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歯の予防治療の重要性 | 歯科医院で受ける予防治療の種類やメリットについて解説

 公開日:2024/05/27
歯の予防治療の重要性 | 歯科医院で受ける予防治療の種類やメリットについて解説

歯の予防治療とは、歯の病気を事前に防ぎ、健康増進を目指す治療です。
定期的な検診・歯磨き指導・フッ素の塗布などを通して、むし歯や歯周病などの予防・早期発見・早期治療を可能にします。

むし歯や歯周病は健康寿命にも深く関わっており、歯の大切さが再認識されています。むし歯や歯周病は初期段階では痛みなどの違和感が少なく、自分で気付くことは困難です。

一度抜いてしまった永久歯や削った歯は、二度と元の状態には戻りません。定期的な予防治療を受けることで健康な歯を残し、いつまでも自分の歯で食事を楽しめるようにしましょう。

本記事では、歯の予防治療の重要性や自宅でできるセルフケア方法を解説します。

小澤 智宣

監修歯科医師
小澤 智宣(プラム歯科)

プロフィールをもっと見る
平成17 明海大学歯学部歯学科卒業
平成21 明海大学大学院歯学研究科博士課程修了
平成21 明海大学歯学部病態診断学講座歯科放射線学分野助教
平成26 アメリカ合衆国ワシントン大学歯学部歯科放射線学分野客員研究員
平成27 明海大学歯学部病態診断学講座歯科放射線学分野講師
令和2 青梅市にてプラム歯科開院

予防治療の重要性

予防治療の重要性
歯の予防治療とはどのようなことをするかご存知でしょうか?ここでは健康寿命との関係と合わせて、予防治療とは何か、その重要性を解説します。

予防治療とは

予防治療は、病気の予防だけでなく、健康寿命を伸ばすための総合的な健康増進を目指す治療です。歯科分野では、治療をする前に治療の必要がない健康な口腔内環境を保つことを目的としています。
予防治療では主に、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)・フッ素塗布・歯磨き指導を実施します。歯の専門家によるお口のクリーニングと歯磨き指導を定期的に行うことで、歯の健康を守ります。世界中でも歯の予防治療の重要性は広く認められており、近年では歯の健康はQOL(生活の質)の向上に欠かせないものと考えられています。
「食べこぼしが増えた」「むせやすくなった」「噛みにくい」「お口が乾燥しやすい」などの悩みを抱える高齢者の方も少なくありません。こういった悩みは、お口の中が衰えているサインです。お口の中が衰えて環境が悪化するとむし歯や歯周病にかかりやすくなり、身体の健康状態にも影響を及ぼします。口腔内の環境は健康寿命にも深く関わっているため、高齢社会の日本で予防治療は重要なのです。

予防治療を行うことの重要性

できるだけ早い段階で定期的な予防治療を始めることは、むし歯や歯周病の予防につながります。
さらに、口腔内環境を整えることは治療期間や医療費を抑えることにもつながります。なぜなら、歯の治療は重症度によっては長引くこともあり、積み重なるごとに通院や治療費の負担は大きくなるからです。
また口腔内環境が悪いと、ロストスパイラルと呼ばれるむし歯の再発を繰り返す状況に陥ります。ロストスパイラルは、健康な歯に小さなむし歯ができて治療した後、むし歯の再発と再治療を繰り返して最終的に抜歯になる現象です。むし歯の治療が終わっても、むし歯の再発や詰め物の劣化により再治療が必要になることも少なくありません。
歯は一度むし歯や歯周病になると、元の状態には戻せません。一度病気になると戻らないからこそ、病気になる前に予防治療を行うことが重要なのです。

予防治療と健康寿命の関係性

予防治療を定期的に受けることは、健康寿命を伸ばすことにもつながります。
まず、予防治療を行うことで、将来的に残せる歯の本数が増える可能性が高くなります。自分の歯が多く残っていると食事を楽しむことができ、健康的な食生活を送ることができるでしょう。年齢とともに歯が抜けやすくなるのは仕方がないと考えている方もいるかもしれませんが、歯を失う一番の原因は加齢ではなく歯周病です。二番目の原因はむし歯で、どちらも歯の磨き残しやプラークが原因で起こります。予防治療でむし歯や歯周病を予防し、正しい歯磨き方法を身につけることで歯を失うリスクを下げることが可能です。
さらに、むし歯や歯周病は、口腔内だけでなく全身の病気にも影響を与えます。高齢者に多い誤嚥性肺炎や糖尿病などは、歯周病菌が原因で発症することがあります。歯の本数が少ない方ほど認知症のリスクが高まることもわかっています。歯の健康は全身の健康を守るためにも大切だといえます。
すでに歯や口腔内の環境がよくない方も、予防治療を受けることで悪化を遅らせ、口腔内環境の改善を目指せます。

