歯石除去をやるとどうなる?歯茎・口臭・噛み心地など口の中で起きる変化

歯石除去には「痛そう」「怖い」というイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。しかし、歯石の除去によって歯茎の引き締まりや口臭の軽減、噛み合わせの安定など、日常生活における快適さが向上するさまざまな変化が起こる可能性があります。
本記事では、歯石を放置するリスクと歯石除去を受けるとどのような変化が起こるのか詳しく解説します。

監修歯科医師:
松本 拓也(松本歯科医院)
2007年4月 都内の審美歯科医院
現在 松本歯科医院(月・火・水・金・土)勤務
目次 -INDEX-
歯石除去とは?まず知っておきたい基本の話

歯石除去は、歯科医院で行われる予防治療の一つです。しかし、歯石とは何なのか、なぜ歯科医院でなければ取り除けないのかといったことを知っている方は意外と少ないかもしれません。まずは、歯石除去の基礎知識をお伝えします。
歯石はただの汚れではない!
歯石は歯の表面や歯茎の境目に付着する硬い塊で、単なる食べかすや汚れとは異なり、歯垢(プラーク)が石灰化して固まったものを指します。
歯垢は細菌の塊で、唾液中のカルシウムやリン酸と結合することで硬い歯石へと変化していきます。歯石の表面はザラザラしており、そこにさらに細菌が付着しやすくなるため、口腔内環境の悪化を招く原因となります。
歯石は、一度形成されると自然に取れることはありません。歯石そのものが細菌の温床となり、歯周病や口臭の原因にもなるので、健康な口腔内を保つためには定期的に歯石を取り除くことが重要です。
なぜ歯磨きでは歯石が取れないのか
歯垢が石灰化するまでにかかる期間は、2日〜2週間程度といわれています。歯垢は歯磨きで取り除くことができますが、歯磨きが行き届かない部分や磨き残しがある箇所では、知らないうちに歯石が形成されていきます。
特に、歯と歯茎の境目や歯の裏側、奥歯の周辺は磨きにくく、歯石が付きやすい場所です。毎日丁寧に歯を磨いていても歯石ができるのを完全に防ぐことは難しく、一度歯石になってしまうと通常の歯ブラシやフロスでは除去できなくなります。
歯科医院でしか歯石除去ができない理由
歯石除去には、専用の器具と専門的な技術が必要です。
歯科医院では、スケーラーと呼ばれる器具や超音波を用いた機器を使用して歯石を丁寧に取り除きます。これらの器具は、歯や歯茎を傷つけないように配慮しながら、硬い歯石を効率的に除去できるよう設計されています。
また、歯石は歯茎の上だけでなく、歯茎の中(歯周ポケット内)にも付着します。歯茎の中の歯石は目に見えないため、専門家による診断と処置が不可欠です。歯科医師や歯科衛生士は、口腔内の状態を正確に把握し、適切な方法で歯石を除去することで歯や歯茎の健康を守ります。
歯石除去はなぜ「痛い・怖い」と思われるのか

歯石除去に対して、「痛そう」「怖そう」というイメージを持つ方がいるかもしれません。次は、歯石除去に対するイメージと歯石除去の痛みや不安について解説します。
歯茎がチクチクする理由
歯石除去の際に感じる痛みの多くは、歯茎の炎症が原因です。
歯石が付着している期間が長いほど、歯茎は腫れや出血を起こしやすい状態になっています。このような炎症がある状態で歯石を取り除くと、器具が歯茎に触れたときにチクチクとした痛みを感じることがあります。
また、歯石が歯茎の奥深くに入り込んでいる場合、除去する際に歯茎に刺激が加わって痛みを感じやすくなります。ただし、これは歯茎が不健康な状態であるサインです。
定期的に歯石除去を受けている方は歯茎を健康に保ちやすく、痛みを感じにくい傾向があります。
血が出る=悪いことではない
歯石除去中に歯茎から出血することがありますが、この原因も歯茎の炎症です。
出血すると怖いという気持ちになることもありますが、歯石除去の際の出血は必ずしも悪いことではなく、出血の原因となっている歯茎の炎症を除去している証拠でもあります。歯石除去後は歯茎の炎症が落ち着き、出血も次第に減っていくでしょう。
歯石を放置したままでは炎症が悪化し、歯周病へと進行してしまいます。定期的なメンテナンスを続けることで歯茎が引き締まり、健康な状態に近づけることができるので、適切な処置を受けることが大切です。
昔の経験が不安を大きくしていることも
過去に歯石除去を受けた際に痛みを感じた経験がある方は、その記憶が不安を大きくしている可能性も考えられます。
しかし、歯科医療の技術は日々進歩しており、現在では痛みや不安に配慮した治療が一般的になっています。歯科医院によっては、麻酔を使用したり、超音波スケーラーを用いて痛みを抑えたりする工夫がなされています。
また、歯科医師や歯科衛生士とのコミュニケーションを大切にすることで、不安を和らげながら治療を受けることができるでしょう。
歯石を放置するとどうなる?今は平気でも進行するリスク

