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歯の予防治療はいつから始めればいい?予防治療の大切さ・治療内容についてもご紹介します

 更新日:2023/09/27
予防治療の大切さ

歯科医院に、むし歯や歯周病などの治療で通院した経験はありませんか。治療の際に痛みを伴ったり、症状によっては抜歯したりと辛い経験に感じている方が多いでしょう。

歯の健康を守るためには、歯石の除去やフッ素の塗布などの予防治療を子どもの頃から導入するとよいでしょう。

予防治療はむし歯や歯周病を防げるだけでなく、全身の健康につながるといったメリットがたくさんあります。

本記事では歯の予防治療の始める時期と、予防治療の大切さ・治療内容について紹介します。

予防治療について詳しく知りたい方、子どもにどんな予防治療を行えばよいのか知りたい方は参考にしてください。

高梨 裕之

監修歯科医師
高梨 裕之(たかなし歯科医院)

プロフィールをもっと見る
北海道大学歯学部 卒業
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 修了
さいたま市にて地域歯科医療に6年間従事
ほんまる歯科医院 勤務
鈴木歯科医院 勤務
はしだ歯医院 勤務
平成26年11月 たかなし歯科医院 開設/院長就任

歯の予防治療はいつから始めればいい?

歯の予防治療はいつから始めればいい?
歯の予防治療は歯が生え始める0歳から始めましょう。歯が生え始める頃はむし歯の原因となるむし歯菌は存在しません。しかし、家族とのスキンシップによってむし歯菌に感染し、むし歯になりやすくなってしまいます。特に乳歯が生えそろう1歳半頃から3歳頃までが感染の窓と呼ばれ、むし歯ができやすい時期です。
この時期にむし歯菌に感染してしまうとむし歯治療を施しても、口内にむし歯菌が残ってしまい、再びむし歯になる可能性が高いです。3歳以降は口内の細菌バランスが整うためむし歯にかかりにくく、成長してもむし歯になりにくい状態になります。
そのため、歯の予防治療は歯が生え始めた頃から定期的に行うことが大切です。そして、むし歯菌感染の原因となる、家族の予防治療やむし歯と歯周病の治療も重要になります。子どもの予防治療に留まらず、家族単位で予防治療を行うようにしましょう。

予防治療の大切さ

予防治療の大切さ
予防治療は歯が生え始める乳児から始めることや、子どもだけでなく家族単位で取り組む重要性について分かりました。予防治療のメリットはさまざまありますが、特に下記の5点が挙げられます。

  • むし歯や歯周病の発病や再発を防ぐ
  • 全身の健康につながる
  • 生活の質の向上につながる
  • 金銭的な負担を減らせる
  • 美しい見た目を維持できる

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

むし歯や歯周病の発病や再発を防ぐ

予防治療のメリットの1つ目は、むし歯や歯周病の発病や再発を防ぐ点です。むし歯はプラークに潜むむし歯菌が酸を出して歯を溶かすために発病します。歯周病はプラーク菌の増殖によって歯茎に炎症を起こしたり、歯を溶かしたりして発病します。
これらの菌の増殖は、口内環境の悪化によって進行する可能性が高いです。予防治療ではむし歯や歯周病の原因となるプラーク菌の除去や歯石の除去のほか、フッ素の塗布などの治療が定期的に行われるため、1度むし歯や歯周病に罹患しても再発しにくい口内環境にできます。普段の歯磨きも正しくできているか指導してもらえるので、むし歯や歯周病にならない習慣を身につけられます

全身の健康につながる

予防治療のメリットの2つ目は、全身の健康につながる点です。歯周病は歯の疾患でありながら身体全体の不調に密接な関連性があります。歯周病は歯茎の炎症などから血液を通じてプラークの毒素成分が身体全体を巡るため、糖尿病・アルツハイマー病・脳卒中・狭心症・心筋梗塞といった全身疾患との関連性があることがわかってきました。
予防治療でプラーク菌の増殖を防ぎ、歯周病を発病させない口内環境にするとこれらの全身疾患も防ぐことにつながります。

