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自衛隊大規模接種で4回目接種開始へ【新型コロナウイルスワクチン】

 更新日:2024/03/08
自衛隊大規模接種で4回目接種開始へ

防衛省は、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を東京と大阪の自衛隊大規模接種会場で6月13日から開始すると発表しました。このニュースについて甲斐沼先生にお話を伺います。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

今回のニュース内容とは?

今回取り上げるニュース内容について教えてください。

甲斐沼孟医師甲斐沼先生

防衛省は6月1日、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を東京と大阪の自衛隊大規模接種会場で6月13日から開始すると発表しました。予約は6月6日の午後6時からすでに開始されており、専用のウェブサイトやコールセンターへの電話で受け付けています。現在開かれている自衛隊の大規模接種会場のうち東京会場と、大阪の北浜会場では引き続き3回目の接種もおこなうことになりますが、大阪の堺筋本町会場では6月13日以降は4回目の接種のみの対応となります。

4回目接種とは?

新型コロナワクチンの4回目接種について教えてください。

甲斐沼孟医師甲斐沼先生

日本での4回目接種は重症化予防を目的として、2022年の5月から開始されています。使用されるワクチンはファイザー製とモデルナ製です。3回目接種から5カ月以上が経過した60歳以上、もしくは18歳以上60歳未満で基礎疾患がある人や重症化リスクが高いと医師が認める人が対象になります。厚生労働省が提示する対象となる基礎疾患は、慢性の呼吸器の病気、高血圧など慢性の心臓病、慢性の腎臓病、肝硬変など慢性の肝臓病、インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病または、ほかの病気を併発している糖尿病、鉄欠乏性貧血を除く血液の病気、がんなど免疫の機能が低下する病気、ステロイドなど免疫の機能を低下させる治療を受けている人、免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患、神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えて呼吸障害などになった人、染色体異常、重度の身体と知的の障害が重複した状態の重症心身障害、睡眠時無呼吸症候群や重い精神疾患です。これらに加えて、BMIが30以上の肥満を呈する人も対象になります。

4回目接種受ける際の留意点は?

4回目接種を受ける際に留意すべき点を教えてください。

甲斐沼孟医師甲斐沼先生

新型コロナウイルスに感染すると、基礎疾患を抱えている方々は重症化しやすく、また高齢者や妊婦も通常と比較して重症化しやすい傾向を認めることが科学的に判明しています。また、海外からの報告になりますが、喫煙習慣を有する場合や身体不活動で日常的に運動不足を呈する人も重症化しやすいと指摘されています。

これらの客観的知見を踏まえて、4回目接種を実施するに際しては、総合的に医学的見地から判断されることが推奨されます。万が一、基礎疾患のために定期的に医療機関を通院していて、事前に当該医療機関や担当医に相談できる場合には、新型コロナウイルスに対する4回目のワクチン接種について問合わせてみましょう。事前に相談できない場合は、接種会場の予診票に記載して当日に窓口医師に相談するように心がけましょう。今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

まとめ

防衛省が新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を東京と大阪の自衛隊大規模接種会場で6月13日から開始すると発表したことが今回のニュースでわかりました。大規模接種会場は予約がないと接種を受けることができないので注意が必要です。

この記事の監修医師