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歯列矯正と虫歯の相関関係について

 更新日:2023/03/27

前歯の歯並びが気になっている人におすすめなのが、歯を動かして歯並びや噛み合わせを矯正する歯列矯正です。元々は子どもの頃から実施する人がほとんどだったのですが、最近では大人になってから歯列矯正に取り組む人も増加傾向にあるようです。そこで今回は大人でもできる歯列矯正と虫歯の相関関係について、Medical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修ドクター:
山本 拓 歯科医師 すずしろ歯科 院長

 歯列矯正についての基礎知識

歯列矯正とは歯並びや噛み合わせが悪い人に対して、歯を動かしながら歯並びや噛み合わせの治療を実施することです。特にアメリカは歯列矯正の先進国と呼ばれており、「親からの贈り物」として子どもに歯列矯正を施す文化があるそうです。

歯列矯正の必要性

一般的に歯列がよくない人は見た目という外見上の問題だけではなく、口腔内で虫歯や歯周病が発生しやすいという問題も抱えています。また、歯列が悪ければ必然的に噛み合わせも悪くなりますので、全身の健康に大きな影響を及ぼすと言われています。歯列矯正を実施することによって、外見的な問題や噛み合わせの改善が期待できます。

歯列矯正に用いる装置

歯列矯正に用いる「矯正装置」といえば、歯についている金属製のワイヤーを思い浮かべる人が多いと思います。しかし、長年にわたる矯正装置の開発により、現在では目立たない装置や見えない装置など様々な装置が登場しています。代表的な矯正装置として、透明な樹脂で作られたマウスピース、ブラケットに透明なプラスチック部品を使用したクリアブラケットと呼ばれる装置などがあります。それぞれ装置の種類によって、特徴やメリットとデメリットが異なります。

治療費用は80万円から100万円前後が一つの目安

気になる歯列矯正の治療費用ですが……歯科医院や症状によって異なりますので一概にはいえません。しかし、大人の歯列矯正の場合はおおよそ100万円から120万円前後がボリュームゾーンと考えられています。歯の表側に矯正装置をつける場合は80万円から110万円ぐらい、歯の裏側に矯正装置をつける場合は110万円から150万円ぐらいの費用が必要になる場合が多いようです。また最近では100万円から120万円ぐらいの費用のインビザライン(マウスピース矯正)のニーズも高まっております。治療方法によって金額も異なりますので、医院に相談されてはいかがでしょうか。

 大人になってからの歯列矯正

一般的に歯列矯正は少しでも早く始めた方がよい結果が出やすいと、小学生ぐらいから治療を始めるイメージがあります。しかし、最近では大人になってから歯列矯正を始めるケースも増えているそうです。大人の歯は生える位置が定着しているので矯正には時間がかかりますが、治療技術の進歩により大人になってから始めても十分間に合うようになりました。

大人になってから歯列矯正を実施するメリット

一般的には子どものときに治療を開始するイメージのある歯列矯正ですが、大人になってから歯列矯正を始めることのメリットもいくつかあります。その代表的なものは子どもの歯列矯正の場合は将来的な成長や発育を踏まえた治療計画を策定する必要がありますが、大人の歯列矯正の場合は成長や発育がほとんどないために治療計画が策定しやすいことです。

大人の歯列矯正に対するリスク

子どもの歯とは異なり、大人の歯はしっかりと位置が定まっています。大人の歯列矯正はその定まっている歯を動かしていくことになりますので、治療の開始直後などは痛みを感じることも多いようです。痛みが我慢できないときには鎮痛剤を処方してもらうことになりますが、治療が進むにつれて痛みは徐々に収まっていきます。また、大人の歯の場合には、歯列矯正をしても歯が動かないケースもあります。そこで無理やりに矯正しようとすると、矯正の必要のない歯が動いてしまったり、歯の周囲の骨が溶けたりする場合もあります。よって大人の歯列矯正は信頼できる歯科医院で実施することをおすすめします。

