目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 症状から調べる
  3. 「疲れで頭痛」が起こるのはなぜ?医師が対処法と考えられる病気を解説!

「疲れで頭痛」が起こるのはなぜ?医師が対処法と考えられる病気を解説!

「疲れで頭痛」が起こるのはなぜ?医師が対処法と考えられる病気を解説!

疲れで頭痛がおこるのは、何が原因かご存じですか?メディカルドック監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。

伊藤 陽子

監修医師
伊藤 陽子(医師)

プロフィールをもっと見る
浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。

目次 -INDEX-

疲れて頭痛が起こる症状で考えられる病気と対処法

疲れることにより、頭痛が起こった経験をした方はきっと多くいるでしょう。なぜ、疲れにより頭痛が起こるのでしょうか?
疲れにより起こる頭痛の原因は、いろいろなことが考えられます。その原因についてこの記事では解説し、その対処法についてお話しします。

疲れて頭痛が起こる症状で考えられる原因と対処法

緊張型頭痛や片頭痛などの一次性頭痛は疲れやストレスなどの影響で頭痛が起こりやすいと言われています。また、このほかに目の使い過ぎによる眼精疲労も疲れが影響して起こる頭痛と言えるでしょう。
また、半年以上にわたり強い疲労感が持続し、全身の脱力とともに頭痛や関節痛、筋肉痛がみられる慢性疲労症候群という病気もあります。このほかにも疲れに伴い感染症やうつ病などを発症し、頭痛がおこるということも考えられます。このように、疲れと頭痛がみられた時に、さまざまな病気が考えられ、治療法はそれぞれ異なるため、しっかりと病気を鑑別することが大切です。

疲れで頭痛と熱がある症状で考えられる原因と対処法

疲れで頭痛と熱がある場合、感染症に伴う発熱が考えられます。疲れることにより、急性上気道炎(風邪)やインフルエンザ、COVID-19などの感染症にかかりやすくなり、発熱や頭痛の症状がみられることもあります。また、急性副鼻腔炎(蓄膿症)も起こりやすいです。急性副鼻腔炎に伴い、鼻づまりや膿性の鼻汁、炎症を起こしている部分の顔面痛や頭痛、発熱がみられます。
また、慢性的な疲労に伴って起こる慢性疲労症候群は頭痛とともに微熱がみられることもあります。
高熱が数日続く、もしくは微熱でも1週間以上続く場合には、医療機関を受診しましょう。原因がわからない場合には、まず内科で相談をしてみると良いでしょう。

疲れて頭痛が起こる症状の主な原因と対処法

疲れに伴い頭痛が起こる場合、考えられる原因はさまざまです。特徴的な症状をここで挙げて、原因について考えていきましょう。

目の疲れ・眼精疲労と頭痛の症状で考えられる原因と対処法

目を使う作業を長時間にわたり行った時に、眼の痛み、かすみ、充血が起こり頭痛もみられることがあります。このような状態を眼精疲労と言います。
このような眼精疲労に伴う頭痛の場合、まず休憩をとることが大切です。スマホやパソコン作業などを長時間続けないようにし、途中で休憩をはさむようにしましょう。また、眼精疲労用の目薬をさしたり、眼の周囲を温めてみることも効果的です。
また、眼精疲労が起こる原因として、緑内障や白内障、ドライアイ、眼鏡などの度があっていないなど目の病気に伴うことも多いです。このような原因があれば、まず原因を解決することが大切です。眼科を受診して相談しましょう。

寝不足による疲れで頭痛が起こる症状で考えられる原因と対処法

寝不足は、体にもストレスがかかります。筋肉の疲労や緊張を引き起こすため、首や肩の周囲の筋肉が固くなり筋緊張性頭痛が起こりやすくなります。また、睡眠不足やストレスが誘発因子となり片頭痛が起こりやすくなることも少なくありません。

ストレス疲れで頭痛が起こる症状で考えられる原因と対処法

ストレス疲れが頭痛の原因になっていると感じている場合、筋緊張性頭痛や片頭痛がまず考えられます。筋緊張性頭痛は首や肩の筋肉の緊張やこわばりが原因となる頭痛でストレスにより筋肉が緊張すると起こりやすいです。片頭痛は、ストレスが発作の誘因や増悪因子となるため、ストレスがかかると片頭痛の発作が起こりやすくなります。
また、ストレスにより不眠やうつ傾向がみられるようになると、頭痛を伴うこともあるため精神的な不調が原因となる事もあり、注意が必要です。
ストレスがかかることで血圧が上昇し、頭痛につながることも考えられます。血圧を測り、高い場合には内科をまず受診しても良いでしょう。血圧は問題がなく、頭痛がつづく場合には原因を調べるためにも内科や脳神経外科、頭痛外来を受診することをお勧めします。

