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歯磨きだけでは不完全!効果的な虫歯対策とは

 更新日:2023/03/27

自分はもちろんのこと、大事な子供や家族が虫歯になって苦しんでしまうのは、とてもつらいことです。初期症状は痛みが無くても放置しておくと最悪の状況を招く恐れがあります。

虫歯対策として、多くの人が思い浮かべるのが歯磨きです。ただ、近年では歯磨きだけでは虫歯予防に不十分であると提唱されています。ここでは、すