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入れ歯を入れると痛い・違和感がある!考えられる原因や対処法は?

 公開日:2024/08/30
入れ歯を入れると痛い・違和感がある!考えられる原因や対処法は?

せっかく入れ歯を作ったのに、痛くて食事が楽しめない・なんだか違和感がある、といったお悩みを持つ方は少なくありません。

特に、入れ歯を使用したことがない方や、逆に長期間使用している場合はこうした問題が顕著になることがあります。

歯は日常生活において、食事・会話・見た目に欠かせない存在です。そのため入れ歯の装着による痛み・違和感は、生活に大きな影響をもたらします。

それだけでなく、放置すると大きな病気のリスクにもなることはご存知でしょうか。そこで今回は、入れ歯を装着すると感じる痛み、違和感が出ることに対して考えられる原因、対処法について解説します。

堤 茂樹

監修歯科医師
堤 茂樹(つつみ歯科医院)

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鶴見大学歯学部卒業。川北歯科クリニック勤務、オレンジ歯科クリニック勤務、現在は技工所併設のつつみ歯科医院院長。「入れ歯で食事ができるようにする」を目標に、バルプラストの第一人者として、患者さんの要望に寄り添った治療に努めている。

入れ歯を入れると痛い・違和感がある場合に考えられる原因

入れ歯を入れると痛い・違和感がある場合に考えられる原因
入れ歯を入れると感じる痛み・違和感には、さまざまな原因が考えられます。それぞれ詳しくみていきましょう。

まだ入れ歯に慣れていない

新しい入れ歯を使用するときには、ほとんどの場合は翌日から1週間程度で痛みが現れます。どれだけ歯に合わせて作られた入れ歯でも、粘膜の一部が骨と入れ歯に挟まれることで起こることがあるのです。
入れ歯に慣れるまでに数週間かかるともいわれ、食事にも支障が出てしまう方もいます。歯科医師に相談し調整をしてもらいながら、少しずつ入れ歯に慣れていきましょう。
食事での調整も大切です。やわらかいものや小さく切ったものから始めていき、慣れてきたら硬さや大きさのあるものへと調整します。例えばうどんやおかゆなどの咀嚼しやすい食べ物を中心に食べ始め、徐々に肉類やパン類などに慣れていくとよいでしょう。

入れ歯が合っていない

入れ歯がお口に合っていないことで、痛みが生じることがあります。入れ歯が歯茎に当たって傷ができている可能性もあるためです。放置せず歯科医師に相談しましょう。特に、食事が摂りにくい、うまくしゃべれない、食事や会話中に入れ歯が外れるといった状況の場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
また、最初は合っていた入れ歯でも、顎の形や歯・歯茎の状態は、年々少しずつ変化するため時間が経ち合わなくなるケースもあります。人間の噛み合わせは絶妙で、少しずれただけでも噛み合わせが悪くなり、そうなることで特定の部位に入れ歯が強く当たり痛みが出現することがあります。
入れ歯の状態やお口の変化に合わせた修理や作り直しが必要となるため、定期的なメンテナンスはとても大切です。

金属のバネが痛みを引き起こす

入れ歯を装着する際、歯に引っかける金属のバネ(クラスプ)は固定するために重要です。
しかし、その金属のバネの締まりが強すぎることが原因で痛みを引き起こす場合があります。この痛みが歯に正しくフィットしていないサインになるでしょう。

入れ歯にひびが入り歯茎に傷がついている

劣化や衝撃により入れ歯にひびが入り歯茎を傷つけることで痛みが出るケースも考えられます。ひびが原因で入れ歯のフィット感が悪くなり、歯茎に過度な圧力がかかることがあります。この場合は、修理や入れ歯の交換が必要です。食事や会話にも支障を来す可能性があるため、早めに歯科医師に相談し、対処してもらいましょう。