旅行疲れで頭痛が起こる症状で考えられる原因と対処法

旅行の後にも頭痛が起こることもあります。荷物を持ったり、無理な姿勢を続けることにより首や肩の周りの筋肉の緊張が起こり、筋緊張性頭痛がみられることも多いです。また、長時間の運転をした場合には、同じ姿勢を続けることにより筋緊張性頭痛や目の疲労による眼精疲労からの頭痛が起こることもあります。また、旅行先での緊張感からのストレスや疲れそのものが影響して片頭痛を引き起こすことも少なくありません。
肩や首の周囲のコリを伴う場合には、入浴時に温めてほぐしたり、筋肉のマッサージやストレッチをしたりして、筋肉のコリをとることも頭痛の改善に役立ちます。眼精疲労であれば、眼の周囲を温めてみると良いでしょう。ひどい頭痛でなければ市販の頭痛薬で様子を見ても良いですが、嘔気を伴うようなひどい頭痛の場合には内科や脳神経外科を受診しましょう。

すぐに病院へ行くべき「疲れで頭痛が起こる」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

疲れで頭痛が起こって突然発症するような激しい頭痛の場合は、脳神経外科へ

疲れで伴う頭痛の多くは、筋緊張性頭痛や片頭痛などで緊急性がないものが多いです。しかし、中には突然発症した激しい頭痛、しびれやろれつが回らないなどの神経症状、意識障害を伴うような脳血管障害に伴う頭痛が稀に起こることも考えられます。このような頭痛の場合には、躊躇せず救急車を呼んだり、救急外来や脳神経外科を受診することをお勧めします。

病院受診・予防の目安となる「疲れで頭痛が起きる」ときのセルフチェック法

・疲れに伴う頭痛が強い場合
・症状が数日続く場合
・頭痛が吐き気を伴う場合
・頻回に頭痛がみられる場合

「疲れで頭痛が起こる」症状が特徴的な病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「疲れで頭痛が起こる」症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、一次性頭痛の中でも最も頻度の多い頭痛の一つです。一般的には両側性の頭痛で、圧迫感、締めつけ感がある非拍動性の頭痛であることが多いです。頻度が少なく、日常生活に支障がない場合には治療の必要はありませんが、頭痛によって日常生活に支障が出る場合には鎮痛剤の内服が有効となります。
原因として、長時間の同じ姿勢や首や肩、頭部の筋肉が緊張し続けることや、ストレスや不安、疲れなどによる影響も考えられます。また、姿勢が悪い事やストレートネックなどで筋肉に負担がかかっている可能性もあります。セルフケアとして、正しい姿勢を保ち、適度に休憩をはさみながら首や肩のストレッチや首肩回りの筋肉をほぐす運動を取り入れる様にしましょう。

片頭痛

片頭痛は、一次性頭痛の中でも比較的頻度が多く、日常生活にも支障をきたしやすい病気です。頭痛の前に光が視界に現れ見えづらくなる(閃輝暗点)ような前兆症状がみられることもあります。片頭痛の症状は、発作的に起こり4~72時間持続し、片側性のズキズキするような拍動性の痛みが特徴です。片側性が特徴とは言われていますが、実際には両側性に痛みが出る方も少なくありません。片頭痛はストレスや睡眠の過不足、月経周期、疲れ、天候、臭い、音、光、アルコールなどさまざまな要因が誘因や増悪の因子となる事が分かっています。また、頭痛発作の間には、音や光などに過敏となり不快に感じることも多いです。また、吐き気や嘔吐を伴うことも多いです。この発作は症状が強くでて、日常生活にも支障が出ることも多いため、このような症状が頻繁に出るときには医療機関を受診しましょう。脳神経外科や脳神経内科が専門であり、頭痛外来を設けている医療機関もあるため探してみると良いでしょう。

眼精疲労

眼精疲労とは、眼を使う仕事を続けることで、眼の痛み、かすみ、充血に伴い頭痛や肩こり、吐き気などの全身症状がみられるようになり、十分な休息をしても十分に回復しない状態を言います。原因として、緑内障や白内障、ドライアイ、度数の合わない眼鏡を使用しているなどが挙げられます。また、近年はスマホやパソコンの長時間使用の影響も少なくありません。
治療としては、まず目の病気がある場合にはこの治療をすることが第一です。また、適度な休息をとりながら作業を行うことも大切です。眼精疲労であると思われた場合、まず目の異常が無いか眼科を受診しましょう。

「疲れで頭痛が起こる」ときの正しい対処法は?