予防治療のメリット

予防治療のメリット
ここからは、さらに詳しく予防治療のメリットをみていきます。
口腔内の環境は悪化してしまうと健康な状態に戻すのが難しいため、予防治療のメリットを確認して口腔内の環境維持と改善を目指しましょう。

むし歯や歯周病の早期発見・治療が可能

むし歯や歯周病は早期発見・治療が重要です。初期のむし歯は痛みがないことが多いため自分では気付きにくく、痛くなって歯医者に行く頃には、悪化してしまっていることがあります。進行したむし歯は、治療をしても完治させることは難しいです。
また、歯周病も気がついた頃にはグラグラと歯が抜けそうになっていることも少なくありません。
定期的に予防治療を受けることは、むし歯や歯周病を早期に発見し治療することにつながり、将来の口腔内の環境を保つことができます。

治療費や治療期間の負担を軽減

定期的な予防治療を受けていると、むし歯や歯周病などの病気だけでなく、さまざまな病気を早期に発見できる可能性が高まります。
病気を早期の段階で発見することは、医療費や治療期間の負担軽減につながります。進行したむし歯や歯周病は治すまでに何回も通院する必要があるため、予防治療よりも多くの費用と期間が必要となるでしょう。

健康な口腔内を維持できる

健康な口腔内は維持することが大切です。むし歯や歯周病などの口腔内の病気は、一度発症すると元の口腔内環境には戻りません。一度抜けてしまった永久歯も二度と生えません。そのため、健康な状態の歯をどれだけ長く維持できるかが重要となります。
健康寿命を伸ばすためにも、将来に残せる歯の本数はできるだけ多い方が望ましいです。定期的な予防治療で口腔内の異常を早期に発見・治療して、健康な口腔内を維持しましょう。

全身疾患の予防につながる

口腔内の予防治療は全身疾患の予防にもつながります。
むし歯菌や歯周病菌は口腔内だけでなく、全身の病気に影響を与えます。先述した誤嚥性肺炎のほかにも、歯周病菌により動脈硬化が引き起こされたり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めることもあるといわれています。中高年に多い糖尿病も歯周病と相互作用を起こすことがわかっています。

予防治療の種類

予防治療の種類
では、歯科医院で行われる予防治療には具体的にどのようなものなのでしょうか。
歯科医院で行われる予防治療は、プロによる口腔内の清掃とフッ素の塗布、歯磨き指導などがあります。
口腔内を健康な状態に維持するために、普段の歯磨きでは落としきれない汚れを落として、日々の歯磨きの方法を改善するための指導を行います。詳しくみていきましょう。

PMTC

PMTCはプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略称です。歯科医院で歯の専門家による徹底した歯面清掃を行います。
通常の歯磨きとは異なり、歯医者ならではの専門的な器具とフッ化物入りの研磨剤を使用して清掃します。歯磨きで落とせない歯石や汚れを除去できるのも特徴です。
歯磨きに自信がある方でも、少なからず磨き残しや汚れはあります。そのような自分の手で届かない場所の洗浄も、プロの手でしっかり行いましょう。

フッ素塗布

フッ素には歯から溶け出したカルシウムやリンを補う働きがあります。フッ素を塗布することで歯を強くし、むし歯になりにくい歯にします。
むし歯の場合、フッ素の塗布で治癒する可能性もあります。フッ素の塗布を定期的に行うことは、歯の健康を守ることにつながります。

歯磨き指導

毎日歯磨きをしていても、上手に磨けていない方も少なくありません。磨き残しがないか、歯の健康状態を定期的に歯科医師に診てもらいアドバイスを受けることで、健康な歯を守る習慣を身につけることができます。
予防治療では、歯磨きの方法を患者さん一人ひとりに合わせて行います。磨き方のチェックを受けたことがない方は、一度確認してもらうことをおすすめします。

