歯科医院の審美治療とは?治療の種類・費用について解説
歯科医院に通う理由は「歯が痛い」「歯が抜けてしまった」「歯並びを治したい」などがあるでしょう。
昨今ではその他にも、歯を美しく見せて印象を良くしたいという需要が増え、審美治療を希望する方が増えてきました。
しかし、審美治療がどのような治療なのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、審美治療とはどのような治療法なのか、メリット・デメリットも踏まえて詳しく解説していきます。
監修歯科医師:
稲垣 大悟(医療法人耕新会 いながき歯科クリニック)
歯科医院の審美治療とは?
審美治療を「美容目的のための施術」と認識している方も多いのではないでしょうか。
審美治療は、歯の形や白さ、歯並びなどを美しく整える治療ですが、それだけではありません。
審美治療は、単に歯並びや歯の形・色などを整えるだけではなく、噛み合わせや咀嚼など歯の機能も重視して治療を行います。すなわち、機能性と審美性を兼ね備えた治療法なのです。
審美治療で行われる治療の種類
審美治療は見た目の美しさだけではなく、噛み合わせや咀嚼など、歯の機能面も重視して治療を行います。治療法は大きく分けて3つです。
- ホワイトニング
- 詰め物(インレー)
- 被せ物
それぞれの治療法の特徴を解説します。
ホワイトニング
ホワイトニングとは、専用の薬剤を使って歯の表面に付着した黄ばみや着色を落とすための治療です。
歯を白くするためだけの施術というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。では、なぜ歯を白くするのかというと、白い歯が見える口元は、清潔感を生み出し、笑顔をさらに素敵に見せてくれます。
「人前で口元を見せられない」「歯を見せたくないから笑えない」などのコンプレックスを改善する治療法ともいえます。
詰め物(インレー)
歯の一部分を削って、削った部分に詰め物(インレー)をはめ込む治療法です。
以前は、むし歯の治療で歯を削った際は金属の詰め物(インレー)をはめ込むのが一般的でしたが、口を開けた際などに「詰め物が目立って恥ずかしい」「人目が気になる」という理由から、目立ちにくいセラミックインレーを希望される方が増えています。
また、金属を使用しないので、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けることができる点も魅力です。
被せ物
むし歯になった歯に被せるもので、クラウンとも呼ばれます。
さまざまな種類の被せ物(クラウン)があり、歯の種類や欠損の部位、患者さんの希望などにより使い分けられるので、自分に合った素材を選ぶことが大切です。
こちらも目立ちにくいものが選べ、耐久性に優れたジルコニアや、ガラスを主な成分としたセラミックなど、さまざまな種類があります。
審美治療の費用は?
審美治療は歯並びや歯の見た目が改善されることで、自分に自信が持てるようになるなど、コンプレックスの解消にも繋がります。
ただし、審美治療は保険適用外となることが一般的です。審美治療にかかる費用は、それぞれの歯科医院が自費診療として金額を設定しています。
審美治療は基本的に自費診療となる
審美治療がなぜ自費診療なのかというと、保険制度が病気や怪我の治療に対してのみ適用されるという基準があるためです。そのため、歯の審美性や機能性を高める目的の審美治療は、保険制度の基準からは外れてしまうのです。
ですが、見た目だけではなく機能面や健康面にもメリットがある審美治療は、保険適用外とはいえど治療を検討する価値は十分にあるでしょう。参考までに、審美治療にかかる費用の相場を種類別に紹介します。
ホワイトニングの費用相場
ホワイトニングの費用相場は、使用する機械・薬剤・さらに施術を行う場所などによって異なります。ホワイトニングの方法別の費用相場は以下の通りです。
- オフィスホワイトニング :費用 22,000円(税込)
- ホームホワイトニング:費用 16,500円(税込)
- デュアルホワイトニング:費用38,500円(税込)
歯科医院で施術するホワイトニングのことです。
医療機関のみで使用可能なホワイトニング効果の高い薬剤を使用して行われる施術のため、短時間で効果を得られるメリットがあります。
