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小児歯科で予防治療を行う重要性は?フッ素塗布・シーラントについても解説

 更新日:2023/10/31
小児歯科で予防治療を行う重要性

むし歯や歯周病の罹患を予防するには、普段の歯みがきが大切です。歯みがきの仕方を誤っていたり、歯みがきを怠ったりすると細菌が増殖し、口腔内の環境が悪化してしまいます。

これらを防ぐには、歯が生え始めた小児のうちから予防治療を取り入れると良いでしょう。

本記事では、小児歯科で予防治療を行う重要性、フッ素塗布シーラントについても解説します。

子どもの予防治療をどのようにすれば良いか悩んでいる方、フッ素塗布シーラントについて詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

藤林 泰介

監修歯科医師
藤林 泰介(よつば歯科)

プロフィールをもっと見る
東京医科歯科大学歯学部卒業後、同大の大学院入学。在学中には、国立感染症研究所協力研究員として細菌の研究にも携わる。博士号を取得し、大学院卒業後は「公益財団法人日産厚生会玉川病院」に歯科医長として勤務。2018年「よつば歯科」を開業し、妻である藤林真子副院長とともに地域に密着した歯科診療を行っている。

小児歯科で予防治療を行う重要性

小児歯科で予防治療を行う重要性
小児歯科で行う予防治療は、歯が生え始めた乳児の頃から始めることがおすすめです。予防治療を早いうちから始めることで、歯を失う原因であるむし歯や歯周病を未然に防げます。
そして、むし歯予防に対する正しい知識を身につけられるので、セルフケアによる予防効果が高まります。
ここでは、小児歯科で予防治療を行う重要性について詳しくみていきましょう。

将来的に歯を残せる可能性が高まる

小児歯科で予防治療を行うと、将来的に歯を残せる可能性が高まります。
歯を失う原因は、主にむし歯と歯周病です。どちらも不十分な歯みがきによってプラークが増殖し、症状が現れたときには既に重篤な状態になっている可能性が高いです。プラークが歯を支える骨まで増殖していると、歯茎や骨が歯を支えきれず、最悪の場合歯が抜け落ちてしまいます。
歯が抜け落ちないようにするためには子どもの頃から予防治療を始め、正しいセルフケアを習慣化することが大切です。セルフケアの習慣化が将来自分の歯を残すことにつながります。そのため、予防治療はできるだけ早く始めると良いでしょう。

むし歯予防に対する正しい知識が身につく

小児歯科で予防治療を行うことで、むし歯予防に対する正しい知識が身につきます。
むし歯は、飲食物の中にある糖分をプラークが摂取・分解して酸となり、歯を溶かして穴をあけてしまいます。通常は唾液が酸を中和することで歯を守りますが、糖分の摂取が多いと中和が間に合わないため、酸の増殖によってむし歯が増えていくというメカニズムです。
むし歯予防は、むし歯の原因となる糖分摂取を控え、正しい歯みがきを習慣化し、予防治療でむし歯になりにくい歯になるようあらかじめ治療することが大切です。
フッ素塗布シーラントは、むし歯予防に効果的な治療方法です。むし歯になるメカニズムを知って、どのようにしてむし歯を予防すれば良いのかを子どものうちから理解していると、自然とむし歯になりやすい状況を避けられるでしょう。

小児歯科で行うフッ素塗布とは?

小児歯科で行うフッ素塗布とは?
むし歯や歯周病を未然に防ぐ方法の一つとして、フッ素塗布があります。フッ素を含むフッ化物はむし歯に強い歯を作り出せます。フッ化物利用の中でもフッ素塗布は局所応用に分類され、生え始めた歯に直接フッ化物を作用させる方法です。
では、フッ素塗布によって具体的にどのようなメリットが得られるのかを詳しくみていきましょう。

歯にフッ素を塗ることで歯質を強くする

フッ素を歯に塗布すると酸に強くなったり再石灰化を促進したりして、むし歯に強い歯質にすることが可能です。
フッ化物が取り込まれると歯のエナメル質が酸の溶解度が低い成分に変化し、プラークによって生成された酸に耐性をもちます。また、フッ化物によってエナメル質内のリン酸カルシウムの反応性が高まり、再石灰化が促進されるため歯がより硬くなります。
そして、フッ化物はむし歯の原因となるプラークが酸の生成を抑制し、プラーク内のフッ化物濃度を高めることが可能です。このようにむし歯に強い歯質になることで、むし歯になりにくくなります。

定期的に施術を受けることでむし歯になりにくい歯を目指す

フッ素塗布によってむし歯になりにくくなることが分かりました。しかし、フッ素塗布の効果は永久ではないため、むし歯になりにくい歯の状態を保つには、定期的に塗布していく必要があるでしょう。また、フッ素塗布は1回に塗布できるフッ素の量が決まっており、小児の場合は2g以内とされています。
そのため、効果の維持や1度に塗布できる用量を考慮すると定期的に塗布してもらうことが重要になります。頻度としては、年に2回以上継続してフッ素塗布することで効果が得られるでしょう。

小児歯科で行うシーラントとは?


