目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 歯科TOP
  3. 歯医者コンテンツ
  4. インプラントのメリット・デメリット|注意するべきことや治療の流れも解説

インプラントのメリット・デメリット|注意するべきことや治療の流れも解説

 更新日:2024/04/04
インプラントのメリット・デメリット|注意するべきことや治療の流れも解説

入れ歯やブリッジと並び、第3の治療法として注目を集めているインプラントですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

自分の歯と同じように噛める、審美性に優れているなどメリットが多い一方で、デメリットもあります。

本記事ではインプラントのメリットやデメリットに注目し、解説していきます。インプラントを検討している方は参考にしてください。

吉田 守男

監修歯科医師
吉田 守男(東京歯周病吉田歯科クリニック)

プロフィールをもっと見る
2008年
東京歯科大学歯学部 卒業
2008年
東京医科歯科大学歯学部附属病院 歯科臨床研修医
2009年
東京医科歯科大学歯学部附属病院 歯周病科
2019年
米国フロリダ大学歯周病科レジデント

インプラントのメリット

インプラントのメリット
インプラントのメリットは主に次の3つです。

  • 自然な噛み心地
  • 適切にメンテナンスを行えば長持ちする
  • 審美性に優れている

それぞれのメリットをみていきましょう。

自然な噛み心地

インプラントのメリットの1つとして挙げられるのが、自然な噛み心地です。
インプラントは、失われた歯の歯根の代わりにインプラント体を顎の骨に埋め込みます。インプラントに使われるチタンは劣化しにくく、骨とも結合しやすいとの特徴があります。そのため、しっかりと骨に固定され、強い力にも耐えることが可能です。なので、自分の歯と同じようにしっかりと噛むことができます。

適切にメンテナンスを行えば長持ちする

インプラント耐久性に優れているといわれています。
インプラントの10年生存率は上顎が約90%、下顎が94%です。ただしこれは、適切なメンテナンスを行った場合です。
インプラントはむし歯になる心配はありませんが、インプラント周囲炎などのトラブルが起こる可能性もあります。そのため、適切なメンテナンスが欠かせません。

審美性に優れている

審美性の高さインプラントの大きなメリットです。自由診療のインプラントは、人工歯(上部構造)にセラミックジルコニアなどが使われることが多いです。
セラミックジルコニアは陶器のため、欠けやすいというデメリットがありますが、自然の歯に近い美しい歯を手に入れることが可能です。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリット
続いてインプラントデメリットを紹介しましょう。インプラントに限らず、どの治療法であってもデメリットは存在します。
実際に治療をはじめてから、こんなはずじゃなかったと後悔しないためにも、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。

外科的手術が必要

インプラントは顎の骨にインプラント体を埋め込むため、歯茎を切開する必要があります。そのため、外科的手術が必要です。
手術中は麻酔をするため痛みはほとんど感じないですが、治療後に痛みを感じることもあり、心身への負担も考えられるでしょう。手術中には起こらなかった腫れや出血を伴う場合もあります。
また、手術をしたところの傷がうまく塞がらず、傷口から細菌が入り込むなどの感染症のリスクもあります。

治療期間が長い

インプラント体を顎の骨に埋め込むため、顎の骨とインプラント体が結合するのを待つ期間が必要です。症状などによって期間は変わりますが、顎の骨とインプラント体が結合するまで少なくとも2ヵ月程かかります。
そのため、治療期間が長くなる傾向にあります。抜歯や骨造成が必要になったりするとさらに、治療期間が長くなるでしょう。
インプラント体を埋め込むためには骨の量や厚みも一定量が必要で、足りない場合は骨造成が行われます。骨造成とは、骨を人工的に増やす治療法です。

費用が高額になる

先程も触れましたが、インプラント自由診療です。そのため、保険適用の治療と比べると高額になる傾向があります。
また、インプラントを長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが欠かせないため、その分の費用もかかってきます。
このほかに、インプラントが抜けてしまったり大きく破損してしまったりすることがあります。その場合、修理代や新しい部品への交換代などもかかります。
なお、インプラント治療の費用の目安ですが、1本あたり300,000〜550,000円(税込)程です。

インプラント治療で注意するべきこと

インプラントの治療で注意するべきこと
インプラント治療を受けるとき、どのようなことに注意をしたらいいのか、それぞれの注意点を解説します。

予後をよくするためにはインプラント周囲炎に注意

インプラントを長持ちさせるためには、インプラント周囲炎に注意しましょう。インプラント周囲炎は、歯周病と似たような症状がでる感染症です。
インプラントの被せ物の間やその周囲に食べかすなどの汚れが溜まることが原因で、炎症を起こします。インプラント自体は神経のない人工物であるため、炎症が起きていてもなかなか気が付きにくいです。気が付いたときはすでに顎の骨まで炎症が進行し、最悪な場合は骨が溶け出しインプラントが脱落する可能性もあります。
このような事態にならないよう、インプラント治療が完了した後は定期的に歯科医院で検診を受けることが大切です。定期的な検診を受けることで、インプラント周囲炎の予防だけでなく、安定したインプラントの状態を維持できるでしょう。定期的な検診以外にも、ご自宅で行う歯磨きも口腔内を清潔に保つための大切なステップですので、丁寧に行うことを心がけましょう。