ホワイトニング前にクリーニングを行う場合もあります。
患者さんに合わせたマウスピースを作成し、患者さんのライフスタイルに合わせて自宅で行うホワイトニングのことです。
自宅での施術になる都合上、安全に考慮して低濃度の薬剤を使用するため、歯が白くなるまでに時間がかかります。1日2時間を目安にホワイトニングを行います。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせたホワイトニングのことです。
歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングのメリットを組み合わせることで、即効性と持続性を兼ね備えたホワイトニングを実現します。
基本的には、オフィスホワイトニングを施術後に、ホームホワイトニングを行います。
詰め物(インレー)の費用相場
詰め物(インレー)を作る際は、患者さんの要望する素材は金属かセラミックか、歯の状況に合わせて決めていくことになります。
詰め物(インレー)に使用される主な素材を、費用相場と併せて紹介します。
- ハイブリッドセラミック:費用33,000円(税込)
- ジルコニア:費用44,000円(税込)
- E-MAX(イーマックス):費用55,000円(税込)
陶器(セラミック)と歯科用プラスチックであるレジンを混ぜたもので作られた詰め物(インレー)です。
柔らかい素材のため周囲の歯を傷つけませんが、セラミックに比べて色味が劣ります。また、経年劣化していくというデメリットもあります。
従来のセラミックに比べて耐久性が高く、割れる心配がほとんどないことから「人工のダイヤモンド」といわれています。
割れる可能性があるセラミックに比べて丈夫というメリットがありますが、セラミックよりも透明感では劣ります。
ニケイ酸リチウムという、ガラスを主な成分としたセラミックの一種です。
透明感・自然感もあり、耐久性も天然の歯と遜色がありません。他の詰め物(インレー)に比べ費用は高額になります。
被せ物の費用相場
「予算を抑えたい」「目立たせたくない」など、さまざまな要望に沿った治療が行えるように、被せ物にもいくつか種類があります。主に使用されている種類を、費用相場と併せて紹介します。
- ジルコニア:費用55,000円(税込)
- メタルボンド:費用55,000円(税込)
- E-MAX(イーマックス):費用55,000円(税込)
- ジルコニアポーセレンジャケット:費用102,000円(税込)
陶器(セラミック)と歯科用プラスチックであるレジンを混ぜたもので作られた詰め物です。
柔らかい素材のため周囲の歯を傷つけませんが、セラミックに比べて色味が劣り、審美的に難があります。また、経年劣化していくというデメリットもあります。
前歯部の被せ物を作る際に使用されます。歯の見える部分がセラミックでできているため審美性に優れ、中身は金属なので耐久性が高いのが特徴です。
ただし、金属を使用しているため歯茎が黒ずんでしまったり、セラミックが割れたら金属が見えてしまう場合あります。
ニケイ酸リチウムという、ガラスを主な成分としたセラミックの一種です。
透明感・自然感もあり、耐久性も天然の歯と遜色がありません。他の被せ物に比べ費用は高額になります。また、歯を削る量が金属に比べて多いというデメリットもあります。
ジルコニアとセラミックを混ぜ合わせた被せ物です。
セラミックの透明感とジルコニアの耐久性がミックスされ、両者のメリットを兼ね備えた、高品質な詰め物となります。丈夫な素材のため調整が不十分だと周りの歯が削れる可能性があること、他の被せ物に比べて費用が高くなることがデメリットです。
審美治療のメリット・デメリット
見た目も歯の機能も改善してくれる審美治療ですが、メリット・デメリットを把握しておくことが大切です。治療方法の選択肢が広がりますので、治療を検討している方は参考にしてください。
メリット:歯の見た目が美しくなり笑顔に自信が持てるようになる
審美治療は、見た目だけを美しくする治療ではありません。
美しい歯を手に入れることは、周りの目を気にせずに笑顔になれるなど、自信にも繋がる可能性があります。
- 他人の視線を気にしなくてもいい
- 人前で笑顔になれる
