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肺がんの症状や治療方法とは?

肺がんとはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
藤田亨 医師(皿沼クリニック 理事・院長)


 

肺がんとは

肺がんは、肺に発生する悪性腫瘍で肺そのものから発生したものを原発性肺がんといい、通常肺がんといえば原発性肺がんを指します。一方、他の臓器から発生し、肺に転移したものを転移性肺がん、または、肺転移と呼びます。基本的にがんの性質は、どの臓器から発生したかで決まります。肺がんは、早期であれば手術が最も治癒の期待できる治療法ですが、発見された時には進行している場合が多く、手術のほかに放射線治療や抗がん剤治療、さらにこれらを組み合わせた治療が選択されます。全身のがんの中では、最も治療が難しいがんの一つです。

引用:日本呼吸器学会
http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=25

藤田了 医師 皿沼クリニック理事・ 院長ドクターの解説
肺がんの場合、早期がんで発見されても、それから約3年で末期がんになってしまいます。
その間に有効な治療を行わないと患者さんは、亡くなってしまいます。肺がん自体も体に大きな負担となるのに、更に負担をかける三大療法は、あまりお勧めできません。
最後に申しあげる分子標的療法、免疫チェックポイント阻害剤、遺伝子治療、免疫療法、代替療法などの身体の負担の小さい治療をお勧めします。



 

肺がんの症状

肺がんは早期ではほぼ無症状です。病状の進行とともに、咳(せき)、痰(たん)、血痰、発熱、呼吸困難、胸痛などの呼吸器症状があらわれます。しかし、これらは必ずしも肺がんに特有のものではないため、他の呼吸器疾患と区別がつかないこともあります。複数の症状がみられたり、長引いたりして気になった場合は早めに医療機関を受診することが大切です。

その他には、腫瘍が特殊な物質を産生することによる、あるいは免疫反応による影響で起こる症状があります。それらは「腫瘍随伴(ずいはん)症候群」と呼ばれ、他のがんと比べて肺がんでは比較的多く発症します。症状としては、肥満、ムーンフェイス(顔が満月のように丸くなる)、食欲不振、神経症状、意識障害などがあります。
また、進行の程度に関わらず症状がほとんどみられない場合もあり、検診などの胸部X線検査やCT検査によって発見されることもあります。喫煙は肺がんとの関連が非常に大きいので、喫煙歴のある40歳以上の人は、症状がみられない場合でも特に注意が必要です。
引用:国立がん研究センター
https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/

藤田了 医師 皿沼クリニック理事・ 院長ドクターの解説
夜間に全身に汗をかき、下着から寝巻きまですべて取り換えなければならないほどである場合、それを盗汗と呼びます。盗汗がある場合も、悪性腫瘍を疑うに越したことはありませんが、盗汗に加えて治療しても収まらない咳が2週間以上続く場合は、肺がんなどの呼吸器の悪性腫瘍を疑う必要があります。
肺がん特有の随伴症状として、異所性ADH分泌症候群があります。身体に水分が貯留し、低ナトリウム血症などの電解質異常をきたすことがあります。これは、肺がんの細胞がADH(抗利尿ホルモン)を分泌するために起こる病態です。



 

肺がんの原因

肺がんは喫煙との関連が非常に大きいがんです。研究によると、たばこを吸わない人に比べて、吸う人が肺がんになるリスクは男性で4.4倍、女性で2.8倍と高くなります)。また、たばこを吸わない人でも、周囲に流れるたばこの煙を吸うこと(受動喫煙)により発症する危険性が高まることもわかっています。

喫煙以外では、慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)、職業的曝露(アスベスト、ラドン、ヒ素、クロロメチルエーテル、クロム酸、ニッケルなどの有害化学物質に曝されている)、大気汚染(特に粒径2.5ミクロン以下の微小浮遊粒子[PM2.5]が浮遊している)、肺がんの既往歴や家族歴、年齢などが発症する危険性を高めると考えられています。
引用:国立がん研究センター
https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/


 