日常生活における予防治療

日常生活における予防治療
毎日歯医者に行って清掃を受けられるわけではありません。自分の歯を守るためには、普段の歯磨きから気をつける必要があります。日常生活で行うセルフケアや定期検診は、自分で意識して行う必要があります。自分の中のルーティンに予防治療を組み込んで、健康的な歯を維持しましょう。

自宅で行うセルフケア

自宅でできるセルフケアには、正しい歯磨きとデンタルフロスがあります。
ただ歯を磨くだけでなく、歯垢の溜まりやすいポイントを理解して効果的に行いましょう。
特に歯と歯の間や奥歯の噛み合わせ部分などは、磨き残しの多い部位です。歯ブラシだけでは除去が難しいので、デンタルフロスを活用して口腔内を清潔に保ちましょう。

かかりつけ医による定期検診

かかりつけ医による定期検診の頻度は、3ヵ月に1度程度が推奨されています。
過去1年間でむし歯になり、治療したばかりの方は1〜2ヵ月に一度診てもらうのが理想的です。ほとんどむし歯になったことがない方は、6ヵ月に一度でもよいでしょう。
むし歯は自覚症状のないまま進行し、痛みを感じる頃には重症化していることが少なくありません。定期的に検診を受けて、むし歯や歯周病の重症化を防ぎましょう。

予防治療のことならプラム歯科にご相談を

プラム歯科 待合室
東京都青梅市で予防治療ができる歯科医院をお探しの方は、地域密着型の歯科医院であるプラム歯科を受診してみてはいかがでしょうか。

プラム歯科は予防治療に力を入れており、患者さん一人ひとりに合った治療・指導を行われています。

駐車場完備でクリニック内にはキッズスペースもあり、車いすにも対応可能です。幅広い年代の方が過ごしやすい空間になるように工夫されています。

先進的な機器を使用した精密な治療

プラム歯科で行うほぼすべての治療に、拡大鏡(ルーペ)が使用されています。拡大鏡(ルーペ)はテレスコープや歯科用ルーペの総称です。

拡大鏡(ルーペ)は、肉眼よりも約10倍の拡大視野となるため、より精密な治療が可能になります。拡大鏡を使用することで、歯の細かい部分のむし歯などの口腔内の異常を発見できるでしょう。

またプラム歯科では、うがいで使用する水にも配慮しています。プラム歯科ではポセイドンという給水管除菌装置を導入しており、クリーンな水で治療を行っているそうです。

正確な診断と保存措置による歯科診療

プラム歯科では、正確な診断と保存措置による歯科診療を行っています。

保存措置とは、歯を抜かずにできるだけ自分の歯を残すことで、口腔内の状態を維持することが目的です。むし歯によって歯の根や神経が病気になってしまったり歯周病になってしまった場合でもすぐに抜歯を行うのではなく、なるべく歯を残しあり最小限の抜歯で歯の昨日を回復することを目指しているといいます。

歯を失えば失う程食べられるものが減っていき、食べたいものを食べられないストレスを感じることが増えます。むし歯や歯周病の治療の際に、安易に抜歯していては健康寿命を伸ばすことはできません。保存歯科では、自分の歯で快適に食事を摂れるように、抜歯をなるべく避けて歯の機能の回復を目指されています。

痛みが少ない、なるべく抜かない・削らない治療を提供

プラム歯科 治療風景
プラム歯科では、MI(ミニマルインターベンション)という、むし歯になった歯の削る部分をなるべく小さくする治療法を採用しています。

歯の削りすぎを繰り返すと健康な歯質はどんどん減り、将来に残せる歯が少なくなってしまいます。一度削った歯も抜歯した歯も、二度と元には戻りません。

プラム歯科は今ある歯を大切に治療して、将来に健康な歯を多く残せるようにしているといいます。

将来に向けて健康な歯を多く残したい方や、高齢者になっても自分の歯で楽しく食事をしたい方は、先進的な機器を使用して歯を将来に残す治療を提供するプラム歯科で予防治療を受けてみてはいかがでしょうか。定期的な予防治療で口腔内の環境を整え、健康寿命を伸ばしましょう。

プラム歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間

JR青梅線 河辺駅 車で8分

バス:三ッ原西 下車 徒歩4分

東京都青梅市藤橋3丁目1-12

診療時間
9:30~13:00
15:00~19:00

休診:木曜午後、日・祝

この記事の監修歯科医師