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口腔筋機能訓練とは

 更新日:2023/03/27

口腔筋機能訓練とは

口腔筋機能訓練(Orofacial Myofunctional Therapy:OMT、Oral Myofunctional Therapy:MFT)とは、口腔顔面筋機能障害(Orofacial Myofunctional Disorders: OMD)を改善するための治療のことです。
このOMDは、授乳、顔面骨格の成長と発達、咀嚼、嚥下、発声、咬合、顎関節の動き、口腔衛生、歯科矯正治療の安定性、顔面の審美性などに、直接的または間接的に影響を与えます。不正咬合、発語異常、嚥下障害、睡眠障害、顎関節症が引き起こされている場合、このOMDが大きな原因の一つと考えられます。OMT・MFTを行うことによりこのような症状が改善されることが多いといえます。具体的には、舌の位置づけ・機能、飲み込みの正しいやり方、正しい呼吸を訓練していきます。

メリット

・発育期であればブラケットを付けずに歯並びが良くなることがある
・成人矯正後、後戻りしにくい状態になる
・誤嚥性肺炎の予防になる
・睡眠時無呼吸を改善できることがある

デメリット/副作用

・長期的な治療が必要で、継続しないと効果が得られにくい
・小児の治療の場合、親の協力が必須である
・この治療だけでは、歯並びが良くならないこともある
・筋機能訓練を指導できる歯科医院が少ない

治療期間

早くても半年、長年の癖を取り除くことになるので2~3年以上の治療期間が必要な場合もあります。

費用相場

口腔筋機能訓練自体は保険適用内ですが、保険適用外である矯正治療と合わせてこの治療をすることが多いです。また、専用の器具の購入が必要な場合もあります。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修歯科医師