焦点深度拡張型レンズとは

焦点深度拡張型レンズとは

焦点深度拡張型レンズとは、白内障の手術で挿入できるレンズの名称です。このレンズでは光を遠方と近方に振り分けず、見える範囲を拡大することができるので、車の運転をする人などにも向いています。
ただし、30cmより近い範囲では物が見えにくくなります。したがって近くを見る時には眼鏡をかけてでも、遠くを見る時の質を上げたいという人に向いているレンズです。

メリット

・焦点深度が深くなることによって、質の高い見え方に変わる
・裸眼で遠方の距離から中間距離までハッキリと見えるようになり、様々な趣味を楽しめるようになる
・高齢の患者さんにも効果がある

デメリット/副作用

・細かい文字には向かず老眼鏡が必要になる
・30cm程度の近い場所がぼやけるため、その範囲を見る時には眼鏡が必要となる
・他に眼科疾患がある患者さんや、眼の状態によっては使用できないこともある
・将来硝子体手術を受けることになってしまう際の周術期のリスクが上昇する

治療期間

手術後、レンズが馴染むまでにかかる期間は数週間～数ヶ月程度と個人差があります。

費用相場

片側で約50万円前後が一般的です。

注意点

治療期間や費用は治療内容などによって大きく異なる場合があります。