもあります。本記事では、インプラント治療のメリット・デメリットに注目して解説します。 またフラップレス手術についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
監修歯科医師:
大関 豊岳(大関歯科医院)
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日本歯科麻酔学会 認定医
日本老年歯科医学会 認定医
日本大学松戸歯学部歯科麻酔学講座 研究生
日本大学医学部歯科口腔外科 非常勤助手
日本歯科麻酔学会 会員
日本老年歯科医学会 会員
日本口腔インプラント学会 会員
日本歯科医師会 会員
埼玉県歯科医師会 会員
浦和歯科医師会 会員
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目次 -INDEX-
インプラント治療のメリット
歯を失うと、噛めない・喋りにくい・見栄えが悪いといった不具合が起きやすくなります。歯を失った際の治療法として、入れ歯やブリッジなどによる治療が以前から行われてきました。しかし近年は、インプラント治療が注目を集めています。インプラント治療が選ばれるのは、天然の歯に近い噛み心地や審美性の回復など、多くのメリットがあるからでしょう。乳歯や永久歯に続く第3の歯ともいわれるインプラントのメリットをみていきます。
天然の歯に近い咬合力(噛む力)
インプラント治療のメリットの1つ目は、天然の歯に近い咬合力です。歯を失った顎の骨にインプラント体を埋め込み、人工歯を取り付けます。そのため、天然の歯と同じようにしっかりと噛むことができるようになるのです。
インプラント体は、ほとんどがチタンでできています。チタンはほかの金属と比べて骨に結合しやすいという特徴があります。なので、顎の骨にしっかりと固定され、強い力にも耐えられるのです。
残っている歯への負担が少ない
入れ歯やブリッジと比較すると、残っている歯への負担が少ない点もメリットです。部分入れ歯は両隣の歯にフックを引っ掛けて使用するため、残っている歯に負担がかかります。ブリッジ隣の歯を削るため、同じく残っている歯に負担をかけることになります。健康な歯であっても、負担を受けることにより歯がダメージを受けることもあるでしょう。
インプラントは独立した歯なので、残っている歯へ負担がかからないのです。
審美性が高い
審美性の高さも大きなメリットです。入れ歯の場合、笑ったときなどに金具が見えることがあります。そのため、見た目が気になり人前で口を開けることに抵抗を感じる方もいるでしょう。ブリッジは金具が見えにくいため、インプラントと同じように審美性に優れているといえます。しかし、保険適用の場合は治療に使える素材が限られてしまうため、天然歯と比べると色味などに違和感を覚えるかもしれません。
インプラントは自由診療なので、上部構造にはセラミックやジルコニアが使われます。セラミックやジルコニアは天然歯に近い美しさがあり、自然の歯に近い審美性の高い歯を手に入れることが可能です。
セラミックのメリットは自然な見た目になることですが、デメリットとして強い衝撃で破損する場合があることです。費用は1本あたり100,000円(税込)程です。ジルコニアのメリットは割れにくく壊れにくいことや金属アレルギーの心配がないことで、デメリットは天然の歯よりも硬いため歯が削れる可能性があることなどがあります。費用は1本あたり200,000円(税込)程です。
入れ歯のように取り外しをする必要がない
入れ歯は毎日の洗浄が欠かせず、取り外してお手入れをする必要があります。そのため、日々の管理や手間に時間がかかります。お食事をしているときや、話しているときに外れることもあるでしょう。インプラントは取り外しの必要がなく、天然歯と同じようにお手入れができます。管理のしやすさやお手入れのしやすさにおいても、メリットが大きいといえます。
インプラント治療のデメリット
インプラント治療にはデメリットも存在します。インプラント治療のデメリットとして挙げられるのは、主に以下の3つです。これらのデメリットについて、詳しくみていきましょう。
外科的手術が必要
インプラント治療は顎の骨にインプラント体を埋め込むため、外科手術が必要となります。麻酔を使うため痛みは軽減できますが、手術をすることで心身に負担がかかりやすいでしょう。また、持病・基礎疾患などによりインプラント治療が受けられないことがあります。持病・基礎疾患などがある方は事前に歯科医師へ相談しましょう。顎の骨の状態によっては治療を受けられないことも
インプラント治療は、顎の骨の量が少ないと受けられないことがあります。インプラントを埋め込むために必要最低限の骨の厚みが決まっています。そのため顎の骨の厚みが足りない場合、インプラントを埋め込むことができません。骨の量が少ない場合は、骨造成などを行い骨の量を補います。しかし、骨造成の治療を受けられる歯科医院は限られており、対応していない歯科医院もあります。
ほかにも歯周病の進行具合や神経との位置関係によっては、インプラント治療を受けられないこともあるため、事前検査が重要になってきます。
自由診療のため費用が高額
インプラント治療は自由診療のため、費用が高額になる傾向があります。1本あたり275,000~385,000円(税込)程です。治療費のほか、レントゲンやCTの撮影料・手術費なども含まれています。保険が適用となるのは、ほかの病気や事故の外傷で顎の骨を広範囲に渡って失い、インプラント治療以外での回復が困難である場合などです。
インプラント治療を受ける際の注意点
インプラント治療を受ける際には、いくつかの注意点があります。治療を受ける歯科医院選びが重要
手術を伴うインプラント治療はほかの治療と比べると、難易度が高いです。そのため、インプラント治療に関する知識や症例が多い歯科医院を選択した方が安心です。以下に歯科医院選びの基準点の一例を挙げます。- 歯科医院が清潔で感染症対策を徹底している
