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MTAセメントとは

 更新日:2023/03/27

MTAセメントとは

これまでは、進行したむし歯の治療の過程で、神経が露出し出血した場合には、神経をとってしまう治療(抜髄)が一般的でした。

従来のセメントでは、出血した部分の接着が難しいため、治療部位の感染の制御が困難であることが原因の一つです。

しかし、MTAセメントという歯科治療用の水硬性セメントがアメリカで開発され、神経を取ることなく直接覆って治療することが可能となりました。

日本では、神経を覆うという場合にのみ使用されることが多くみられます。

メリット

・水分と混ざると固まる性質のため、口腔内の治療に向いている
・今まで神経を取らなければならなかった状態でも、神経を残せる場合がある
・固まるまでの過程で強アルカリ性となるため、殺菌性がある
・膨らながら固まるため、封鎖性に優れている

デメリット/副作用

・MTAセメントを使用できない症例もある
・使用できなかった場合は、神経を取る可能性が高い

治療期間

通院回数:1回
治療期間:1日

費用相場

1本あたり:5千円〜5万円

注意点

治療期間や費用は治療の手法などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修歯科医師