疲れで頭痛が起こる場合、まずどのように対処するのが正しいでしょうか。ここでは、疲れに伴う頭痛の対処法についてお話しします。

疲れを感じたら休息を

疲れから頭痛が起こる場合、首や肩周りの筋肉のコリであったり、眼の疲れが原因となる事も多いです。まずは長時間同じ姿勢をとらずに休憩して少し体を動かしたりストレッチすること、また目を休める事も大切です。スマホやPC作業の場合、眼精疲労を防ぐためにも60~90分毎に10分程度休息を挟めると理想的と言われています。

正しい姿勢を心がけましょう

姿勢が悪いと首や肩などに無理な負担がかかり筋肉の緊張が強くなりコリの原因となります。猫背などにならないようにして、正しい姿勢で作業をするようにしましょう。

眼とスマホ・PCの画面の疲れにくい最適な距離とは?

スマホは画面が小さく、近づけて見がちです。目とスマホの画面は30cm以上離して見るようにしましょう。タブレットやPC画面も40cm以上離して見る事がすすめられます。また、見やすくするために部屋の明るさの調整や画面の輝度、文字のサイズなどにも気をつけましょう。

十分な睡眠を確保しましょう

睡眠時間をしっかりととることも頭痛の予防につながります。成人では、一般的には6時間以上の睡眠が推奨されています。しかし、[陽伊1] 睡眠時間は個人差が大きいため、日中に疲れや眠気を感じない程度の睡眠をとるようにすることが大切です。

ストレスをため込まないようしましょう

ストレスをため込むことも頭痛の原因となります。ストレスを感じるときにはリラックスできる環境調整を行いましょう。まずは、日常生活を見直し、リズムを整え、十分な睡眠をとることから始めるのも良いでしょう。

「疲れで頭痛が起こる」症状についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「疲れで頭痛が起こる」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

なぜ疲れが溜まってくると頭痛が起こるのでしょうか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

疲れがたまることで、首や肩周囲の筋肉がコリ固まり頭痛の原因となる事もあります。また、疲れが片頭痛などの頭痛の誘因となる事も多いです。

疲れが溜まって起こる頭痛はどんな痛みなのでしょうか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

首や肩回りのコリに伴うような筋緊張性頭痛の場合には、両側性で、圧迫感、締めつめつけ感がある非拍動性の頭痛であることが多いです。また、片側性のズキズキするような拍動性の痛みが起こる片頭痛も起こりやすいです。

眼の疲れが原因による頭痛は、眼を温めれば改善しますか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

目の疲れ、眼精疲労には目を温めると血行不良を改善して眼精疲労を一時的に癒すことができます。ホットタオルやホットアイマスクなどで10分程度温めると目の疲れが改善します。軽い頭痛であれば、眼を温めて休ませることも良いでしょう。

まとめ 疲れで頭痛が起きたときはまず休息を

疲れに伴う頭痛を経験した事がある方も多いでしょう。首や肩の筋肉の緊張、コリに伴う筋緊張性頭痛であったり、眼精疲労に伴う頭痛、また片頭痛が起こっていることが考えられます。多くは緊急性がある頭痛ではありませんが、頻回に頭痛が起こる場合には何か原因がある可能性も考えられます。何度も頭痛が起こる場合や、ひどい頭痛が起こる場合には脳神経外科や頭痛外来を受診して相談してみることがおすすめです。
特に何度も頭痛薬を飲んでいる場合、頭痛薬を頻回に飲むことが原因となっていることもありますので、一度専門外来を受診することをお勧めします。

「疲れで頭痛が起こる」症状で考えられる病気

「疲れで頭痛が起こる」から医師が考えられる病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

脳神経系の病気

眼科系の病気

内科系の病気

精神科系の病気

疲れで頭痛と言ってもさまざまな病気の可能性が考えられます。何度も頭痛がおこったり、強い頭痛がつづく、頭痛が長く続く場合には頭痛外来などの専門外来へ受診することをお勧めします。

「疲れで頭痛が起こる」に似ている症状・関連する症状

「疲れで頭痛が起こる」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

疲れで頭痛が起こる場合、緊急性がないもの多いですが、麻痺の症状や意識障害などを伴う場合には、脳血管障害を起こしている可能性が考えられます。この場合には、救急車を要請して救急外来を受診しましょう。