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自宅介護での服薬管理が不安な方へ|うまく続けるコツや役立つアイテム、注意点を解説

 公開日:2026/02/05
自宅介護での服薬管理が不安な方へ|うまく続けるコツや役立つアイテム、注意点を解説

自宅で介護を続けていると、薬の管理が日々の大きな負担に感じられることがあります。高齢の方は薬の種類が増えやすく、飲む時間や量が複雑になることで、飲み忘れや飲み間違いが起こりやすくなります。薬の効果を活かすためには、処方に沿ってきちんと飲むことが欠かせませんが、体調の変化や生活リズムの乱れによって、思うように続けられない場面が出てくることもあります。

そのようなときは、無理のない飲み方になっているかを見直しながら、薬を飲み始めてからの体調の変化にも目を向けることが大切です。家庭だけで管理を続けることが難しい場合は、薬の整理や飲み方の工夫について、医療や介護の専門職と一緒に確認し、負担を減らしながら続けられる方法を検討しましょう。

この記事では、服薬管理の基本、自宅で取り入れやすい工夫、薬を扱う際の注意点を解説します。

林 良典

監修医師
林 良典(医師)

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【出身大学】
名古屋市立大学
【経歴】
東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。
【資格】
医学博士、公認心理師、総合診療特任指導医、総合内科専門医、老年科専門医、認知症専門医・指導医、在宅医療連合学会専門医、禁煙サポーター
【診療科目】
総合診療科、老年科、感染症、緩和医療、消化器内科、呼吸器内科、皮膚科、整形外科、眼科、循環器内科、脳神経内科、精神科、膠原病内科

介護における服薬管理の基礎知識

介護における服薬管理の基礎知識

服薬管理とは何ですか?

服薬管理とは、薬を決められた量と時間に服薬できるように整理し、準備を整える取り組みを指します。薬の種類や飲むタイミングを把握し、混乱が生じないように順序立てて管理します。薬の保管場所を決める、薬の一覧を作成する、必要な薬を取り出しやすくするなど、日々の整理を続けることで、薬を使用する流れが自然に整っていきます。薬の目的や使用方法を理解し、家庭の状況にあわせて扱いやすい形に整えることが服薬管理の役割です。

服薬管理と服薬介助の違いを教えてください

服薬管理は、薬をきちんと使用できるように準備や整理を行う取り組みです。薬の内容を把握し、使いやすい状態に整えることが中心です。一方、服薬介助は薬を飲む場面そのものを支える働きで、水を準備したり姿勢を整えたり、飲み込みの様子を見守ったりする行為が含まれます。管理は整えること、介助は飲む動作を支えることと考えると、役割が明確になります。自宅介護は両者が必要になる場面があり、本人の状態に応じて使い分けながら進めることが求められます。

自宅ではどのように服薬を管理するのですか?

自宅で服薬を管理する際は、まず薬の内容を一覧にまとめ、薬の名前・量・飲む時間を把握します。処方が変更された場合はその都度更新し、古い薬が混ざらないよう整理します。薬が複数ある場合は、時間帯ごとに袋でまとめる一包化を利用すると、確認がしやすく誤薬の防止につながります。曜日・時間帯単位で仕分けられる薬ケースを使う方法もあり、家庭内での確認がしやすくなる利点があります。

薬の扱いを自己判断で変えることは避けましょう。錠剤を砕く、カプセルを開ける、量を調整するなどは薬の性質を変えてしまうことがあり、飲みにくさがある場合は別の剤形へ変更できるか医師や薬剤師へ相談しましょう。薬の整理が難しい場合や体調の変化を確認したい場合には、薬剤師が薬の仕分けや服薬状況の確認を手伝う訪問支援を利用できる場合があります。

自宅介護での服薬管理に役立つアイテムとスムーズに進めるコツ

自宅介護での服薬管理に役立つアイテムとスムーズに進めるコツ

介護の服薬管理を行う際に役立つアイテムを教えてください

自宅で薬を整理する際は、みやすく扱いやすいアイテムを活用すると、誤薬を避けられ、整理の流れも整えやすくなります。

薬ケースは曜日や時間帯ごとに仕分けられるものが便利で、飲む順番が自然に整理されます。

一包化は、1回分の薬を袋にまとめる方法で、袋に記載された飲む時間を確認するだけでよいため、在宅介護で広く利用されています。

壁かけ式の服薬カレンダーも役立ちます。1日ごとのポケットに薬を入れておくと、飲み忘れに気付きやすく、複数の家族で介護している場合でも共有しやすいという利点があります。これらのアイテムを使うことで、薬の内容や量が多い場合でも、家庭内での服薬管理を行いやすくなります。

薬をスムーズに飲んでもらえる方法はありますか?