シーラントとは、むし歯ができやすい奥歯の溝にシーラント材を詰めることでむし歯を未然に防ぐ予防法です。奥歯は歯ブラシの毛先が当たりにくく、汚れが残りやすい箇所になります。シーラントを施すことで高いむし歯予防効果が得られます。
では、シーラントについてより詳しくみていきましょう。

歯の複雑な溝に歯科用プラスチックレジンを詰める

シーラントは、奥歯である臼歯の溝に歯科用のプラスチックレジンを詰める手法です。奥歯を口腔内の環境から遮断し、むし歯を予防します。奥歯の溝に詰めるシーラント材にはフッ化物が含まれており、シーラント材によって再石灰化を促進することが可能です。
近年はプラスチックレジンのほか、グラスアイオノマーという奥歯の溝を物理的に封鎖する機能も併せもったシーラント材も普及しています。

溝にふたをすることでむし歯予防になる

シーラントは、むし歯ができやすい奥歯の溝にふたをすることで、むし歯を未然に予防する方法です。プラークにより口腔内の環境が悪化している場合、奥歯の溝はむし歯ができやすいため、シーラント材によって遮断することでむし歯の影響を受けにくくします。シーラントによって、4年以上で約60%のむし歯予防効果が認められ、フッ素塗布と併用するとより効果が高まるとされています。
しかし、シーラント材は取れたり欠けたりするため、定期的に確認が必要です。欠損している場合は再度シーラント材を詰めてもらうことで、予防効果を高められるでしょう。

小児歯科で予防治療を行うメリット・デメリット


ここまで、フッ素塗布シーラントなど、小児歯科で行われる予防治療の方法についてみていきました。どの予防治療も一度受けたら終わりではなく、定期的に継続することによって予防効果を高めることが期待されます。
ここでは、小児歯科で予防治療を受けるメリット・デメリットについて詳しくみていきましょう。

正しい歯みがきの仕方が身につく

小児歯科で予防治療を受けると歯みがき指導が行われるため、正しい歯みがきを小児のうちから身につけられます。むし歯や歯周病は、日々の正しい歯みがきが重要となります。
力が入りすぎてしまったり、歯ブラシの毛先がしっかり歯面や歯間に当たっていない場合、汚れを落としきれていないところからプラークが生成され、むし歯や歯周病につながります。大人になってから歯みがき指導を受けても、今までの誤った歯みがき習慣を治すのはなかなか難しいものです。そのため、小児のうちから正しい歯みがきを習慣として身につけると良いでしょう。

むし歯を早期発見でき初期のうちに治療できる

小児歯科の予防治療には定期検診も含まれており、むし歯ができた場合に早期に発見できるため、初期のうちに治療ができます
むし歯は、症状が現れたときにはすでに重度の状態になっているケースも多く、歯を削る面積が大きくなってしまったり、根管治療を要したりすることもあります。歯を削る治療によって歯医者が怖いと感じてしまう子どもも多く、その後歯科医院へ通院するのが難しくなってしまうこともあるでしょう。定期的に検査を受けていると、歯を削らなくても治療できる初期の段階で発見できるため、治療にかかる時間や費用も抑えられます。また、子どもは歯科医院への苦手意識を持たずに通院できるでしょう。

定期的な通院が必要

小児歯科の予防治療は定期的な通院が必要になります。そのため、自宅からかかりつけの歯科医院まで通いにくい場合などは通院が負担になるかもしれません。また、なかなか予約が取れなかったり、待ち時間が長かったりすると歯科医院へ定期的に通院することが難しくなります。
かかりつけの歯科医院は、できれば自宅から通いやすいところにしたり、待ち時間や治療時間が短いところにしたりすると、負担を軽減できるでしょう。

