【NEWS】米国で香りつき電子たばこ禁止へ 死亡例との関連6件疑い(医師コメント3件) 更新日:2023/03/27 アメリカのドナルド・トランプ大統領は9月11日、香りや味のついた電子たばこを販売禁止にする方針を発表した。トランプ大統領は記者に対し、「電子たばこは安全と多くの人が言うが、有害である。我々は電子たばこについて、強力な対策を講じる必要がある」と述べている。 米疾病対策センター(CDC)によると、電子たばこが原因と考えられる肺疾患の患者は450人、死亡者は6人に上るという。CDCは現在、肺疾患の詳しい原因を究明しようとしているが、まだ特定できていない。原因が不確定の間は、電子たばこの使用を控えるよう訴えかけている。一部の専門家は、フレーバー電子たばこの多くで使われている大麻の有効成分を気化させる際に使用する化学物質が原因である可能性を指摘している。 アメリカでは、中高生などの間で急速に浸透している電子たばこ。アメリカの電子たばこは、ニコチンを含む液体を加熱し、煙を楽しむというものというの。それに対して、日本で近年普及している加熱式たばこにはニコチンが含まれているが、電子たばこにはニコチンが含まれていない。しかし、アメリカで規制が進めば、日本でも規制する動きが起きるだろう。 医師のコメント 武井 智昭(小児科医・内科医) 電子タバコはアイディアとしてはよいが、200以上もあるとされる有害物質の完全除去は難しいと思われます。受動喫煙防止などを含めて、今後は禁煙へ向けての取り組みが、外国のこうした例をふまえて浸透していくと思われます。 加藤 智子(産婦人科医) 電子タバコは禁煙目的として広がっていますが、自己判断での使用はやはり注意が必要なようです。もともとヘビースモーカーの方であれば、そのときのリスクもありますため、禁煙して間もなくだとしたら血栓症は引き続きあるものと思われます。使用に関しましては、注意事項を遵守し、迷われれば禁煙外来等で一度確認を受けられた後でのご使用をおすすめ致します。 山﨑 ゆか(麻酔科医) 中部産婦人科 電子タバコこのごろ使用している人が多いですよね。禁煙につなぐためのものだったりですが、その香りは結構タバコ嫌いなひとには気になる香りなことが多いです。電子タバコやし、いいでしょ、みたいな、人もよく見るので、禁止されるのは、とてもいいことだとは思います。電子タバコ以外でも香害ってありますけどね……。 この記事をシェアする