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手動真空吸引法とは

 更新日:2023/03/27

手動真空吸引法とは

手動真空吸引法(MVA)とは流産や妊娠中絶の際に用いられる方法の一つです。これまで日本では、キュレットという器具を用いて妊娠組織を子宮の内膜からガリガリはがすような搔爬(そうは)法をとっていました。しかし、搔爬法は世界的に見ると母体への合併症のリスクが高く医療コストも多くかかるため、推奨されていません。一方で、真空吸引法はWHOで推奨される流産・中絶手術法であり、子宮内膜を必要以上に傷つけることが少なく、のちの妊娠への影響も大きくないと考えられています。一方で、搔爬法と同様に、子宮の出口を広げる際に子宮穿孔を起こす可能性や、妊娠組織が搔爬法に比べて残りやすいというデメリットもあります。

メリット

・子宮内膜組織へのダメージが少ない 
・使い捨ての器具を使用するため、器具の汚染による感染症のリスクが低い

デメリット/副作用

・子宮の出口を広げる処置のため、痛みが出ることがある
・内容物をすべて取り切れない可能性がある

治療期間

日帰り入院または外来扱いで行う施設が多いです。

費用相場

人工妊娠中絶は保険適応外のため、全額自己負担で10万円前後の施設が多いです。
稽留流産や不全流産の場合は健康保険が適用され、3~5万円の自己負担となります。

注意点

治療期間や費用は、妊娠週数や医療機関、治療の内容によって異なる場合があります。

この記事の監修医師