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歯が欠けた時の対処法とは?治療法や応急処置についても解説

 更新日:2024/01/24
歯が欠けた時の治療

転倒・運動などによる強い衝撃によって、歯が欠けたり折れたりすることがあります。今回は、このような場合の対処法を解説していきます。また、歯が欠ける原因なども合わせて解説していきます。

稀にしか起こり得ないことではありますが、対処法を知っておくことで発生時に冷静に対処できるでしょう。

しかし、対処法として有効なのは、歯科医院に早く受診することです。ご自身で処置をすると細菌感染したり悪化したりしてしまうこともあります。

応急処置についても解説しますので、歯が欠けた・折れた時に参考にしてみてください。

若菜 孝裕

監修歯科医師
若菜 孝裕(ワカナ歯科医院)

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小山中学校卒
日本歯科大学卒業
顎咬合学会所属
日本糖尿病協会所属

歯が欠けた時の対処法とは?

歯が欠けた時の対処法とは?
転倒や衝突によって強い衝撃を受けると歯が欠けてしまうことがあります。歯の欠け方が軽度な場合は痛みなども出にくく、神経(歯髄)・歯周組織にも影響が少ないです。
しかし、歯の欠け方によっては速やかに歯科医院に受診しなければなりません。それは、歯の欠け方が重度の場合です。重度の場合は歯が欠けて神経に到達していて炎症・強い痛み・歯茎の腫れを引き起こすことがあるため、歯科医院にて早めに処置をしてもらいましょう。
軽度の場合でも欠けた部位から感染したり、歯の変色・歯茎が腫れたりすることがあるので、なるべく早く歯科医院を受診した方がいいでしょう。

歯が欠ける原因

歯が欠ける原因
歯が欠ける原因で多いとされるのは外傷によるものです。外傷によるものは強い衝撃を受けるので歯が欠ける以外の症状も起きやすくなります。歯が欠ける原因となる可能性のあるものを、外傷含めて4つご紹介します。

  • むし歯
  • 歯ぎしり
  • 酸蝕歯
  • 外傷

歯が欠けてしまった場合は、なるべく早く歯科医院に受診し処置をしてもらいましょう。前述した通り処置が遅れると、感染を引き起こしてしまう可能性があります。

むし歯

歯が欠ける原因にむし歯もあります。むし歯はミュータンス菌が原因となってできるものです。ミュータンス菌は食べたり飲んだりしたものの糖分を栄養にして増殖します。増殖した後に歯の周囲にネバネバとしたプラークを作り出し、プラークは歯の表面のエナメル質を溶かしてしまいます。これはプラークが酸性のものであるためです。
エナメル質から溶かしていき、次に「象牙質」というエナメル質に覆われているものを溶かします。象牙質はエナメル質よりも酸に弱いため溶けやすいとされています。象牙質がエナメル質より早く溶かされると、歯の中が空洞になってしまい、硬いものを食べた時に歯が欠けてしまうのです。

歯ぎしり

歯ぎしりによっても歯が欠ける場合があります。歯ぎしりは寝ている時に起こるもの・起きている時に起こるもののがあります。歯ぎしりにより歯にかかる荷重は、自分の体重の2〜3倍程度といわれています。
むし歯・歯周病などで歯が脆くなっている場合、歯ぎしりで欠けてしまうことがあります。また、スポーツなどで歯を食いしばることがある方も同程度の荷重がかかっている場合があるので注意しましょう。

酸蝕歯

酸蝕歯によって歯を欠損させてしまう可能性もあります。酸蝕歯は、食べ物・飲み物によって歯の表面のエナメル質が溶けてしまい、象牙質が露出してしまう症状です。普段食べている食べ物・飲み物の多くは酸性であることが多く、炭酸飲料を長時間かけて飲む方・酸っぱい飲み物・食べ物を頻繁に摂取する方などは酸蝕歯になりやすい可能性があります。
一般的に象牙質はエナメル質より脆いので、酸蝕歯によってエナメル質が溶かされると歯が欠けやすくなるのです。

外傷

外傷は歯が欠ける原因になることが多いです。転倒・衝突・運動時などによって歯が欠けた場合は、歯の破損だけでなく歯茎からの出血なども伴うため、適切な応急処置・症状に応じた対処をしてもらう必要があるでしょう。
また、歯が欠ける以外にも、歯がグラつく・歯の位置がずれた・歯が抜けたなど重度の症状を伴うこともあります。転倒・衝突・運動時の外傷は注意していても、起きてしまう可能性があるものです。

歯が欠けた時の治療法

歯が欠けた時の治療法
歯が欠けた時の治療法には以下のようなものがあります。

どの歯が欠けたかで行われる治療法は異なります。治療をした後に、治療した箇所が割れたり欠けたりしてしまうケースもあるので注意が必要です。また強い衝撃によって折れてしまった際は、歯周外科手術を行うこともあります。

コンポジットレジン

コンポジットレジンとはセラミックスの小さな粒子と樹脂(プラスチック)を使用した補綴材料です。コンポジットレジンを使用した治療方法は耐久性・安全性にも優れています。また歯と同じような色で仕上げることが可能なので審美性も高い治療方法になります。しかしごく稀に使用している材料によってアレルギー反応を示す方もいるようです。

ラミネートべニア

ラミネートベニアは、歯の表面を少しだけ削り歯の色と同じような色をしたセラミックスの薄い板を貼り付ける治療方法です。以前は歯を大きく削り、クラウンと呼ばれる歯の形を模したものを歯に被せる治療が主流でした。ラミネートベニアは、取り付ける際に0.3〜0.5mm程度削るだけで、処置が簡単になりました。
しかし、ラミネートベニアはセラミックスの薄い板を貼り付ける治療のため、歯ぎしり・噛み締め癖がある方は割れる傾向があるため注意が必要です。
自由診療となるため、歯科医院によって費用は異なります。1本50,000~150,000円(税込)程が費用相場です。

