レーザー焼灼術とは

レーザー焼灼術とは

レーザー焼灼術とは、下肢静脈瘤に対する血栓塞栓術のうち、血管内焼灼術をレーザーで行う術式です。局所麻酔後、下肢（主に膝から下）の静脈内からカテーテルを挿入し、直径1mm前後の細いレーザーファイバーによって逆流を引き起こしている血管を閉塞する治療です。手術後、閉塞した静脈はすこしずつ小さくなり、体内に吸収されるように消失します。

メリット

・メスを使用せず、局所麻酔での手術が可能
・手術したその日に帰宅可能
・従来の静脈そのものを切除するストリッピング手術に比べて低侵襲

デメリット/副作用

・下肢静脈瘤血栓塞栓術の一つであるグルー治療と比較し、一般的に痛みが強い
・手術後に合併症の深部静脈血栓症が発症するリスクがある
・手術後は定期的に超音波検査を受ける必要があり、自身でも弾性ストッキングによる圧迫が必須

治療期間

手術そのものは20分程度で終了しますが、術前準備や手術後の安静時間も含めると2時間くらいかかるようです。手術後は合併症である深部静脈血栓症が無いか超音波検査のフォローアップが必要です。術後1年ほど定期的な外来通院が一般的になります。

費用相場

保険適用とされる場合の手術費用は健康保険3割負担の方で、片足につきおおよそ3～5万円前後です。自費治療の場合は30万円程度となっています。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。