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毛孔性苔癬とは

 更新日:2023/03/27

毛孔性苔癬とは

毛孔性苔癬とは、上腕や大腿の伸側に、毛穴に一致して1~3 mm大の小さな皮疹が多発する疾患です。軽症例も含めると、10代の30〜40%に認められると言われています。自覚症状は通常なく、整容面以外で問題になることはありません。教科書的には思春期を過ぎると自然消退することが多いとされますが、経過には個人差があり、30歳代になっても改善しない方もいます。
治療としては、サリチル酸ワセリンやビタミンA誘導体クリームなどの外用によるケミカルピーリングや、ダーマペン、フラクショナルレーザー、レーザー脱毛、といった治療が行われています。
ケミカルピーリングとは、化学物質によって皮膚表面の角質を溶かすことで毛穴の詰まりを改善させる治療です。
レーザー脱毛で毛根を破壊することで角質の貯留が起きなくなるため、レーザー脱毛も治療の1つになります。
ダーマペンは、極細の針がついている器具です。針を使用し皮膚の表面に穴を開けることで、皮膚のターンオーバーを助ける効果があるとされています。
フラクショナルレーザーは真皮層に微細な熱傷を作り、再生力を活用して肌の入れ替えを促すことで治療をおこないます。

治療によるメリット

・皮膚の凹凸が目立たなくなる

治療上の問題点

・ダーマペンやレーザー治療は保険適用外であり、治療費用が高い
・ダーマペンやフラクショナルレーザーでの治療後は肌の赤みが目立つダウンタイムと言われる期間がある。

治療期間

治療期間には個人差があります。
治療を開始し、皮膚の状態が綺麗になるまで数ヶ月程度はかかります。

費用相場

保険外診療の場合、1回あたりの治療費の相場は、約1~数万円程度です。
症状の範囲や重症度、医療機関によって価格は異なります。

この記事の監修医師