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【コロナワクチン】3回目接種の副反応、2回目と同様の傾向か

 更新日:2023/03/27

3回目のコロナウイルスのワクチン接種が日本でも12月1日から開始されましたが、海外の臨床試験で3回目接種の副反応について2回目の接種後の副反応と同程度の頻度にとどまっていることがわかりました。このニュースについて上医師に伺いました。

上昌広 医師

監修医師
上 昌広(医師)

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東京大学医学部卒業。東京大学大学院修了。その後、虎の門病院や国立がん研究センターにて臨床・研究に従事。2010年より東京大学医科学研究所特任教授、2016年より特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所理事長を務める。著書は「復興は現場から動き出す(東洋経済新報社)」「日本の医療格差は9倍 医療不足の真実(光文社新書)」「病院は東京から破綻する(朝日新聞出版)」「ヤバい医学部(日本評論社)」「日本のコロナ対策はなぜ迷走するのか(毎日新聞出版)」。

今回報じられた内容は?

まず、今回報じられた内容について教えてください。

上昌広 医師上先生

今回報じられたのは、日本でもすでに始まっている3回目のワクチン接種について、副反応が2回目接種と比べてどれくらい違いがあるのかについての情報になります。

海外の臨床試験データですが、厚生労働省によるとファイザー製ワクチンについては、3回目接種から7日以内に発生した副反応の割合は、接種部位の痛みが83.0%で最も多かったようです。この症状については1回目の接種では83.7%、2回目では78.3%と同じような水準になっています。

ほかには疲労が63.7%、頭痛が48.4%、悪寒が29.1%、発熱が8.7%となっており、いずれも2回目と大きな違いは確認されなかったということです。ただし、リンパ節の腫れがこれまでより高い5.2%で報告されたそうで、接種後1~4日目が多く、ほとんどが軽度で短期間で収まったそうです。現在、薬事審査されているモデルナ製ワクチンについても、臨床試験では2回目接種と同様の傾向で接種部位の痛みが83.8%、頭痛が55.1%、倦怠感が58.7%、筋肉痛が49.1%などだったとのことです。

3回目から可能になる交差接種については?

3回目の接種では、種類の異なる製品のワクチンの交差接種も可能になりますが、効果と副反応について情報はあるのでしょうか?

上昌広 医師上先生

アメリカでの臨床試験では、3回目に同じワクチンを打った場合、中和抗体価は4.2~20倍に上昇したという報告があります。その一方で、異なる種類のワクチンを接種した場合では6.2~75.9倍と同一ワクチンより高い結果が出ています。

また、副反応については、交差接種と同一ワクチン接種とでは同じ程度と報告されています。

3回目接種に際して気を付けるべきことは?

12月1日から始まっている3回目接種ですが、接種の際に気を付けるべきことはなんでしょうか?

上昌広 医師上先生

2回目の接種と同じような副反応が出る可能性があります。どのようなことが起こるか、ある程度は想像がつきますので、あまり心配する必要はないでしょう。

ただし、前回とは違う副反応が生じるといった少しでも心配なことがあれば、医師に相談することを推奨します。

まとめ

3回目のコロナウイルスのワクチン接種が日本でも12月1日から開始されましたが、海外の臨床試験で3回目接種の副反応について2回目の接種後の副反応と同程度の頻度にとどまっていることがわかりました。厚生労働省は1、2回目と同様に研究班による健康調査を計画しており、希望者を対象に接種後1カ月までに発症した副反応などを調べるほか、1年後までの血中の抗体量を確認するということです。

この記事の監修医師