いぼで考えられる病気・原因は?医師が徹底解説!
皮膚の一部が盛り上がったできものです。ウイルスに感染したウイルス性疣贅(ゆうぜい)と、紫外線や加齢が原因の首いぼ、老人性いぼがあります。
ウイルス性疣贅は主にヒトパピローマウイルスの感染によって生じ 、全身のあらゆる部位に発生する可能性があります。表面はザラザラしており,色は淡灰色,黄色,褐色など、丸い形、糸状など様々な形,大きさは直径2−10mmであることが多い尋常性疣贅、性器に発生する乳頭状・鶏冠状などの尖圭コンジローマ、子どもに多く見られるピンク色で直径2−5mmのドーム状の水いぼなどがあります。
首いぼ(軟性線維腫、スキンタッグ、アクロコルドン)は首や脇の下、鼠径部などによく見られる半球状〜有茎状の柔らかく肌色〜淡い褐色のいぼです。表面にシワが多く見られます。肥満の方、女性に多く見られ、一種の加齢現象と考えられています。
老人性いぼ(脂漏性角化症、老人性疣贅)はいわゆる老化により生じる「いぼ」で、老人性色素変性(シミ)から隆起してくることが多いです。20歳代から現れ、20歳以上の高齢者ではほぼ全員に認められるいぼです。顔、頭部、体幹などに見られ、直径1−2cmで境界のはっきりした灰褐色〜黒褐色をしています。痛み、かゆみは通常ありません。
すぐに病院に行った方が良い「いぼ」症状は?
いぼの見た目が気になる場合や、機能を妨げる場所に生じたもの、痛みを伴う場合は近日中に医療機関を受診しましょう。
行くならどの診療科が良い?
主な診療科目は皮膚科、小児皮膚科などです。
問診、診察、皮膚生検、ダーモスコピーなどを実施する可能性があります。
病院を受診する際の注意点は?
持病があって内服している薬・外用している薬がある際には、医師に申告しましょう。
いつから症状があるのか、他にも症状があるのかなどを医師に伝えましょう。
治療する場合の費用や注意事項は?
保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。