大人の歯列矯正に必要な治療時間

一般的な歯列矯正には100万円前後の費用がかかることは前項で紹介したとおりですが、大人の歯列矯正の場合は費用だけではなく、治療時間も大きな問題です。治療時間が長くなればなるほど、仕事や家事に対する影響が避けられなくなるでしょう。大人の歯列矯正の場合、治療終了までに必要な時間は一年半から二年といわれています。しかし、大人の歯列矯正には長期間の治療に見合うだけのメリットがあると考える人は最近増加傾向にあるようです。

 歯列矯正と虫歯治療の優先順位

虫歯のある人が歯列矯正を実施する場合、虫歯治療を終了させてから歯列矯正を実施するのが一般的な考え方です。虫歯や歯周病などを放置したままで歯列矯正は実施することは基本的にありませんので、今現在虫歯でお悩みの人は直ちに歯列矯正を実施することは難しいようです。

歯列矯正の治療中に虫歯になってしまった場合

矯正装置を装着したことで歯磨きがしづらくなることもあり、歯列矯正の治療期間は虫歯ができやすい状態といえます。万が一、歯列矯正の治療期間中に虫歯になってしまった場合は、虫歯の程度や場所によって対応が異なることが多いようです。軽度の虫歯であれば虫歯治療は後回しにされることもあるようですが、虫歯がひどい場合には装置を外して虫歯の治療を優先することもあります。しかし、歯列矯正の治療期間は歯科医院に通う頻度が高いため、装置を外す必要があるほどの虫歯になることはほぼないでしょう。

歯列矯正の治療中に虫歯にならないために

歯列矯正の治療期間は虫歯ができやすい状態になることは前項で紹介しましたが、虫歯にならないためにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。基本はやはり歯磨きです。装置を装着しているために一度の歯磨きで汚れが取りきれないことが多くなりますので、歯磨きの回数を増やすことが大切です。最近は歯列矯正用の歯ブラシも販売されていますので、歯列矯正の治療期間はそちらの歯ブラシを使用することをおすすめします。また、歯間ブラシやワンタフトブラシを使用することもおすすめです。

 虫歯のある人の歯列矯正では虫歯治療が優先

ここまで歯列矯正と虫歯の相関関係を中心に紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?これから矯正をしたいと思っているけれども、虫歯があるので不安という人には特に有益な情報だったのではないかと思います。結論として歯列矯正と虫歯治療に関しては、虫歯治療が優先されることが多いようです。事前にしっかりと虫歯を治療してから歯列矯正を開始する歯科医院がほとんどですので、現在虫歯があるとしても気軽に歯列矯正をしたい旨を歯科医師にお伝えするのがよいと思います。

また、歯列矯正の治療期間は虫歯になりやすい期間でもあります。最悪の場合には虫歯によって歯列矯正が中断される可能性もありますので、歯列矯正の治療期間中はしっかりと歯磨きを始めとするお手入れに励んでいただきたいと思います。

山本 拓 歯科医師 すずしろ歯科 院長監修ドクターのコメント
当院では矯正治療にいらっしゃる患者さんの約半数が成人矯正ですが、担当している小林先生には開業当時より矯正を担当していただいており、5000症例以上の治療実績があります。また、副院長の大学時代の同級生でなんでも相談に乗ってくれるきさくなとても信頼できる先生です。
開業当初は月に一度矯正日を設けておりましたが矯正患者さんの増加と不具合があった際に小林先生に直ぐに対応していただけるように当院では矯正診療日が月に4回設けています!
矯正日は無料相談を受けることが出来ますので、歯並び噛み合わせ装置の方法また料金や支払い方法等気になる事があればお気軽にご相談ください!
(ただし完全予約制になっておりますので事前に当院にご連絡をお願いします。)
 
監修ドクター:山本 拓 歯科医師 すずしろ歯科 院長

 歯列矯正でおすすめの矯正歯科 関東編

すずしろ歯科

出典:https://www.haisha-guide.jp/

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