寝たきりの方のおむつ交換の手順と注意点を詳しく解説!

寝たきりの方のおむつ交換は、清潔さと快適さを保つためにとても重要です。
本記事では寝たきりの方のおむつ交換について以下の点を中心にご紹介します。
- 寝たきりの方のおむつ交換で必要なもの
- 寝たきりの方のおむつ交換の手順
- 寝たきりの方のおむつ交換の注意点
寝たきりの方のおむつ交換について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

監修医師:
林 良典(医師)
消化器内科
呼吸器内科
皮膚科
整形外科
眼科
循環器内科
脳神経内科
眼科(角膜外来)
目次 -INDEX-
寝たきりの方のおむつ交換の概要

介護おむつとは何ですか?
一般の紙おむつと比べて吸収力が高く、長時間の使用でも漏れにくい構造になっており、尿や便によるお肌のトラブルを防ぐ工夫がされています。
また、着脱しやすい形状やテープ、パンツタイプなど、利用者や介助者の負担を軽減する設計がされています。
介護おむつを適切に選ぶことで、清潔を保ちながら快適な生活を支えることが可能です。
寝たきりの方のおむつ交換で必要なものを教えてください
まず必須となるのは、交換用の介護おむつと、使用済みおむつをまとめるためのビニール袋です。
清潔を保つために、手指の消毒や使い捨て手袋も用意しましょう。
また、汚れや尿を拭き取るためのウェットシートや清拭用タオル、お肌を保護するためのクリームやパウダーもあるとよいです。
ベッドシーツや防水シートを敷くことで寝具の汚れを防ぎ、介助しやすい環境を整えます。これらをあらかじめ揃えておくことで、スムーズにおむつ交換が可能できます。
寝たきりの方のおむつの種類や選び方を教えてください
形状には、身体にフィットしやすいテープタイプ、下着感覚で着脱できるパンツタイプ、夜間や多量の尿にも対応できるスーパーテープやスーパーパンツタイプなどがあります。
また、吸収量や通気性、お肌への優しさも選定のポイントです。
尿漏れや蒸れによるお肌のトラブルを防ぐため、個々の身体状況や活動量に合わせて適切なタイプとサイズを選びましょう。さらに、交換のしやすさや介助者の負担も考慮すると、日常のケアがより快適になるでしょう。
寝たきりの方のおむつ交換の手順

寝たきりの方のおむつ交換の手順を教えてください
1.準備
2.体勢を整える
3.清拭・乾燥
4.新しいおむつを装着
5.仕上げ
まず、交換に必要なものを事前に準備し、手を清潔にします。
次に、身体を優しく横向きにし、汚れたおむつを慎重に外します。
その際、皮膚やおしりの汚れをやわらかいタオルやウェットシートで丁寧に拭き取り、お肌を乾燥させます。
新しいおむつは、身体にしわなくフィットさせ、動かないようにしっかり装着します。 最後に、体勢を戻し、周囲を整えたら手を再度洗浄します。
これらの手順を守ることで、お肌のトラブルを防ぎ、利用者の快適さと衛生を保てます。
寝たきりの方のおむつ交換を手際よく行う方法を教えてください
・事前準備を徹底する
・声かけを行う
・落ち着いた動作で進める
まずは、交換に必要なものをすべて手元に揃え、手洗いや手袋の着用を済ませておくと作業がスムーズです。
作業中は「これからおむつを替えますね」と声をかけ、安心感を与えることで協力してもらいやすいです。
体位の変更やおむつの取り外しや清拭、新しいおむつの装着は、手順どおりに行いつつ、無理のない動作で進めることがポイントです。
準備と声かけ、そして落ち着いた動作を意識すると、短時間で快適に交換を終えられます。
寝たきりの方のおむつ交換が終わった後の片付けを教えてください
・使用済みおむつや汚れたペーパーを処理
・手や作業台の洗浄
・手袋やタオルの処理
・ベッド周りや作業スペースの消毒
まず、使用済みのおむつや汚れたペーパーはビニール袋に入れ、しっかりと封をして廃棄します。
手や作業台についた汚れは、消毒液や石けんで丁寧に洗浄してください。
また、交換に使用した手袋やタオルも清潔な状態に戻すか、使い捨ての場合は適切に処理します。
さらに、ベッド周りや作業スペースを消毒し、感染症のリスクを抑えられます。片付けを手順どおりに行うことで、次回の交換もスムーズに進められ、介護される方も快適に過ごせます。
寝たきりの方のおむつ交換をする場合の注意点や対策

寝たきりの方のおむつ交換時の注意点はありますか?
・体位の変更は無理なく行う
・お肌を清潔に保つ
・プライバシーと安心感を大切にする
・衛生管理を徹底する
・褥瘡や皮膚トラブルの予防を意識する
まず、体位を無理なく変えるようにし、皮膚を傷つけないよう丁寧に扱います。
また、汚れた部分を放置せず、お肌を清潔に保つことが大切です。
交換中は、プライバシーを守りつつ声かけを行うことも忘れずないようにしましょう。
さらに、長時間同じ体勢を避ける、締め付けすぎないおむつを使用するなど、褥瘡や皮膚トラブルの予防にも注意することが大切です。
寝たきりの方が快適に過ごせるための対策はありますか?
・清潔を保つ
・環境を整える
・身体への負担を減らす
・衣類・寝具の工夫
まず、定期的なおむつ交換や排泄後のケアでお肌を清潔に保ち、褥瘡やかぶれを予防します。
室内の換気や消臭グッズの活用で、においを抑えることも快適さにつながります。
また、体位をこまめに変えることで血流を促し、床ずれや筋肉のこわばりを防げます。衣類や寝具は吸湿性やお肌の触りのよい素材を選び、快適な寝心地を確保するのも大切です。
さらに、声かけや触れ合いを通じて心理的安心感の提供も、生活の質を高めるポイントです。
在宅介護を行う方の負担を軽減する方法を教えてください
・環境を整える
・介護方法を工夫する
・福祉用具を活用する
・サービスを利用する
・経済的支援を受ける
まず、おむつや消耗品を使いやすい場所にまとめて準備すると、作業時間と手間を減らせます。
おむつ交換は無理のない体勢で行い、介護者の腰や肩への負担の軽減が大切です。
また、介護用ベッドやリフト、手すりなどの福祉用具を活用するのがおすすめです。
さらに、訪問介護サービスやデイサービスを定期的に利用し、休息の時間を確保でき、心身の疲労を軽減できます。経済的な負担を減らすためには、介護保険制度や自治体の補助制度を活用するのも有効です。
編集部まとめ

ここまで寝たきりの方のおむつ交換についてお伝えしてきました。寝たきりの方のおむつ交換の要点をまとめると以下のとおりです。
- 寝たきりの方のおむつ交換では、交換用おむつや手袋、ウェットシートなどが必要
- おむつ交換は、準備や清拭、装着、後片付けの手順を丁寧に行い、清潔と快適さを保つことが重要
- 寝たきりの方のおむつ交換では、安全性や衛生、快適さを意識し、体位やお肌、声かけに配慮するのがポイント
寝たきりの方のおむつ交換は、清潔を守り快適な生活を支えるうえで欠かせないケアです。準備や手順、注意点を理解し実践することで、肌トラブルを防ぎ、リラックスできる環境を整えられます。
さらに、介護者の負担を減らす工夫や福祉用具、サービスの活用も取り入れることで、利用者と介護者の双方がより健やかに日常を過ごすことにつながります。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考文献



