人口の減少数、初の50万人台に 2020/06/17

厚生労働省は2019年の人口自然減が、初めて50万人を超えたことを発表しました。近年では、出生数も最少を更新し続けています。今回は、人口自然減と出生率の低下について中島先生に詳しくお伺いしました。

中島 由美 医師

監修医師
中島 由美 医師

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金沢医科大学医学部卒業後、同大学病院にて小児科・内科として研修を積む。その後は複数の病院で内科医や皮膚科医として勤務。2018年より福岡市中央区に「国を超えた新しい形の医療を提供」をコンセプトに、クリスタル医科歯科クリニックを歯科医師である夫と開院。

2019年度の人口自然減の詳細は?

2019年度の人口自然減について、詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

厚生労働省が発表した2019年の人口動態統計によると、人口自然減は51万5864人と初めて50万人を超えました。人口自然減は、出生数を死亡数が上回ることで人口が減少する現象のことのため、死亡数から出生数を引いて算出できます。

人口自然減が最初に起きたのは2005年で、2007年以降は減少幅が年々拡大しています。2019年度の人口自然減についても、2018年と比べて7万1794人と大幅に拡大しているのです。

また、出生数は86万5234人で、前年から5万3166人減少しています。2015年から4年連続で過去最少を更新しており、今後も減少が続くことが予想されます。さらに、女性1人あたりの出産人数の推計である「合計特殊出生率」は1.36となり、前年を0.06ポイント下回っています。

出生率低下の原因とは?

出生率はなぜ低下したのか詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

2018年の婚姻件数が前年比3.4%減であったことが2019年の人口自然減に影響していると考えられます。婚姻件数が少ない背景には、子育てへの不安や経済的問題などがあるのでしょう。子育てへの不安や経済的問題を解決することが人口自然減に歯止めをかけることにつながると思われます。

2019年の婚姻数は?

2020年の人口自然減に関係する2019年の婚姻数も減少しているのでしょうか。

中島 由美 医師中島先生

2019年の婚姻数は59万8965組で、前年よりも1万2484組増えています。婚姻数が前年と比べて増加したのは7年ぶり。厚生労働省は、婚姻数が増えた背景には、平成から令和へ改元したことによる令和婚があるのではないかと分析しています。

2019年の婚姻数が増えたことから、2020年の人口自然減には多少の改善を見込めるでしょう。

まとめ

2019年の人口自然減は初めて50万人を超え、今後も減少し続ける見込みです。出生数を増やすには、結婚や子育てへの不安を解消できることが重要なため、政府による施策の実施が急務でしょう。今後の人口自然減についても引き続き注目していきたいところです。