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【オミクロン株】「重症化の度合いはそれほど高くない」アメリカ首席医療顧問

 更新日:2023/03/27

コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染後の症状についてアメリカ政府のファウチ首席医療顧問が、「重症化の度合いは、それほど高くないようだ」と述べました。このニュースについて中路医師に伺いました。

中路 幸之助 医師

監修医師
中路 幸之助(医師)

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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

今回報じられた内容は?

まず、今回報じられた内容について教えてください。

中路 幸之助 医師中路先生

今回の報道は、アメリカ政府の首席医療顧問であるアンソニー・ファウチ博士がCNNテレビのインタビューで語ったものです。ファウチ博士は、南アフリカからの情報をもとに「これまでのところ、重症化の度合いはそれほど高くないようだ、これは勇気づけられる兆候」と述べました。

ただ一方で、「デルタ株ほど重症化しないと判断するのは相当慎重にならねばならない、決定的なことを言うのは時期尚早」とも強調しています。最終的な判断には、さらなる研究が必要だということが読み取れます。

このほか、アメリカ政府が国民向けに出しているアフリカ南部の国々への渡航中止勧告については「現在、オミクロン株に関する多くの情報を入手して注意深く見ている、できるなら妥当な期間内に解除できるようにしたい」と述べました。

オミクロン株で注意が必要なことは?

「重症化の度合いはそれほど高くない」との見方も示されているオミクロン株ですが、どのような点に注意すればいいのでしょうか?

中路 幸之助 医師中路先生

ファウチ博士が「重症化の度合いはそれほど高くない」と話している一方で、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は「オミクロン株は変異により、治療薬の効果が下がったり免疫を回避したりする可能性があるため、注意深く観察している」と発言しています。

ファウチ博士も慎重に判断しなければならないと話しているように、今後の動向を注意する必要があります。また、感染が拡大しており、12月7日時点でオミクロン株の感染は、日本を含めた世界の49の国と地域で確認されている状況なので、しっかりと感染対策をする必要があると考えます。

今後も出てくる変異株にどう向き合えばいいのか?

オミクロン株という新たな変異が世界を騒がせていますが、今後も新たな変異株が生まれる可能性がある中で、私たちはどう変異株に向き合えばいいのでしょうか?

中路 幸之助 医師中路先生

オミクロン株はまだ分からないことが多いですが、海外からの報告によると「デルタ株に比べて症状が軽く、発熱・味覚障害などの特徴的な徴候(いわゆる頭痛・全身倦怠感などの感冒様症状)がないことから、感染に気づかないことが多い」とされています。

気づきにくいために受診を控えてしまい、診断がつかずに知らないうちに感染を広げてしまう可能性が高いと考えられます。そのため、今後は早期診断への取り組みがより重要になってくると考えられます。また、「ワクチン接種が重症化を防いでいる」との海外からの報告もあり、ワクチン接種を進めていくことも肝要です。

感染者数が増加すると、ウイルスが変異する確率も高くなり、新たな変異株の出現も予想されます。しかし、いずれにしても感染予防の基本は「手洗い・アルコール消毒・3密を避ける」などです。

まとめ

今回のニュースで、アメリカ政府のファウチ首席医療顧問が「オミクロン株の重症化の度合いは、それほど高くないようだ」と述べたことがわかりました。重症化リスクへの不安を軽減するような発言をキーマンがした形になりましたが、まだまだ判断には情報が必要とのことです。

この記事の監修医師