口腔内の状態に問題がある

残存歯のむし歯や歯周病が原因となることもあります。患部に入れ歯が当たり、痛みが出るのです。また高齢者は免疫力が低下し、唾液の分泌量が少なくなるため口腔内でカンジダ菌の繁殖が見られることがあります。カンジダ菌はカビの一種です。放置すると、痛みを伴うカンジダ性口内炎に移行してしまうことが少なくありません。毎食後の洗浄など、日々のケアはとても重要です。

入れ歯を入れると痛い・違和感がある場合の対処法

入れ歯を入れると痛い・違和感がある場合の対処法
入れ歯を入れることで起こる痛み・違和感は放置しているとQOL(生活の質)の低下だけでなく、全身疾患の原因になることもあります。
また、24時間口腔内で装着したままにすると、菌が繁殖し、痛みの原因にもつながるでしょう。これらの痛みや違和感の対処法について解説します。

無理をせず外して休ませる

痛みがあるときには、外してお口を休ませましょう。痛みがある状態で装着を続けると、口腔内の粘膜に傷がついてしまい、その傷が治るまで痛みを引き起こす可能性があります。焦らずに自分のペースで慣らしていくことで、快適な使用感が得られるようになるでしょう。
また、痛みが続く場合は、歯科医師に相談することも大切です。傷ができる前に入れ歯を外して休ませながら、少しずつ慣れていくようにしましょう。

歯科医院で調整してもらう

入れ歯は痛みがなくなるまで、何度も調整をする必要があります。一人ひとりのお口に合うよう専門的な知識と技術のもと、細かい配慮がされています。くれぐれも自身でバネを曲げたり、削ったりしないようにしましょう。また、新しい入れ歯で食事をする場合、使いはじめは痛みが発生することがあります。噛み合わせや会話などで適切にフィットしていないと痛みが増すことがあるため、必ず歯科医師に相談して調整してもらいましょう。

入れ歯を清潔に保つ

入れ歯を清潔に保つことは、口腔内の健康を維持するために欠かせません。食後は必ず入れ歯を外してお掃除をしましょう。入れ歯についた食べかすを放置すると細菌が繁殖し、歯茎の炎症の原因になります。歯周病予防の観点からも、入れ歯はしっかりとケアをする必要があります。
また、市販の洗浄剤を活用するのもよいでしょう。洗浄剤にはタブレット型や、液体型など目的に合わせたタイプが多数あります。
短時間で洗浄できるものからしっかり汚れを取り除くものまで幅広くあるので、自身に合った洗浄剤を使用するようにしましょう。夜間に外しておく際に浸けておくことで、入れ歯の臭いや細菌、茶渋、ヤニなどを落とす効果が期待できます。

歯周病などが原因の場合は治療を受ける

歯周病など口腔内の疾患により痛みが出ている場合は、治療を受けましょう。治療と併行し、入れ歯の調整や変更を進めていくことになります。放置すると口腔内の状態が悪化するだけでなく、口腔内の疾患が原因となる肺炎などの全身性疾患のリスクがあります。
痛みが我慢できるからと放置しないことが大切です。また、早期治療が術後の結果を左右することもあるため、違和感を覚えたら早めに相談しましょう。病気の進行を防ぐことで、健康的な生活を維持することができるでしょう。

金属のバネがない入れ歯を使用する

特殊なプラスチックを使用した入れ歯を選択することも方法のひとつです。バルプラストという弾性の高い素材で作られている入れ歯があります。金属製のものと比べると、薄くて弾性が高いため、入れ歯を装着したときの痛み・違和感が少なく感じられるという特徴があります。
金属が使用されていないため、金属アレルギーを持つ方にもおすすめです。また、見た目も自然で審美性に優れているため、他人に気付かれにくく、快適に過ごすことができるでしょう。通常の入れ歯だと不安や抵抗のある方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。

金属のバネがない入れ歯「バルプラスト」とは

金属のバネがない入れ歯「バルプラスト」とは
1956年に米国バルプラスト社が開発した素材を使った入れ歯の呼称です。金属よりも弾力が高く、装着部分が薄いという特徴があり、お口に入れたときの痛み・違和感が少ないといわれています。デメリットは修理が困難であり、壊れた場合には新たに作り直す必要が生じることです。また、保険適用外となるため一般的な金属製の入れ歯よりも費用はかかりますが、歯茎に近い色味で目立ちにくく審美性が高いというメリットがあります。そのほかにも、アレルギーの心配が少なく、他人に入れ歯を使用していることを気付かれにくいというのも大きなメリットです。
費用相場は、100,000〜300,000円(税込)程度です。

入れ歯を入れると痛い状態を放置するリスク

入れ歯を入れると痛い状態を放置するリスク
使い始めたときに感じる違和感程度の痛みであれば、時間とともに解決することが多くあります。ですが、長期間にわたり痛みが続く場合は注意が必要です。
入れ歯が合わないことで傷が悪化し、痛みが強くなる場合があります。
また、カンジダ菌の繁殖に気付かずに放置することで、肺炎など全身性疾患の原因になる恐れがあります。
長期に続く痛みから、自然と食事量が減って栄養失調や活動量低下につながり、著しくQOLを低下するリスクもあります。
たかが歯の痛みと独断で放置せず、歯科医院を受診しましょう。

入れ歯の痛みでお困りならつつみ歯科医院にご相談を

つつみ歯科医院 入口
つつみ歯科医院は、入れ歯や歯に関するあらゆる相談に応じており、患者さんに納得のいく治療やサポートを提供することを大切にされています。

目立ちにくい入れ歯バルプラスト」の日本総代理店であり、経験豊富な歯科技工士に直接相談できることが特徴です。

丁寧にカウンセリングをしてくれるため、入れ歯に不安のある方、これまでは歯科医師になかなか相談しづらかったという方も、つつみ歯科医院ならリラックスしてお任せできることでしょう。

目立ちにくい入れ歯「バルプラスト」を取り扱う

つつみ歯科医院 バルプラスト
つつみ歯科医院では、金属を使わないため目立ちにくく、お口の中が快適なバルプラストを採用されています。

入れ歯を使用していることを知られたくない、金属アレルギーをお持ちの方にも適した素材で、患者さんのニーズに応え、日々の入れ歯のケアについてもサポートされています。

入れ歯に対しての補償も用意されており、破損への対応から定期的なメンテナンスの微調整など、常にフィットした状態を維持するよう努めているそうです。

技工所が併設され歯科技工士が直接要望や悩みに寄り添う

つつみ歯科医院は院内に技工所を併設しているため、国家資格保有者である歯科技工士が患者さんの要望やお悩みを直接聞き、お口の形や歯・歯茎の色合いに合わせて入れ歯を製作します。

精度の高いクオリティで満足度と結果にこだわった入れ歯を提供するため、患者さんにとって満足のいく入れ歯が実現できるでしょう。

患者さんに配慮した通いやすく話しやすい環境を提供

つつみ歯科医院 スタッフ
つつみ歯科医院では「患者さんが納得する治療を行いたい」というコンセプトのもと、患者さん一人ひとりに対して丁寧にカウンセリングを行われています。

事前の丁寧な説明はもちろんのこと、治療の途中であってもデジカメやX線写真で比較しながら振り返りを大切にしているそうです。

カウンセリングのみを受けることも可能で、歯やお口のことだけでなく、体調や生活するうえでのお悩みも相談できるといいます。お口の健康に不安を抱えている方や、治療に関するご相談がある方は、一度つつみ歯科医院に足を運んでみてはいかがでしょうか。

患者さんにとって通いやすく、話しやすい環境で、親身に対応してくれるでしょう。

つつみ歯科医院の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

西武鉄道 大泉学園駅 徒歩6分

東京都練馬区東大泉3-31-11

診療時間
9:00〜13:00
14:30~18:30

【費用(税込)】
 バルプラスト1〜3歯:154,000円
 バルプラスト4〜7歯:209,000円
 バルプラスト8〜14歯:264,000円
【治療期間】1〜2ヶ月程度
【治療回数】3〜6回

この記事の監修歯科医師