肺がんの検査法

肺がんの検査には、(1)肺がんであることを調べる検査として、CT、たん検査や気管支鏡を用いた細胞検査(病理学的診断)があります。胸水が貯まっている場合は、針を体内に刺して胸水を採取しがん細胞の有無を調べます。(2)肺がんの進行度(がんの広がり)を調べる検査には、全身CT、PET検査、脳MRI、骨シンチ、超音波検査が用いられます。以上の検査で、肺がんの種類(小細胞がん、扁平上皮がん、腺がん、大細胞がん)を明らかにします。

引用:日本呼吸器学会
http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=25

藤田了 医師 皿沼クリニック理事・ 院長ドクターの解説
病院に入ってからの検査としては、胸部CT、骨シンチ、気管支鏡、経皮針生検、胸腔鏡検査、外科的肺生検、胸水穿刺(せんし)細胞診、バイオマーカー検査、腫瘍マーカー検査などがあります。
バイオマーカー検査は、分子標的薬の適応を決める重要な検査です。EGFR遺伝子変異、ALK融合遺伝子などを調べることによって、効果的な分子標的薬を選択できます。
また、がん細胞上に発現したPD-L1と呼ばれる物質の有無により、免疫チェックポイント阻害剤の使用を検討します。
バイオマーカーの検査を行わずに分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤を使うと医療訴訟になります。イレッサ訴訟がその例です。



 

肺がんの治療方法

小細胞がんは、発見時にはすでに転移していることが多く、遠隔転移(脳や骨、肝臓、副腎、がん性胸水など:進展型と呼ばれる)がある場合は、抗がん剤治療を行い、遠隔転移がない(胸の中のリンパ節転移までに留まっている:限局型と呼ばれる)場合は、抗がん剤と胸部放射線照射の組合せが用いられます。抗がん剤はシスプラチンという強力な抗がん剤と、イリノテカンまたはエトポシドを組み合わせた2剤併用療法が用いられます。限局型では胸部に1日2回、週5日間で3週間放射線照射し、同時にシスプラチンとエトポシドを併用する抗がん剤治療を行います。抗がん剤治療は3週間~4週間を一つの単位(1サイクルまたは1コース)として4回繰り返します。
非小細胞癌は、IA期では手術のみ、IB期から手術可能なIIIB期までは手術後に抗がん剤治療を組み合わせるのが一般的です。最近では負担が軽い胸腔鏡(内視鏡)による手術も広く行われています。何らかの理由で手術ができない場合も、早期であれば粒子線治療や定位放射線照射で手術並みに治すことが可能です。手術が不可能なIIIA、IIIB期では胸部放射線照射(1日1回、週5日間を6週間照射)と抗がん剤2剤を組合せた併用療法を行います。放射線照射ができないIIIB期、IV期では抗がん剤治療を行います。

引用:日本呼吸器学会
http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=25

藤田了 医師 皿沼クリニック理事・ 院長ドクターの解説
通常の病院で行われる治療法の中でも、比較的、新しいものを紹介します。
1)分子標的薬による治療
分子標的薬は、がんの増殖に関わっている分子を標的にしてその働きを阻害する薬です。まれに間質性肺炎などの危険性の高い副作用があらわれることがあります。検査の項でのバイオマーカーが役に立つ治療法です。保険診療です。
2)免疫チェックポイント阻害剤
免疫チェックポイント阻害剤は、がん細胞が免疫にブレーキをかける場所(免疫チェックポイント)で、ブレーキをかけられないように阻害する薬です。検査の項でのバイオマーカーが役に立つ治療法です。保険診療です
3)遺伝子治療
マイクロRNAという遺伝子の断片を用いて治療する方法です。自費診療で高価です。
4)免疫療法
患者さんの身体から、リンパ球や樹状細胞を取り出し、培養して、点滴で身体に戻してあげる方法です。自費診療で高価です。
通常の病院では行われないのが、以下の治療法になります。
5)代替療法
当クリニックでは、AWGという干渉波マッサージに似た機械による治療を行っています。更に、水素吸引による治療も行っています。また、CPLというサプリメントを治療に用いることもあります。食事療法、睡眠のとり方も重要で、当クリニックでは、この様な生活習慣の改善をプリントにして配布しています。こうした治療を同時並行で行うことで、治療効果が上げられます。副作用は、ほとんどありません。自費診療ですが、比較的安価です。代替医療には、その他、漢方薬や気功、温熱療法等の方法がありますが、当クリニックでは、行っておりません。



 

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