- コンプレックスが無くなることによる自信
上記のように、審美治療は見た目だけでなく、精神的健康の改善も期待されます。
メリット:噛み合わせが良くなるなど機能面が向上することも
審美治療はあくまでも「治療」なので、見た目の美しさの改善はもちろん、歯の機能が失われないように治療を行うことが大前提です。
歯の機能が改善することで、見た目も美しく、心身ともに快適で健康的な生活を送れるようになるでしょう。
デメリット:治療内容によっては健康な歯を削る可能性がある
審美治療では、場合によっては歯を削るケースがあります。
美しい歯並びを目指す際に、大きすぎて目立つ歯や、詰め物や被せ物によって噛み合わせが調整できない場合には歯を削る可能性があるのです。
ただ、審美治療の場合は「痛い」「しみる」と感じるほど削ることはあまりありません。歯の表面を覆うエナメル質の部分のみを削るケースがほとんどであるため、痛みも少なく麻酔の必要もありません。
審美治療のことならいながき歯科クリニックに相談を
自分の歯にコンプレックスを感じたり、審美治療を受けようかと考えている方は、いながき歯科クリニックの受診を検討してみてはいかがでしょうか。
いながき歯科クリニックは、ずっと通いたくなる歯科医院を目指し、治療だけでなく全て込みの満足を提供することを大切にしています。
CTと大型モニター完備で正確な診断と丁寧な説明
いながき歯科クリニックでは、CTと大型モニターを完備しており、患者さんへの正確な診断と丁寧な説明を心がけています。
これらの先進的な設備を用いることで、歯の症状や治療内容などを、患者さんにもわかりやすく伝えるようにしています。
診療室は広い空間を使い、個室に親子で一緒に入って順番に治療が受けられるようにしたりと、落ち着いて診療が受けられるように環境を整えています。
豊富な種類の高品質な詰め物・被せ物
詰め物(インレー)や被せ物と聞くと、「銀歯」を連想される方もいらっしゃるかもしれません。ですが、医療技術の進歩によって、使用できる詰め物(インレー)・被せ物は増えてきました。
いながき歯科クリニックでは、さまざまな選択肢の中から、患者さんの希望や歯の状況に合わせた適切な治療法を提案しています。これは、なるべく多くの方にそれぞれの良さを知っていただきたいという想いからとのことです。
好み・経済状況・生活背景などを踏まえて適切なものを提案
いながき歯科クリニックでは、詰め物(インレー)・被せ物を抑えた価格で提供しています。その理由は、費用面での心配を軽減しより多くの方に治療を受けて欲しいためです。豊富な種類からそれぞれの良さを知り、その良さを実感して欲しいと考えています。
患者さん一人ひとりに寄り添って治療を行ういながき歯科クリニックで、自信を手に入れる第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
いながき歯科クリニック基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数
西武新宿線 入曽駅 東口 徒歩12分
西武新宿線 狭山市駅 車で12分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:00-12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | - | - |
13:00-19:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ★ | - | - |
★:13:00~17:00
※休診日:日曜日・祝日
※最終受付時間は終了時刻の30分前です
【費用(税込)・治療期間・治療回数】
・オフィスホワイトニング
費用:22,000円 治療期間:1~3日 治療回数:1~3回
・ホームホワイトニング
費用:16,500円 治療期間:約1ヶ月 治療回数:約3回
・デュアルホワイトニング
費用:38,500円 治療期間:約1ヶ月 治療回数:2~3回
・ハイブリッドセラミックインレー(1歯)
費用:33,000円 治療期間:2~3週間 治療回数:3~4回
・フルジルコニアクラウン(1歯)
費用:55,000円 治療期間:2~3週間 治療回数:3~4回
参考文献