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歯周病の治し方|歯周病の原因・セルフチェックについて紹介します

 公開日:2024/02/29
歯周病の治し方|歯周病の原因・セルフチェックについて紹介します

歯周病は、歯を失う原因になる疾患の1つです。年齢が上がるごとに、歯周ポケットができている方は増加し、45歳以上の方では半数以上に症状が見られ、成人している方の約80%が歯周病に罹患しているといわれています。

医療の発展によって歯を失う方は少なくなりましたが、歯を残すことによる歯周病のリスクは上がっています。2000年代からは、歯周病も生活習慣病の1つとして位置づけられました。

この記事では、歯周病の原因・セルフチェックの方法・治し方について解説します。初期の歯周病は症状を自覚することが少なく、歯周病が原因で全身に影響を及ぼす可能性もあります。歯茎に違和感がある方、歯周病について知りたい方はぜひ参考にしてください。

長谷川 郁夫

監修歯科医師
長谷川 郁夫(長谷川歯科医院)

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平成6年3月 昭和大学歯学部卒業
平成6年4月 昭和大学大学院 歯学研究科 歯周病・歯周治療学専攻過程入学
平成10年3月 昭和大学大学院 歯学研究科 歯周病・歯周治療学専攻過程修了博士(歯学)取得
平成10年4月 昭和大学歯科病院歯周病科 員外助手
平成10年4月 都立墨東病院歯科口腔外科 非常勤医員 現在に至る
平成12年7月 昭和大学歯科病院歯周病科 助手
平成15年4月 昭和大学付属病院 歯科 診療科長として出向
平成17年3月 昭和大学歯科病院歯周病科 退職
平成17年4月 長谷川歯科医院開院 現在に至る
平成17年10月 昭和大学歯学部兼任講師 現在に至る
平成20年4月 新宿区立四谷小学校 歯科学校医 現在に至る
平成20年4月 四谷歯科医師会 理事 平成23年3月まで
平成23年4月 四谷牛込歯科医師会 公衆衛生担当理事 平成24年3月まで
平成24年4月 一般社団法人 東京都新宿区四谷牛込歯科医師会 公衆衛生 保険担当理事 現在まで
平成25年4月 新宿区立四谷子ども園 園歯科医 現在に至る

歯周病の原因は?

歯周病の原因は?
歯周病の原因は、歯周病原菌と呼ばれる細菌が関わっているとされています。
歯みがきが十分にできていない場合、歯垢(プラーク)が歯と歯肉(歯茎)のすき間(歯周ポケット)に蓄積していきます。プラークには1mgあたり1億個以上の細菌が含まれており、細菌からは毒素が生じます。
歯肉の腫れや出血は、毒素が原因となり発症した歯肉炎と呼ばれる症状です。さらに歯の内部まで進行すると、歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしはじめ、歯がぐらついた状態である歯周炎となります。
歯肉炎や歯周炎を合わせた状態を歯周病と呼び、歯を支えている歯周組織が破壊される慢性的な炎症の疾患です。

歯周病のセルフチェック方法

歯周病のセルフチェック方法
歯周病は初期の場合、自覚症状がほとんどありません
そのため、いち早く歯の異常を見つけるためにも日頃からのセルフチェックが大切です。特に、中年期以降の方や喫煙者の方、妊娠中の方、糖尿病の方は歯周病が発症しやすいとされています。
当てはまる方はセルフチェックだけでなく、一度、専門の歯科医師に診察してもらうこともおすすめです。

歯肉が赤みを帯びている

歯周病の症状の1つに歯肉の色の変化が挙げられます。歯周病細菌による歯肉の炎症反応です。
健康な歯肉は鮮やかなピンク色ですが、炎症により徐々に歯肉が赤くなり、炎症が進行すると紫色へと移行していきます。
日頃から歯肉の色を観察することは、歯周病の早期発見のためにも重要なチェック項目です。

歯肉が腫れぼったい

歯周ポケットに歯垢(プラーク)が溜まると、歯垢(プラーク)に含まれている細菌から歯肉炎になります。
歯肉が細菌に感染すると、炎症を起こすことで赤みだけでなく、歯肉が腫れぼったくなるような症状があらわれます。歯肉が腫れるのも歯周病の代表的な症状です。
歯肉を触ったときにぶよぶよするように感じたら、歯肉が腫れているかもしれません。歯肉の腫れぼったさの有無を確認してみましょう。

