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予防治療と歯のクリーニングの違いは?予防治療の重要性・治療内容について解説

 更新日:2023/09/27
予防治療と歯のクリーニングの違いは?予防歯科の重要性・治療内容について解説

「歯医者は虫歯や歯周病になってから行くもの」と考えている方もいるでしょう。

しかしながら、最近では虫歯や歯周病になるのを予防するために、定期的に歯科医院に通う「予防治療」という考え方が重視されるようになっています。

また、歯の汚れや着色を綺麗にするため、歯のクリーニングに行く方も増えています。

予防治療と歯のクリーニングではどのように異なるのでしょうか。この記事では、予防治療と歯のクリーニングの違いについてご紹介します。

また、予防治療の重要性・治療内容についても解説しますので、予防治療について知りたい方は参考にしてください。

大石 正人

監修歯科医師
大石 正人(おおいし歯科医院)

プロフィールをもっと見る
行田市立北小学校 卒業。 行田市立長野中学校 卒業。 日本大学歯学部 歯科補綴学第1講座 卒業。 池袋メトロポリタン歯科クリニック 勤務。 いいじま歯科(世田谷区) 勤務。 2016年9月 行田市栄町に「おおいし歯科医院」を開院。

予防治療と歯のクリーニングの違いは?


予防治療と歯のクリーニングにはどのような違いがあるのでしょうか。「予防治療」は、できるだけ虫歯にならないように「予防」することをメインとした治療です。具体的には、定期的に歯科医院に通院し、虫歯や歯周病などの疾患が発症しないように治療や指導を行います。また、すでに虫歯や歯周病がある場合には、これ以上悪化しないように処置する場合もあるでしょう。
それに対して「歯のクリーニング」の方は歯を綺麗にするために歯科医院で行う処置のことです。具体的には、歯に付着した歯垢や歯石を落としたり、歯面を綺麗に清掃したりしてクリーニングを行います。
イメージとしては、予防治療の一つの方法として、歯のクリーニングがあるということです。スウェーデンなど歯科先進国では、予防治療がすでに定着していて、虫歯や歯周病で歯を失う人も少なくなっているようです。

予防治療の重要性


虫歯や歯周病など具体的な症状が出ていない場合、予防治療で治療する必要をあまり感じない方もいるかもしれません。しかし、予防治療で治療を受けることにはさまざまなメリットがあります。
ここでは、予防治療が重要といえる理由をご紹介します。

虫歯や歯周病から歯を守れる

予防治療によって、虫歯や歯周病から歯を守れます。毎日しっかり歯磨きをしていても、歯ブラシが奥までうまく届いておらず、歯垢が残っているケースが少なくありません。歯垢がたまると虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。
予防治療では、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って歯のクリーニングを行うことにより歯垢や歯石の除去が可能です。そのため、虫歯や歯周病予防につながります。
また、歯磨き方法の指導も行っており、自宅でのセルフケアの方法も学べます。

歯を削るリスクを抑えられる

虫歯になった場合、虫歯ができている部分を削って詰め物をする治療を行います。しかし、歯を削ると削ったところから虫歯・痛み・知覚過敏の原因になる場合があります。
また、歯を削ると歯の寿命を縮めることにもつながるでしょう。予防治療により虫歯を予防することで歯を削らずに済んだり、初期の虫歯の段階で発見することにより、歯を削る量を減らせたりします

歯を失うリスクを抑えられる

虫歯や歯周病は歯を失う原因にもなります。歯周病が進行して歯槽骨が溶けると、歯を支えられなくなって歯がグラグラとし始め、そのうち歯が抜けてしまいます。虫歯の場合は、進行すると抜歯をしなくてはならないケースがあります。
虫歯の治療をしても歯の寿命は短くなります。予防治療は虫歯や歯周病の早期発見や予防によって、歯を失うリスクも軽減できます。

年代別のリスクに対応できる

予防治療には年代別のリスクに対応できるメリットもあります。年代により異なるのが、お口の中の健康リスクの特徴です。
例えば、乳児期では生え始めた乳歯が虫歯になりやすいため、食後にはしっかりクリーニングしてあげる必要があるでしょう。
成人期では、タバコや不規則な生活習慣により虫歯や歯周病にかかりやすくなります。また、シニア期は噛む力を保つことでお口の機能を維持したり、脳の活性化に役立ったりします。
予防治療では年代に応じて適切なお口のケアができるので、それぞれの年代に合わせてお口の健康リスクに対応できるのもメリットです。

医療費を減らせる

予防治療に行けば、医療費を減らすことにもつながるでしょう。虫歯や歯周病になると何回も通院する必要があり、進行の程度にもよりますが費用もかかります。
予防治療の場合は、年に数回受けることで虫歯や歯周病を防ぎ、症状が出たり、悪化したりしてからお口の治療をするよりも費用が安く済む可能性があります。
また、次の項目でも説明する通り、お口の環境を整えることは生活習慣病など全身の疾患のリスクも軽減するのに役立ちます。したがって、将来的な医療費も減らすこともつながるでしょう。

歯周病が関係しているとされる疾患を予防できる

予防治療を受ければ、歯周病が関係しているとされる他の疾患の予防にもなります。具体的には、次のような疾患が挙げられます。

  • 誤嚥性肺炎
  • 動脈硬化
  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞
  • 糖尿病

一見、お口の健康とは関係がなさそうに見える疾患も、歯周病と関係があることが分かってきています。予防治療により、こうした疾患にかかるリスクを軽減できるでしょう。

予防治療の治療内容は?