費用がかかる

小児歯科の予防治療は定期的に通院するため、都度治療費が発生します。そのため、治療にかかる費用が負担に感じることもあるでしょう。1回の費用負担はそれほどでもありませんが、年間に複数回は受診するとなるとトータルで費用がかかっていると感じられるかもしれません。
しかし、定期検診を怠ってむし歯が重症化すると、大掛かりな治療が必要になり、通院回数が増えます。すると、定期検診を受けている以上に膨大な治療費が発生してしまう可能性があります。将来的に治療が必要になっても、定期検診によって早期発見することで結果的に治療費を抑えることにつながります。

小児の予防治療のことならよつば歯科にご相談を

よつば歯科院長
よつば歯科はお子さんが楽しく通院できる取り組みが実施されているほか、小児歯科ではフッ素塗布を行っているなど予防治療に力を入れている歯科医院です。

小児の予防治療はどこの歯科医院でも良いということではなく、小児歯科を専門としている歯科医院へ通院するのがおすすめです。小児特有の疾患や歯並びの矯正方法は、小児歯科に関する知識や技術を兼ね備えている小児歯科専門の歯科医師に診てもらうことで、安心して受診できるでしょう。

では、よつば歯科が小児の予防治療におすすめであるポイントについて紹介します。

歯をできる限り守る「治療をしない歯医者さん」

よつば歯科では「治療をしない歯医者さん」を目指しているそうです。そのために、削らない・抜かない・精度の高い・再発しにくいの4つを治療方針として掲げています。

定期的な検診をすることで病気の早期発見ができ、予防もできます。将来的にも治療を最小限にできるため、「治療をしない」で済むのです。子どもにとっての歯科医院が「むし歯を治す場所」ではなく、あくまでも「むし歯にさせないために行く場所」となることを目指しているそうです。

そのために、歯をできる限り守ることを大切にしています。

小さな子どもが楽しく通える歯医者を目指した取り組み

よつば歯科では子どもが楽しく通院できるようにさまざまな取り組みを行っています。

例えば、一人ひとりへデンタルノートを渡してお口の状態を記録して一緒にトラブルから守ったり、親子で入れる診察室で治療できるようにしたりなどが挙げられます。歯医者を、子どもの成長の場にしていきたいと考えているそうです。

歯科医院は子どもにとっては緊張したり、恐怖心が芽生えたりしてしまうことが多いです。そのため、小さな子どもにとって楽しく、歯医者に通いたいと思えるようにさまざまな取り組みを行っている歯科医院であれば、定期的な通院ができるでしょう。

キッズスペース完備・バリアフリーで子どもが安心して通える

よつば歯科では、キッズスペースが完備され、院内がバリアフリーとなっているため子どもが安心して通えます。

受付横にあるキッズスペースは絵本やDVDが視聴でき、スペース内はマットが敷かれているので安心して過ごせます。診察の順番が来るまで、おもちゃや本など待ち時間をリラックスして過ごせるスペースがあると楽しく通えるでしょう。

小さな子どもが歯科医院へ通う場合、待ち時間に遊べるキッズスペースやベビーカーが乗り入れやすいバリアフリーの設備、おむつ台やベビーチェアが完備されていると、お母さんも安心して通院できます。

小児歯科ではフッ素塗布を行いお口の健康をサポート

よつば歯科 治療
小児歯科のフッ素塗布を行っているよつば歯科は費用負担に配慮されているので、定期的に通院しやすい歯科医院でしょう。

予防治療として行われるフッ素塗布は定期的に継続することでむし歯予防に効果を発揮します。まだ石灰化されていない乳歯や永久歯の生え始めはむし歯になるリスクが高く、フッ素塗布をすると歯を再石灰化する効果があるため、継続することで強い歯に成長します。

小児歯科の予防治療に力を入れているよつば歯科は、定期的に通院しやすい環境が整っており、負担感なく安心して治療に臨めます。

初めて子どもの定期検診を行う方やかかりつけの歯科医をお探しの方は、よつば歯科に相談してみてはいかがでしょうか。

よつば歯科基本情報

アクセス・住所・診療時間

田園都市線「溝の口駅」南口 徒歩4分
大井町線「溝の口駅」 徒歩4分
南武線「武蔵溝ノ口駅」 徒歩4分

バス停 高津区役所前 徒歩1分

神奈川県川崎市高津区下作延2-7-24

診療時間
9:00~13:00
14:30~18:00

▲土曜午後は14:30〜17:30
休診日:日・祝

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