歯ブラシなどの刺激で歯肉から出血する

歯周病になると、歯ブラシなどの刺激でも歯肉から出血するようになります。
発症している状態で十分な治療を怠ってしまうと、炎症は進行し続けます。炎症が進行すると歯肉は脆弱になり、刺激によって出血が見られるようになるのです。
また、歯ブラシに必要以上の力を加えて行うことで、歯周病を悪化させるリスクもあります。
歯肉から出血してきたら、歯ブラシに加えている力を緩めてみることも大切です。
症状が続くようであれば、専門の歯科医師を受診してください。

歯肉を押すと膿がしみ出る

歯肉炎の進行は出血だけではなく、がしみ出てくることもあります。
膿は細菌を排除しようとする体の免疫反応で、白血球のような免疫細胞の死骸が集まり膿になっています。しかし、膿が出ていても痛みを感じることは少なく、出ていることに気がついていない可能性もあります。
歯周ポケットではなく、歯肉にできた吹き出もののような膨らみから膿が出る場合も注意が必要です。これは、歯を支えている根元の部分まで感染を起こしている状態です。体外に膿を出そうとして、吹き出もののような膨らみができていることを覚えておきましょう。

歯が動く

歯周ポケットだけでなくさらに内部へと感染が進行していくと、歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かし始めます。
骨(歯槽骨)が溶け始めても、急に過度なぐらつきが生じるわけではありません。初期の頃は、噛み合わせの不調和を感じるようになり、上下の歯を擦り合わせた状態で触ると指でも揺れを感じます。
歯の動きを確認するときは、1本ずつ確認していきましょう。

歯が長くなった気がする

歯が長くなった気がする方は、歯肉が下がる歯肉退縮かもしれません。歯肉退縮とは、歯肉が痩せて下がってくる状態です。
本来は隠れているはずの歯の根元まで露出します。歯もぐらつきやすくなったり、見た目も悪くなったりします。進行すると歯が抜け落ちる可能性が高くなるため、早めに専門の歯科医院を受診しましょう。

口臭がある

歯周炎や歯肉炎になると口の中で細菌が繁殖し続けます。増殖し続ければ口腔内の状態は悪くなり、悪臭を発生させます。
口の中から嫌な臭いが常に発生している状態になるため、口臭がある方は注意が必要です。しかし、自分自身で口臭の強さを自覚することは難しく、ほかの人からの指摘で受診する方も多くいます。
口臭が強いと歯周病である可能性があるため、気になる方は身近な方に聞いてみることも1つの方法です。

歯周病の治し方

歯周病の治し方
歯周病の主な原因は歯垢(プラーク)です。基本となる治療は、原因である歯垢(プラーク)の除去になります。また、歯周病は日々の歯みがきで予防できます。
歯周炎の進行度によっては、原因を除去することで治療が可能です。しかし、歯肉の奥深くまで歯垢が入っていると十分に除去できないため、外科的な治療が必要になることもあります。
すでに破壊された歯周組織は、歯周組織再生治療により回復が可能な場合もあります。順番に見ていきましょう。

歯みがきの指導

日々の生活で行う歯みがきは、歯周病を治すだけでなく予防のためにも大切なセルフケアです。歯みがきにより、歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を除去していきます。
しかし、歯みがきの習慣が身に付いている人でも、正しくできていないかもしれません。歯みがきは歯や歯周組織を傷つけず、効率よく歯ブラシを使用する必要があります。
そのため、歯科医師や歯科衛生士に効果的な歯みがきの方法を指導してもらいましょう。

歯科医院での歯石除去

歯みがきによるセルフケアは大切ですが、その一方で、残念ながらセルフケアだけでは歯垢(プラーク)の除去は十分ではありません
歯ブラシではどうしても歯周ポケットの奥にある歯垢(プラーク)には届かず、除去しているつもりが押し込んでいることもあるでしょう。奥深く入った歯垢(プラーク)は、石灰化されて歯石となります。歯石は自分で除去することが難しいため、歯科医師や歯科衛生士による歯石除去が必要です。

歯周組織再生治療

歯周組織再生治療とは、失われた歯周組織を再生させるための歯周病の外科的な治療法です。歯周組織の再生治療は以下の2つに分類されます。

  • 歯槽骨・歯根膜・セメント質の再生治療
  • 歯肉組織の再生治療

再生治療を受ける前に、歯周病を発症している部分には先に根管治療が必要になることもあります。治療部位に細菌が入り、術後の合併症を発症しないための予防としても歯周病の治療は大切です。
歯周組織再生治療は適応条件も異なるため、詳しくは専門の歯科医師にご相談ください。

歯周病は全身に影響を及ぼす?