歯石が付着していても、すぐに痛みや不快感を感じるわけではありません。しかし、放置することで徐々に口腔内の環境は悪化し、将来的には問題を引き起こす可能性があります。
歯茎の腫れ・出血が起きやすくなる
歯石は細菌の温床となるため、放置すると歯茎に炎症が起こりやすくなります。初期段階では歯磨きの際に少し出血する程度ですが、進行すると歯茎が赤く腫れ、触れるだけで痛みを感じるようになります。
この状態を歯肉炎と呼びます。歯肉炎は適切な処置を行えば改善しますが、放置すると歯周病へと進行します。
口臭の原因になりやすい理由
歯石に付着している細菌は、口臭の原因となります。特に、歯茎の中に隠れた歯石は嫌な臭いを発する細菌の住処となりやすく、口臭を強める要因となります。
歯石を取り除くことで口腔内の細菌数が減少して口臭の軽減につながるため、定期的な歯石除去は清潔な息を保つためにも重要です。
歯周病が進行して将来的に歯を失う可能性
歯石を放置することによる深刻なリスクは、歯周病の進行です。歯周病は歯を支える骨を溶かし、最終的には歯を失う原因となる深刻な病気で、日本人が歯を失う原因の第一位といわれています。
歯周病が進行すると歯茎が下がり、歯がグラグラと揺れるようになります。さらに進行すれば歯を支える骨が失われ、抜歯せざるを得なくなることもあります。歯を失うことは、噛む機能の低下だけでなく全身の健康にも影響を及ぼします。
「自分は大丈夫」と思っている方も要注意!
歯周病は、自覚症状が乏しいまま進行することが多い病気です。「歯茎が少し腫れている」「時々出血する」といった軽い症状を見逃している方も少なくありません。しかし、これらは歯周病の初期サインです。
歯石は目に見えない場所にも付着しているため、自分では気づかないうちに蓄積していることがあります。定期的に歯科医院で検診を受け、歯石除去を行うことで歯周病の進行を防ぐことができるでしょう。
歯石除去をやるとどうなる?口の中で起こる変化

歯石除去を受けると、口腔内ではさまざまな変化が現れます。ここからは、歯石除去後に起こる日常生活の快適さや将来的な口腔内の健康への影響について解説します。
歯茎が引き締まり出血しにくくなる
歯石を取り除くことで歯茎の炎症が落ち着き、徐々に引き締まっていきます。炎症がある歯茎は赤く腫れてブヨブヨとした状態ですが、歯石除去後は健康的なピンク色に戻り、しっかりとした弾力を取り戻します。
また、歯磨きの際に出血しやすかった場合、歯石除去後は出血が減少します。歯茎が健康になることで歯を支える力も強くなり、将来的な歯の喪失リスクを低減できるでしょう。歯茎の健康は、歯の寿命を延ばすために欠かせない要素です。
口の中がスッキリして口臭が軽減される
歯石除去を受けた方の多くが実感するのが、口の中のスッキリ感です。歯石が取り除かれることで歯の表面がツルツルとし、舌で触れたときの感触が変わります。この清潔感は、歯磨きだけでは得られない爽快さです。
さらに、歯石に付着していた細菌が減少することで口臭が軽減されます。嫌な臭いの原因が除去されて清潔な息を保ちやすくなるので、口臭が気になっている方にとって歯石除去は有効です。
噛み合わせが安定して違和感が減ることも
歯と歯の間や奥歯に歯石が多く付着していると、噛んだときに違和感を覚えたり、噛み合わせに微妙な影響を与えたりすることがあります。
歯石除去によって歯本来の形が取り戻されると噛み合わせが安定し、食事がしやすくなります。また、歯茎の腫れが引くことで噛む力が均等に分散され、顎への負担も軽減されます。噛み合わせの安定は、顎関節の健康にもつながる大切なポイントです。
定期的なメンテナンスで歯石除去が楽になる理由
一度歯石除去を受けたからといって、歯石が二度と付かないわけではありません。しかし、定期的にメンテナンスを続けることで、歯石の付着を抑えることができます。
定期的にメンテナンスを受けて歯石が少ない状態であれば、歯茎が健康に保たれているため痛みを感じにくく、出血もしにくくなります。歯石が少ないので除去にかかる時間も短くなるでしょう。定期的なメンテナンスは、治療の負担を軽減し、口腔内の健康を長く維持するための鍵といえます。
妊娠中・お子さんの歯の生え変わり時こそ大切なケア
妊娠中は、ホルモンバランスの変化により歯茎が腫れやすく、歯肉炎になりやすい時期です。この時期に歯石除去を受けることで、歯茎の炎症を抑え、妊娠性歯肉炎の予防につながります。お母さんの口腔内を清潔に保つことは、生まれてくるお子さんの健康にも影響します。
お子さんの場合は、乳歯から永久歯への生え変わりの時期は歯磨きが難しく、歯石が付きやすい時期でもあります。この時期に定期的な検診と歯石除去を受けることで、永久歯を健康に保つための土台を作ることができます。幼少期からの予防ケアは、将来的なむし歯や歯周病のリスク低減につながります。
このようにさまざまなメリットがある歯石除去ですが、歯石の量や歯茎の状態によっては、どうしてもしみたり痛みを感じたりする場合があります。歯周病の治療のためであれば保険適用で受けられるのが一般的ですが、予防や見た目をきれいにする目的、着色汚れの除去を含むクリーニングは自費診療になるケースがあります。
費用の目安は、保険診療の場合で2,000〜4,000円(税込)程度、自費診療では内容により5,000〜20,000円(税込)程度です。
歯石除去は松本歯科医院にご相談を