生活の質の向上につながる

予防治療のメリットの3つ目は、生活の質の向上につながる点です。予防治療でむし歯や歯周病を防ぐことで将来的に自分の歯を残せます。むし歯や歯周病によって歯が抜け落ちてしまうと入れ歯インプラントなどの義歯によって補うことになりますが、自分の歯と比べると噛む力が弱くなり、食べられるものが限られてしまいます。
そのため、咀しゃく力の低下や栄養不足になりやすく、体調を崩しやすくなる可能性が高いです。年を重ねても自分の歯が残っていると食事が充実し、健康寿命を延ばすことにもつながります。加えて予防治療で歯並びをあらかじめ整えておくと見た目もいい状態になり、笑顔が増えるきっかけにもなります。

金銭的な負担を減らせる

予防治療のメリットの4つ目は金銭的な負担を減らせる点です。むし歯や歯周病などに罹患すると完治するまでに何度も歯科医院へ通院しての治療が必要になり、治療費や交通費など支出がかさみます。
また歯の状態によっては抜歯や矯正が必要になると、義歯や矯正器具の設置を行うため、より高額な治療費になってしまうでしょう。予防治療によってむし歯や歯周病を予防するとこれらの治療費を抑えられます。また、歯周病は他の全身疾患を引き起こす可能性が高いです。歯周病に罹患しないことにより他の疾患の発病が抑えられ、医療費負担を軽減できます。

美しい見た目を維持できる

予防治療のメリットの5つ目は美しい見た目を維持できる点です。予防治療と聞くとむし歯や歯周病の予防をイメージされる方が多いですが、予防矯正も含まれます。予防矯正は歯並びを悪くする要因をあらかじめ摘み取ることで成長してからも歯並びが整うようにする治療方法です。
成長段階である子どもの時に、歯並びが悪くなる原因となる口腔周囲筋の衰えや指しゃぶりなどの悪習慣を改善すると、永久歯が生えてきた時に歯並びが悪くなるのを防げます。予防矯正では悪習慣が生じないようにを事前にトレーニングして歯並びを整えることも可能です。口元の見た目が美しいと表情がよくなり、気分が前向きになるでしょう。

予防治療の内容は?

予防治療の内容は?
予防治療は歯の健康だけでなく、体全体の健康や心の健康にも関連しているため重要であることが分かりました。では予防治療とは具体的にどのような治療が施されているのでしょうか。それぞれの治療について詳しくみていきましょう。

PMTC

PMTCとはプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略です。歯科医師や歯科衛生士から器具やフッ化物が入ったペーストを用いて歯に付着しているプラークを機械的に選択除去することを指します。
むし歯や歯周病の予防として、普段の歯磨きが重要とされていますが、セルフケアだけではプラークを完全に除去することは難しいです。定期的に歯科医院にてPMTCを実施すると、歯ブラシでは届かない部分のプラークの除去が行われ、口内環境を良い状態に保てますPMTCはむし歯や歯周病に罹患したことがある方、修復物が入っている方にはおすすめの治療で、1〜3ヶ月に1度行うと効果的です。
費用は上下30分で5千円程度、上下1時間で1万円程度が相場となっています。

歯石除去

歯石除去は石灰化して歯に固く付着した歯石をスケーラーと呼ばれる器具を使って取り除く治療になります。歯石が付着したところからプラーク菌が増殖し、むし歯や歯周病がさらに進行するきっかけになります。また、歯石は歯ブラシなど自宅のケア道具で除去することは難しいため、歯科医院で歯科医や歯科衛生士による歯石除去施術を受けましょう。
スケーラーを使って取り除いた後は歯の表面がザラザラして、再びプラークが付着しやすい状態です。ルートプレーニングによって歯の表面を滑らかにすると、プラークが付着しにくくなります。

フッ素の塗布(小児)

フッ素の塗布はむし歯の予防に効果があり、予防治療として取り入れられています。乳児は生後6ヶ月頃から乳歯が生えてきて、1歳半頃には歯が生えそろいます。生えてきた乳歯は唾液に含まれるカルシウムで石灰化し、硬くなってむし歯にも強くなるのです。
しかし、歯が生えてまもない頃はまだ硬くないので、むし歯になりやすい状態といえます。フッ素を含むフッ化物は歯を硬くするため、乳歯や永久歯が生えてきた頃に塗布すると効果があらわれます。まずは上下の前歯が生えてきた頃からフッ化物の塗布を行うとよいでしょう。