薬を手に取りやすくし、無理なく飲める雰囲気を整えることが、スムーズな服薬につながります。薬が目につくように適度に置き場所を決めると、本人が気付きやすくなり、飲む流れを妨げにくくなります。薬の種類が多い場合は、あらかじめ整理して見分けやすくしておくと、本人も介護者も準備がしやすくなります。

服薬の場面に入る前に、落ち着ける状況をつくることも大切です。背もたれを軽く起こして姿勢を整えたり、やさしく声をかけてタイミングを図ったりすると、服薬への抵抗が和らぐことがあります。拒否がみられる場合は、急がず、気持ちが落ち着くまで待ちましょう。

うまく薬を飲ませることができない場合の対処法を教えてください

薬がうまく飲めない理由は一人ひとり異なります。錠剤が大きい、味が気になる、のどにつかえる感じがある、体調がすぐれない、薬に対する不安があるなど、背景によって必要な工夫が変わります。飲み込みが難しい場合には、ゼリー状の補助食品を使うと飲み込みやすくなることがあります。剤形や量、飲む時間帯が負担になっている場合は、調整できるか医師に相談するようにしましょう。

自宅介護での服薬管理・服薬介助の注意点

自宅介護での服薬管理・服薬介助の注意点

自宅介護で発生しやすい薬に関するトラブル事例を教えてください

自宅では、薬の飲み間違い、飲み忘れ、重ね飲み、古い薬の混在といったトラブルが生じやすいです。処方変更があった際に以前の薬が残っていると、新旧の薬を誤って使用してしまうことがあります。

また、見た目が似ている薬は取り違えの原因となり、家族が複数で関わっている場合は、誰がいつ薬を準備したのかわからなくなることで重複投与につながることがあります。ほかにも、薬を一箇所にまとめて保管する習慣があると、必要な薬と不要になった薬が混ざりやすく、誤薬の発生につながることがあります。

自宅介護で薬を取り扱う際の注意点を教えてください

薬を取り扱う際は、まず適切な保管が重要です。直射日光や湿気を避けられる場所に保管し、子どもの手の届かない位置に置くことは基本的な注意点です。薬の扱いを自己判断で変えることは避け、量の調整、錠剤を砕く、カプセルを開封するといった行為は行わないようにしましょう。

また、薬をほかの薬や食品と一緒に保管すると混同しやすくなるため、混ざらないよう整理しておくことが大切です。薬の使用後に眠気やふらつきなどの体調変化がみられる場合は、副作用の可能性があるため、服薬状況を確認し、変化を見落とさないようにしましょう。

投薬忘れや間違いを防ぐ方法を教えてください

投薬忘れや飲み間違いを防ぐには、確認しやすい仕組みを日常のなかに取り入れることが効果的です。カレンダーへの記録、チェック表の使用、アラームの設定など、視覚的・聴覚的な合図を併用すると飲み忘れに気付きやすくなります。

一包化された薬は、袋の残りで服薬状況が把握しやすく、重ね飲みの防止にも有効です。処方が変更された際には、古い薬を早めに取り除き、新しい薬だけを手元に残すことで混在を避けられます。また、薬を曜日や時間帯ごとに分けておく方法は取り違えの防止に役立ちます。必要に応じて、薬剤師から薬の整理方法や確認のポイントについて支援を受けることで、誤薬の防止につながります。

編集部まとめ

編集部まとめ

自宅で薬を使い続けるためには、薬の内容を整理し、飲み間違いを避けられる仕組みを整えることが欠かせません。薬の一覧を作る、一包化を利用する、薬ケースや服薬カレンダーを活用するなど、家庭で取り組みやすい方法を組み合わせると管理が進めやすくなります。薬を飲む場面では、飲みやすい姿勢を整えたり、必要に応じて補助食品を使ったりすることで取り組みやすくなることがあります。薬の扱いを自己判断で変えず、気になる変化があれば早めに相談するようにしてください。また、薬剤師から助言を受けることで、無理のない形で続けられる服薬環境に近づいていきます。

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