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新型コロナ第8波での自宅死亡者「最低でも1309人」全体の85.6%が70代以上

 公開日:2023/07/07
新型コロナ第8波 自宅死亡者は1309人

2023年6月29日、厚生労働省は「新型コロナウイルスの第8波にあたる2022年11月~23年1月の間に、自宅で亡くなった新型コロナウイルス患者が少なくとも1309人に上った」と発表しました。このニュースについて竹内先生にお話を伺いました。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

厚生労働省の発表内容とは?

厚生労働省が発表した、新型コロナウイルスの第8波の期間中に自宅で亡くなった患者数について教えてください。

竹内 想 医師竹内先生

今回紹介するのは、厚生労働省が2023年6月29日に発表した内容です。この発表によると、第8波で感染が拡大していた2022年11月~2023年1月末までの3カ月間で、新型コロナウイルスに感染して自宅で死亡した人は少なくとも1309人に上ったとのことです。

年代別にみると80代以上が最も多く63%、続いて70代が22.6%で、70代以上が全体の85.6%を占めることになります。また、77.5%の人には基礎疾患がありました。そして、亡くなる直前に新型コロナウイルスと診断を受けた人のうち、38.3%は軽症か無症状だったとのことです。亡くなった患者が自宅療養を希望していたかどうかについて、希望していた人は16%、希望していたか不明、もしくは亡くなった後に陽性が判明した人が80%となりました。入院調整や宿泊療養の対象となった直後に亡くなった人もいたということで、厚生労働省は自宅療養中に症状が悪化した際の自治体の相談機能を当面継続していくとしています。

今回の発表内容への受け止めは?

厚生労働省が発表した、新型コロナウイルスの第8波の期間中に自宅で亡くなった患者数についての受け止めを教えてください。

竹内 想 医師竹内先生

第8波で感染が拡大していた時期に、新型コロナウイルスに感染して自宅で死亡した人が少なくとも1309人に上ったことがわかりました。死亡と新型コロナウイルスの感染がどこまで関係したのか、希望する医療を充分に受けられたのかについては、今後検討が必要であると考えられます。

新型コロナウイルスの感染状況は?

新型コロナウイルスの感染状況について教えてください。

竹内 想 医師竹内先生

新型コロナの感染状況をめぐっては、6月16日に開かれた厚生労働省の専門家会合で、検出される新型コロナウイルスの種類はオミクロン株のうちの「XBB」系統が大部分を占めており、民間の検査会社で検出された結果をもとにした分析では今月下旬時点にはインドなどで拡大し免疫を逃れやすい可能性が指摘されている「XBB.1.16」が49%になると推定されています。

今後の感染の見通しについては、この夏の間に一定の感染拡大が起きる可能性があり、医療提供体制への負荷が増大する場合も考えられると指摘されています。さらに、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長を務めた尾身茂氏は「医療機関の定点把握などのデータをみると、地域によって差はあるが全国的には微増傾向にあるのではないか。第9波が始まっている可能性があるが、今後どのように推移するかは今のところわからない。社会を元に戻していく方向に進むなかで、重症化リスクの高い高齢者を守り、亡くなる人を減らすことが重要だ」と話しています。

まとめ

厚生労働省が「新型コロナウイルスの第8波にあたる2022年11月~23年1月の間に、自宅で亡くなった新型コロナウイルス患者が少なくとも1309人に上った」と発表したことが今回のニュースでわかりました。第9波が警戒される中、今後も高齢者の自宅療養について注意が必要になりそうです。

この記事の監修医師