シーラント処理(小児)

シーラント処理はむし歯の予防や初期のむし歯の治療に用いられる手法の一つです。むし歯になりやすい歯の溝へシーラントと呼ばれる合成樹脂をコーティングします。
歯の溝は歯ブラシを使用しても汚れを取り除くのが難しく、長期間汚れが付着しやすいため、あらかじめ溝をコーティングして汚れが付着しにくくするものです。初期のむし歯も治療後にシーラント処理を行ってこれ以上むし歯が進行しないようにする役割も果たします。生え始めて間もない歯であればフッ化物配合のシーラントでコーティングすると歯が強くなります。

歯磨き方法の指導(小児)

予防治療の一環として歯磨き方法の指導も実施しています。歯磨きを毎日行っている方はほとんどですが、正しく磨けていないケースが多くみられます。幼児は歯ブラシの使い方が未熟なので、歯科医院にて歯磨き方法の指導を受けましょう。歯ブラシの当て方や磨き方など丁寧に教えてもらえます。
加えて、保護者の仕上げ磨きも気をつける点や磨き方を指導してもらうとよいでしょう。歯磨きを嫌がる乳幼児が多いですが、正しく歯磨きできるとむし歯や歯周病予防だけでなく、歯がきれいになった心地よさを知って歯磨きが習慣化できます。

子どもの頃から歯医者に通うことが大事

予防治療の高い効果を期待したいときは、歯が生え始めた乳幼児の頃から歯医者に通うようにしましょう。定期的に歯科医院を受診することで歯の不具合を早期に発見できるだけでなく、予防治療によって未然にむし歯や歯周病などを防げるためです。頻度としては3ヶ月〜6ヶ月に一度来院するようにしましょう。そのためにはかかりつけの歯科医院を持っておくとよいでしょう。

予防治療ならたかなし歯科医院にご相談を

たかなし歯科医院
ここまで予防治療の重要性や早期から導入するメリットを解説しましたが、実際に予防治療を取り入れている歯科医院についてご紹介します。

たかなし歯科医院は将来の歯の健康を見据えて治療しており、子どもも安心して通院できる工夫がされているのが特徴です。それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。

10年後・20年後の将来を見据えた治療

顕微鏡
予防治療は10年後・20年後も健康的な歯の維持を目指して行われます。

そのためにむし歯や歯周病を未然に防ぐ治療はもちろん、実際罹患した場合でも可能であれば歯を残し、できる限り削らない治療を施してもらうことが大切です。

たかなし歯科医院では1本でも歯を失うことで口内環境のバランスが崩れてしまう可能性を危惧し、自身の歯を残す治療を心がけています。

むし歯や歯周病にならないための予防治療に力を入れている

むし歯や歯周病は自覚症状がほとんどない状態で進行するため、定期的に予防治療を行うことでむし歯や歯周病を発病させないことが重要です。

たかなし歯科医院ではプロによる歯のクリーニング・歯石除去・フッ化物塗布・シーラント処理・歯磨き方法の指導が行われています。小児から大人まで対応しているので、家族単位で通院が可能です。

子どもを歯医者嫌いにさせないケアを大切にしている

歯医者が嫌いになる子どもは数多いのではないでしょうか。それは治療で痛い思いをしたり、音が苦手だったりと理由はさまざまです。

歯科医院への通院が嫌にならないようにするためには、子どものペースで歯医者の雰囲気に慣れてもらうことで通院が楽しくなる工夫が必要です。

たかなし歯科医院では緊急の治療が必要な場合を除いて、リラックスして治療に臨めるように始めは歯磨き方法の指導から始めるといった心のケアを大事にしています。予防治療が気になる方はたかなし歯科医院を受診してみてはいかがでしょうか。

たかなし歯科医院の基本情報

アクセス・住所・診療時間

JR常磐線綾瀬駅 徒歩5分

東京都足立区綾瀬2-33-1 アンティニティアヤセ1F

診療時間
9:30~13:00
14:30~19:00

△:…土曜のみ 9:00~13:00 / 14:00~17:00

この記事の監修歯科医師