歯周病を専門とする歯科医師による治療を受けるのが大事

インプラント治療は、歯周病を専門とする歯科医師による治療を受けることが大事です。なぜなら、インプラントと歯周病は密接しているからです。
インプラントは歯茎の中にある顎の骨に埋め込むため、歯茎の状態やその周辺の状態を見極めることが重要です。口腔内をよく熟知した歯周病を専門とする歯科医師であれば、インプラント治療を行う際には、口腔の状態をより細かく観察し微細な変化も察知できるため、よりよい結果をもたらすことができるでしょう。
また、インプラントは人工物であるため、通常の歯周病治療では対応できない場合もあります。インプラントにはインプラント専用の方法があるため、専門的な治療を行うことができる歯科医師に治療を行ってもらうことも大切です。
歯科医師であれば、誰のインプラント治療を受けても問題ないと考える方もいるかもしれませんが、インプラント治療は高度な技術や知識を要する治療であるため、安心して治療を受けられる歯科医師のいる歯科医院を選ぶことがとても重要になってきます。

インプラント治療の流れ

インプラント治療の流れ
インプラント治療はどのような手順で行われるのでしょうか。ここからはインプラント治療の流れをみていきます。

検査・診断

まず行われるのは、検査・診断です。この検査・診断で治療の流れを決めます。CBCTと呼ばれる3次元のレントゲン写真を使って検査をして、インプラントを埋め込むのに十分な骨の量があるか、質は問題ないかを確認します。
骨の量が不足している場合は、骨造成を行います。検査・診断は、インプラント治療をよりよい結果にするために非常に重要です。

インプラントを埋め込む

検査・診断の次はインプラントを埋め込む手術です。検査・診断によって決定したインプラントを埋め込む数・位置・角度・大きさなどをもとに手術を行います。
手術が終わったら、インプラントと骨が結合するのを待ちます。

2次手術

インプラントと骨が結合したら、上部構造などを取り付ける準備をするための2次手術となります。
上部構造を取り付けるためのアバットメントを取り付けます。インプラントを埋め込む1次手術のような大がかりな手術ではないため、心身にかかる負担も少ないでしょう。
2次手術は、使用するインプラントによっては行われないこともあります。アバットメントが一体型になったワンピースタイプのインプラントを使う場合は、2次手術が必要ありません。

被せ物の型取り・固定

2次手術から約2週間後、被せ物の型取りを行います。被せ物が完成したらインプラントに被せて固定をすれば、インプラント治療は完了となります。

インプラントのことなら東京歯周病吉田歯科クリニックにご相談を

東京歯周病吉田歯科クリニック
ここまで、インプラントのメリット・デメリットや注意するべきことを解説してきました。
東京歯周病吉田歯科クリニックには、歯周病を専門とする歯科医師が在籍しているため、インプラント治療を検討している方は相談してみてはいかがでしょうか。
東京歯周病吉田歯科クリニックの特徴をご紹介します。

アメリカ歯周病学会所属の医師による治療

東京歯周病吉田歯科クリニックの院長である吉田先生は、アメリカ歯周病学会所属の医師です。

アメリカでは、インプラントを学ぶ際に歯周病に関しても専門的に学ぶそうです。理由としてはインプラントの周りにも歯茎などの歯周組織があり、歯周病の専門的な知識が必要だからだといいます。そのため、アメリカでは歯を残すことを専門とする、「歯周病治療を専門とする医師」がインプラント治療を担当するそうです。吉田先生は、アメリカで歯周病に関する専門的な知識を学ぶため3年間のプログラムを納めております。

また、吉田先生は、ストローマン社のインストラクターも務められており、ほかの歯科医師への教育や指導などを行うなど歯周病とインプラントの深い知見をお持ちです。インプラント治療の無料相談も行っているそうです。

詳細の経歴はこちらです。

できる限り侵襲の少ないインプラント治療

東京歯周病吉田歯科クリニック診察室
東京歯周病吉田歯科クリニックでは、患者さんに負担がかからないようにできる限り侵襲の少ない手技による治療を提供しています。

インプラント治療では、可能な限り患者さん自身の骨があるところにインプラントを埋めるように特殊なドリルとテクニックを用いて顎の骨に穴を開けているそうです。

吉田先生曰く「基本的には人間の体に勝るものは人工物には無いと考えていますので、低侵襲な治療を心がけております。」といいます。

インプラント治療以外に、むし歯の治療などほかの治療でも、患者さんに負担のかからないよう可能な限り削らない治療で対応しているそうです。

さまざまな歯科に関するお悩みを解決

東京歯周病吉田歯科クリニックは、歯周病治療やインプラント治療以外にも、歯に関わるさまざまなお悩みに対し真摯に対応しています。

患者さんの要望に寄り添い、これまでの経験やエビデンスをもとに治療方法などを計画し、一人ひとりに合った適切な治療方法を提供されているそうです。

深い知見と技術を兼ね備えた東京歯周病吉田歯科クリニックで、ご自身の歯のお悩みを相談してみてはいかがでしょうか。

東京歯周病吉田歯科クリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

JR中央線・総武線 中野駅北口徒歩2分
東京メトロ東西線 中野駅北口徒歩2分

東京都中野区中野4丁目2−13 2階

診療時間
10:00~13:00
14:00~18:00

▲…9:00~14:00
※最終受付17:30

【費用(税込)】
インプラント治療1本:550,000円(フィクスチャー:330,000円 上部構造:220,000円前後)
(被せ物の種類や材質により変動、骨の状態により追加の外科処置が必要になることもあります。)
インプラントガイド:55,000円
抜歯(インプラント治療前):44,000円
GBR(骨造成):165,000円
インプラント周囲炎治療:110,000円(インプラント1本)
【治療期間】おおむね少なくとも4~6ヵ月は必要
【治療回数】4〜5回

この記事の監修歯科医師