予防治療といっても、どのような治療を行うのかピンと来ない方もいるでしょう。実は、予防治療にはさまざまな治療内容があります。
具体的には、シーラントフッ素塗布スケーリングPMTCなどが挙げられます。それぞれの治療内容について詳しく解説します。

シーラント

シーラントは、奥歯などの噛み合わせの部分の溝にプラスチック製の樹脂を埋め込んで、虫歯を予防する治療方法です。
歯の溝の部分は食べカスや汚れがたまって、虫歯になりやすい箇所です。シーラントによりあらかじめその部分をふさぐことにより、虫歯を予防します。
シーラントにはフッ素も含まれているので、歯の表面を強化するのにも役立ちます。歯が生え出したばかりの子供の歯に有効で、大人の場合には治療は行われません。

フッ素塗布

フッ素塗布は、歯の表面にフッ素を付ける予防治療の処置の一つです。食事をするたびに歯の表面は少しずつ溶けていきますが、フッ素塗布により歯の表面を修復する再石灰化の効果があります。
また、歯質の強化にも効果があり、溶けにくい歯になります。さらにフッ素には歯を溶かす酸の働きを抑える働きもあり、虫歯の予防につながるでしょう。フッ素塗布の効果は3か月ほどのため、継続的に塗布を行うことで効果を持続させられます。

スケーリング

スケーリングとは、歯の表面に付いている歯垢や歯石などの汚れを除去する施術のことです。歯石は歯垢が固くなったもので、歯磨きや歯のクリーニングだけでは落とせません。
スケーラーと呼ばれる専用の器具を使うことにより、歯石を落とします。歯茎より下にある歯石を落とす場合は、ルートプレーニングという処置が行われます。
スケーリングには虫歯・歯周病のリスクが下がるとともに、歯茎が下がらない・口臭予防などのメリットもあります。

PMTC

PMTCは、歯科医師や歯科衛生士が専門的な機器を使用して歯をクリーニングする施術です。歯磨きでは落としきれない汚れや歯垢を除去するとともに、歯の表面をツルツルな状態に磨きます。歯垢や歯石を除去するため、虫歯や歯周病の予防につながります。
歯の表面を磨くことにより、汚れ自体が付きにくくなるというメリットもあります。また、仕上げにフッ素塗布を行うことにより、歯質が強化されて歯が丈夫になるのもメリットです。

予防治療は定期的に受けることが大事


予防治療は、1回受ければそれで終わりというものではありません。定期的に受けることによって、綺麗な歯の状態を維持できます。また、もし虫歯や歯周病の症状が出たとしても早期発見・早期治療が可能になるでしょう。
予防治療では他にも、歯磨きの方法・お口のケアのアドバイス・食事や生活習慣の指導なども受けられます。そのため、自宅での予防ケアを効果的に行えるメリットもあります。
予防治療に通う頻度はクリニックや歯の状態によっても異なりますが、まずは予防治療を行っている歯科医院に相談してみると良いでしょう。

予防治療のご相談はおおいし歯科医院へ

院内
ここまで、予防治療と歯のクリーニングの違い・予防治療の重要性などを解説してきました。予防治療について埼玉県行田市付近で相談したい方は、おおいし歯科医院がおすすめです。
おおいし歯科医院は埼玉県行田市にある、予防治療を行っている歯科医院です。秩父鉄道「行田市駅」北口から徒歩5分の場所にあるため、電車で通いやすいでしょう。
また、駐車場も多数完備しているため、車でも通えます。おおいし歯科医院の特徴やおすすめポイントをご紹介します。

幅広い年齢層が通いやすいバリアフリーやキッズスペース

おおいし歯科医院は、「家族で通える歯医者さん」をコンセプトにしており、小さな子供から高齢の方まで幅広い年齢層が通いやすいように設備を整えています。
具体的には、院内をバリアフリー設計にして、高齢の方や車いすの方でも通いやすいように配慮しています。
また、キッズスペースも設けられているため、子供連れの方でも通いやすい歯医者さんです。

ヨーロッパ基準の滅菌システムを完備

おおいし歯科医院では、ヨーロッパ基準の滅菌システムも完備しています。治療で使用する器具を清潔な状態に滅菌する滅菌器は「クラスB滅菌器」です。
ヨーロッパの厳しい基準をクリアしたものなので、さまざまな治療器具を安全に滅菌できます。また、室内の空気も清浄な状態に保つ口腔外バキュームも備えているため、空気中の衛生面でも安心して治療を受けやすいでしょう。

専用器具を用いたPMTCで着色汚れや細菌を除去

治療風景
予防治療では、専用器具を用いたPMTCを行っており、歯の着色汚れや細菌を除去しています。虫歯や歯周病の原因になる歯垢・食べ物やタバコによる着色汚れは毎日の歯磨きでは取りきることが難しいです。
おおいし歯科医院では、歯科医院でしかできないクリーニングであるPMTCを行っています。PMTCを定期的に行うことにより、歯垢・着色汚れ・バイオフィルム(細菌)を除去し、虫歯や歯周病の予防が行えるでしょう。
おおいし歯科医院では次のような方にPMTCをすすめています。

  • 歯周病の治療が終わった方
  • 矯正中の方
  • 被せ物やブリッジがある方
  • 歯石を除去した方
  • 歯磨きのサポートが欲しい方

上記の条件に当てはまる方や、予防治療で綺麗な歯の状態を維持したい方は、是非おおいし歯科医院に相談してみてください。

おおいし歯科医院の基本情報

アクセス・住所・診療時間

秩父鉄道 行田市駅 北口 徒歩5分

埼玉県行田市栄町17-11-1F

診療時間
9:00~13:30
15:00~19:00

▲ 9:00~13:00 / 14:00~17:00

この記事の監修歯科医師