被せ物(保険診療)

保健診療に適応している被せ物は、主に金属製のものや歯科用のプラスチックを使用したものです。金属製・歯科用プラスチック製のものは基本的な機能を改善するためには十分な治療方法で、保険が適応される治療のため費用は最小限で治療を行えます。
しかし、見た目の美しさ・よりよい機能性を追求できません。また歯科用プラスチックを使用したものの保険の適用範囲は前歯・犬歯のみで奥歯には適応されません。

被せ物(自費診療)

自費診療になる被せ物にはセラミックスの被せ物・ハイブリッド型レジンを使用したものがあります。どちらも保険診療で使用される被せ物より、審美性が高いのが特徴です。しかしセラミックス・ハイブリッド型レジンを使用した被せ物は、天然の歯より硬いため周囲の歯や噛み合う歯を痛めてしまうなどのデメリットがあります。
セラミックスの場合、一本辺り10万円(税込)程が相場となります。

手術

歯が欠けただけではあまり行われることはありませんが、前述したような強い衝撃によって歯が折れてしまった場合には手術を行うことがあります。歯が歯茎より下・歯茎付近で折れた場合には、歯茎を調整して折れた歯を土台にし、被せ物を行う歯周外科手術を行います。

応急処置にはどのような方法がある?

応急処置にはどのような方法がある
歯が欠けたり折れたりした際は応急処置も大事ですが、なるべく早く歯科医院に受診してください。歯の表面が欠けた程度でも、悪化してしまう恐れがあります。また神経に到達している場合は強い痛みが生じることがあります。破損した歯に触れずに、歯科医院に受診することが大切です。

欠けた歯を保存する

歯が欠けてしまったり、折れたりした際、歯が残っている場合には保存しましょう。欠けた・折れた歯を保存しておくことで、そのまま歯を取り付ける治療ができることがあります。保存する際は洗い流したり、汚れを拭きとらないようにして、生理食塩水・牛乳などにつけて保存しましょう。
また欠けた・折れた部分には触れないようにしてください。触れることで感染を引き起こしたり、症状が悪化してしまったりする場合があります。

痛み止めを服用する

欠け方によっては神経(歯髄)に到達している場合があり、痛みが生じます。痛み止めの薬を飲むことで、痛みを緩和できる場合があります。しかし、痛みが緩和したからといって放置しておくと症状が悪化することがあるので注意しましょう。早めに歯科医院に受診することが大事です。

欠けたところを消毒する

歯が欠けたり、折れたりした際は、口の中を清潔に保つようにしなければなりません。また欠けた・折れた歯が口の中に残っているとそれが原因で口の中を傷つけてしまう可能性があります。確実に取り除いた上で、口の中をうがい薬を使用して清潔に保ちましょう。

飲食しない

歯が欠けたままで飲食をしてしまうと痛みが出たり、冷たいものがしみたりすることがあります。また損傷した部位から細菌が入って炎症を引き起こし、損傷箇所が悪化してしまうことがあります。

噛み合わせを考慮した補綴治療ならワカナ歯科医院へ

ワカナ歯科医院
ワカナ歯科医院は一口腔単位で治療を行っている歯科医院です。また前述したような症状に対しても様々な素材の補綴材料を用意しています。補綴治療を行う際は、歯の状態・噛み合わせなどに適した治療を行っているため、安心して通院できる歯科医院です。

ご自身の歯で美味しく食事をし、生涯健康でいられるように」というのが、ワカナ歯科医院の診療方針です。

口全体のバランスを考えた診療

ワカナ歯科医院では、「一口腔単位」という考え方を大切にしています。一口腔単位とは、すべての歯・歯を支える歯周組織・噛み合わせ・舌の動きなど口腔内全体を一つの器官として考えることです。

この考え方は身体の健康にもつながります。噛み合わせが悪いと噛む力が偏るため、身体が歪むことがあります。このように歯の健康から身体の健康を保つことに重点を置いている歯科医院です。

様々な素材を取り揃える詰め物治療

ワカナ歯科医院では様々な素材の被せ物を扱っています。扱っている被せ物は次の通りです。

金属製の被せ物は従来使用されている被せ物です。オールセラミック冠・ジルコニア冠は審美性が高く、耐久性もあり変色もしにくいものなので長年使用できます。また金属アレルギーの方でも使用できます。CAD/CAM冠は型取りした模型をコンピューターで読み取り、専用装置でセラミックブロックを削り出し作成する被せ物です。

定期的なメンテナンスで再発の予防も

定期検診でチェック・適切なアドバイス
定期的なメンテナンスで再発の予防も行っているのが、ワカナ歯科医院の特徴です。主な治療法はPMTCを使用した歯のクリーニング・エアフローによる歯科処置・むし歯になりにくくするフッ素などの治療を行っています。

また受付には口腔衛生グッズも取り揃えています。このようにご自身でできる予防から、歯科医師・歯科衛生士による徹底した予防を行っているのがワカナ歯科医院の魅力です。歯の健康から身体の健康を保ちたい方は、ワカナ歯科医院を受診してみてはいかがですか。

ワカナ歯科医院の基本情報

アクセス・住所・診療時間

JR東北本線・JR水戸線・JR両毛線 小山駅 車で5分

栃木県小山市城東3-24-3

診療時間
9:00~12:00
14:15~19:00

※最終受付は午前・午後ともに診療終了の30分前までです。
※予約制

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