- インプラント治療の前に体の状態を丁寧に聞いてくれる
- 治療費や治療期間に対する丁寧な説明がある
- インプラント治療のメリット・デメリット・治療スケジュールの説明がある
事前にむし歯や歯周病を治療する
むし歯や歯周病を治療しないでインプラント手術を受けた場合、むし歯菌や歯周病菌などによる感染からインプラント周囲炎を引き起こすことがあります。インプラント周囲炎を引き起こすとインプラント体周辺の顎骨が失われ、インプラントが脱落することに繋がりかねません。そのため、むし歯や歯周病の治療が優先されることもあります。
治療費や治療期間を事前に確認
インプラント治療は保険適用外となり、治療費は高額になる恐れがあります。骨の量や麻酔の種類・量など治療の内容は個人差もあり、しっかり確認することが大切です。治療期間は上顎で約12ヶ月、下顎で6ヶ月程度で、通院回数は1~4回程度かかります。インプラント体を埋め込んだ後、骨とインプラント体が結合してから次の治療に移るため時間がかかるのです。骨造成が必要な場合は、さらに治療期間が長くなることもあるでしょう。
歯茎を切ることに抵抗がある場合は低侵襲なフラップレス手術
インプラントを埋入するためには歯茎の切開が必要ですが、歯茎を切らないフラップレス手術という術式もあります。歯茎を切開せず、最小限の穴を開けてドリルなどで骨を削り、インプラントを埋入する術式です。歯茎を切開しないので、縫合も必要ありません。そのため傷口の出血が最小限に抑えられ、腫れや痛みが少ないです。しかしながら誰にでも適応できる治療方法ではなく、骨の量が少ない場合などは難しい場合があります。
フラップレ手術では顎の骨を直接確認しないので、リスクを避ける必要があります。手術中に不確定要素が見つかったりシミュレーションと異なる状況となった場合は切開手術に変わることもあるので、事前にリスクはしっかり確認しておきましょう。
インプラントのことなら大関歯科医院にご相談を
大関歯科医院は、小児歯科・口腔外科・矯正歯科を専門とされている歯科医院です。
院長先生は日本口腔インプラント学会に所属されています。
大関歯科医院の特徴を紹介しますので、インプラント治療を検討されている方は参考にしてみてください。
設備や素材にこだわったインプラント治療
大関歯科医院では、設備や素材にこだわったインプラント治療を提供されています。その1つとして歯科用CTがあります。従来のX線よりも立体的に口腔内の状況を確認できるため、顎の骨の中の状態を立体的に可視化して治療ができます。
低侵襲な処置ができるEr:YAGレーザーもあり、万が一インプラント周囲炎になってしまっても安心です。Er:YAGレーザーは水に反応する特徴があり、周囲へのダメージを最小限に抑えながらインプラント周囲炎の治療をすることができます。
インプラント治療に使われるインプラントは、世界的シェア率が高いストローマン社のインプラントです。ストローマン社のインプラントは安全性が高いことでも知られています。
このように、大関歯科医院では患者さんが安心してインプラント治療を受けられるように設備や素材にこだわった治療を提供しています。
インプラントのフラップレス手術に対応
大関歯科医院は、フラップレス手術にも対応されています。フラップレス手術は術後の腫れや痛みが少なく、患者さんの負担も軽減されます。 フラップレス手術は従来の術式よりも治療が難しく、インプラント技術や経験が求められます。大関先生は、インプラント治療の経験が豊富なため、安心して治療を受けられるでしょう。患者さんとのコミュニケーションを大切にした寄り添った診療
大関歯科医院は、患者さんが相談に来やすい環境づくりを心がけており、柔らかい口調や雰囲気で接すること・患者さんの特徴や生活スタイルに合わせた治療方針を立てることを意識されています。 遠方の方には来院回数が少なくするように治療計画を工夫したり、支払額が少なく済むよう保険適用の治療方法を模索したりなど、患者さん目線での治療を心掛けているそうです。 インプラント治療に不安がある方は、一度大関歯科医院で話を聞いてみてはいかがでしょうか。大関歯科医院の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数
JR浦和駅から徒歩10分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00〜11:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | - | - |
| 13:30〜18:30 | ● | ● | ● | - | ● | - | - | - |
※日曜・祝日休診
【費用(税込)】 インプラント治療(1本) 275,000〜385,000円
インプラントオーバーデンチャー 374,000円〜1,100,000円
(設計により異なります)
【治療期間】上顎で12ヶ月程度、下顎で6ヶ月程度
【治療回数】通院回数は1〜4回
参考文献
- インプラントとは? | 公益社団法人 日本口腔インプラント学会
- インプラント|日本歯科医師会
- 入れ歯やブリッジとの違いは |公益社団法人 日本口腔インプラント学会
- インプラント手術の基本:手術部位感染を防ぎ手際のよい手術のために
- 安心してインプラント治療を受けるために
- インプラント|厚生労働省
- 費用について|一般社団法人日本歯科インプラント器材協議会
- 専門医の選び方とは?|公益社団法人 日本口腔インプラント学会
- あなたの歯科インプラントは大丈夫ですか -なくならない歯科インプラントにかかわる相談-
- インプラントの費用は?|公益社団法人 日本口腔インプラント学会
- 歯科インプラント治療指針
- 歯科用CT (コーンビームCT)|大関歯科医院