歯石除去は、口腔内の健康を守るために欠かせない処置ですが、痛みや不安からなかなか歯科医院に足を運べないという方もいらっしゃるでしょう。
東京都狛江市和泉本町にある松本歯科医院は、お子さんからご高齢の方まで、幅広い年代の方に質の高い歯科治療の提供を目指している歯科医院です。歯石除去を含む歯科治療に不安を抱えている方の気持ちに寄り添い、歯石除去とメンテナンスの重要性も伝えながら、地域の方の口腔内の健康を支えるために日々診療されています。
ここからは、松本歯科医院の特長を紹介します。
痛みや不安に配慮したやさしい歯石除去
松本歯科医院では、痛みや不安を感じる方に配慮した歯石除去が心がけられています。
例えば、麻酔液を一定のペースで少量ずつ注入できる電動麻酔器を導入し、麻酔時のチクッとした痛みを抑えるよう配慮しているそうです。また、治療中は口腔内カメラを用いて患者さんが口腔内の状態を確認できるようにし、どのようなことを行っているのかを説明しながら進めるなど、不安の軽減に努めているといいます。
治療器具は患者さんごとに滅菌パックで管理されており、感染予防も徹底されているので、清潔で安心感のある環境のもとリラックスして治療を受けることができるでしょう。
予防とメンテナンスを重視した診療方針

予防治療を主軸とした診療方針を掲げている松本歯科医院では、むし歯や歯周病を発症してから治療することよりも予防することを重視し、定期的な検診とメンテナンスを通じて口腔内の健康を長期的に守ることを大切にされています。
特に生えて間もない永久歯は抵抗力が弱く、むし歯になりやすいため、幼少期からの歯磨き指導や定期的なフッ素塗布がむし歯予防に有効だといいます。松本歯科医院は1歳半や3歳児検診、小児矯正も行っており、「歯ブラシの仕方がわからない」「乳歯がなかなか生えてこない」「乳歯の後ろに永久歯が出てきた」など、歯並びや噛み合わせに関する相談にも対応されています。
また、診療においては保険診療を主軸に自由診療にも対応しており、患者さんの希望に合う治療計画を提案するよう心がけているそうです。
お子さんから大人まで通いやすい地域密着型歯科医院
院内にはパーテーションで仕切られた診療室を備えられており、ほかの患者さんを気にすることなく治療を受けることができます。待合室はアットホームな雰囲気作りをコンセプトとし、温かみのある空間が広がっています。
また、患者さんが清潔な空間で安心感を持って治療を受けられるよう、空気清浄機や口腔外バキュームを導入し、院内の空気を清潔に保つ取り組みや感染予防にも注力されています。
お子さんから大人まで、一人ひとりのライフステージに合わせた予防ケアとメンテナンスが提供されているので、歯石除去や口腔内の悩みがある方は、明るい笑顔と親切で丁寧な対応が心がけられている松本歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか?
松本歯科医院の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数
小田急小田原線 狛江駅より徒歩13分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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| 9:30~12:30 | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | - | ⚫︎ | ★ | - | - |
| 14:00~19:00 | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | - | ⚫︎ | - | - | - |
★:9:30〜13:00
【費用(税込)】1,000~3,000円
【治療期間】1日~3ヶ月
【治療回数】1~6回