歯周病は全身に影響を及ぼす?
歯周病の影響は口の中だけではありません。これまでの研究から、歯周病は全身の健康状態まで影響を及ぼすことが報告されています。

  • 動脈硬化
  • 糖尿病
  • 関節リウマチ
  • 誤嚥性肺炎
  • 細菌性心内膜炎
  • 骨粗鬆症
  • 妊娠合併症

歯周病の原因となっている細菌や、細菌を排除しようとする免疫反応により生産される炎症因子(炎症性サイトカイン)が血流で全身に流れ出します。細菌が直接的な原因となっている疾患は、誤嚥性肺炎・細菌性心内膜炎などです。
一方で、炎症因子が原因になっている疾患として、動脈硬化・妊娠合併症などが挙げられます。
また、喫煙している方は歯周病を発症しやすかったり、基礎疾患のある方は歯周病の発症リスクが高くなったりします。

歯周病のことなら長谷川歯科医院にご相談を

長谷川歯科医院 建物外観
歯肉から出血していたり、口臭が気になったりしている方は、歯周病の可能性があります。まずは、専門の歯科医院を受診し、正しく治療をしていくことが必要です。

長谷川歯科医院では、経験豊富な歯科医師が丁寧な治療を行っています。また、1人の担当医師が最後まで治療を行ってくれるため、一貫した治療が受けられます。

歯周病治療を研究し専門外来で研鑽を積んだ院長による治療

長谷川歯科医院の院長は、歯周病による組織破壊とその再生メカニズムをメインテーマとした歯周病治療の研究を行っていました。研究において、アメリカやヨーロッパ、日本にて特許出願や、多くの論文や学会発表を行っています。また、大学病院の歯周病治療の専門外来にて歯周治療の経験を積み重ねており、高い技術力をお持ちの歯科医師です。

今まで学んできた技術や経験を地域の皆さんに提供し、より技術の研鑽を積んでいくことに努められています。

患者さんと協力しながら行う歯周病治療

長谷川歯科医院 診療
歯周病治療は、歯科医師だけでも、患者さんだけでも改善を目指すことはできません。長谷川歯科医院では、歯周病治療について、患者さんと歯科医師が協力しながら治していく治療と考えているそうです。

歯の状態は、身体機能と同様に加齢により変化します。しかし、歯のぐらつきや出血などの原因は加齢ではないかもしれません。まずは丁寧に診察し、必要な治療を判断していきます。

また、歯の健康を維持するためには、患者さん自身のセルフケアも欠かせません。

家で行える歯ブラシの使い方をレクチャーしたり、定期的に歯垢(プラーク)を除去したりすることで歯周病も予防できます。お互いが協力し合うことで、より適切な治療ができます。

患者さんの悩みに寄り添い生涯にわたってお口の健康をサポート

お口の健康は全身の健康維持にも必要不可欠です。そこで長谷川歯科医院では以下の4つをモットーとして治療を行っているそうです。

  • お悩みを聞くことからスタート
  • 生涯にわたって患者さんのお手伝い
  • 1人の担当医師が最後まで治療を行う
  • 徹底した院内感染対策

歯に関する悩みや不安について相談しながら治療を決めることで、納得して治療を受けることができるでしょう。治療も歯を余分に削ることなく、なるべく自分の歯を保存することを重視しており、歯を失いたくない方にもおすすめです。

また、診療日は平日だけでなく、土曜診療や夜間診療も行っています。忙しい方でも通いやすくなるよう心がけているとのことです。

歯周病の治療を検討している方は、長谷川歯科医院へ相談してみてはいかがでしょうか。

長谷川歯科医院の基本情報

アクセス・住所・診療時間

東京メトロ丸の内線 四谷三丁目駅 徒歩2分
JR・南北線・丸ノ内線 四谷駅 徒歩7分
都営新宿線 曙橋駅 徒歩4分

東京都新宿区舟町2

診療時間
10:00~13:30
15:00〜19:00

★:10:00~14:00(昼休み無し)
▲:16:00~21:00
休診日:日・祝(木曜不定休)

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