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12~15歳も接種対象者に追加 ファイザー社製新型コロナワクチン

 更新日:2023/03/27

厚生労働省は5月31日、新型コロナウイルスの予防接種に使用されているファイザー製のワクチンについて、接種対象年齢と公費負担の対象を広げることを決定しました。今回の発表について中島先生に詳しくお伺いします。

中島 由美 医師

監修医師
中島 由美 医師

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金沢医科大学医学部卒業後、同大学病院にて小児科・内科として研修を積む。その後は複数の病院で内科医や皮膚科医として勤務。2018年より福岡市中央区に「国を超えた新しい形の医療を提供」をコンセプトに、クリスタル医科歯科クリニックを歯科医師である夫と開院。

今回の発表の詳細は?

厚生労働省の今回の発表について、詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

厚生労働省は、アメリカのファイザー社製の新型コロナワクチンについて、接種対象者を現行の16歳以上から12~15歳へ引き下げることを決定しました。同時に、12~15歳も新型コロナワクチンを無料で接種できるようになります。接種対象者が増えたことで混乱を招く恐れがあるため、高齢者の接種状況を踏まえて接種券の送付時期を決定するとのことです。

ファイザー製の新型コロナワクチンは2月に厚生労働省から薬事承認されていますが、接種データが不十分であることを理由に接種対象者が16歳以上となっていました。その後、海外で12~15歳を対象とした臨床試験が行われ、安全性に問題がないことが確認されたことから、日本での接種対象者を12歳以上に引き下げられました。

12~15歳を対象とした臨床試験の内容は?

接種対象者を12~15歳に引き下げる根拠となった臨床試験の内容について詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

約2000人の12歳以上の健康な人を対象に、ワクチンを接種するグループと生理食塩水を接種するグループに分け、約3週間の間隔で2回接種を行い、新型コロナウイルス感染症への予防効果を比較しました。2回目の接種から7日以降に新型コロナウイルス感染症の発症の有無を比較したところ、感染歴の有無を問わずワクチンの有効率が100%となりました。

また、2回目の接種から1か月後に「血清中の新型コロナウイルスに対する中和抗体」がどれだけ増えているのかを調べたところ、12~15歳のグループと16~25歳のグループに有意な差が見られなかったことから、12~15歳でもワクチンの予防効果があることが示されました。

他のワクチンの接種対象者は?

日本で薬事承認されているアメリカのモデルナ社製と、イギリスのアストラゼネカ社製ワクチンの接種対象者について教えください。

中島 由美 医師中島先生

アメリカのモデルナ社製とイギリスのアストラゼネカ社製ワクチンの接種対象者は、どちらも18歳以上です。つまり、現状12~17歳の人が受けることができるのはファイザー社製の新型コロナワクチンのみです。

まとめ

今回ファイザー社製の新型コロナワクチンの接種対象者が12~15歳に引き下げられたことで、より多くの人の元へワクチンが届くことになります。モデルナ社製とアストラゼネカ社製のワクチンは18歳以上が対象のため、12~17歳の人はファイザー社製の新型コロナワクチンのみ接種できます。今後も、新型コロナワクチンの接種対象者や副反応、効果などについて最新情報をチェックしましょう。

この記事の監修医師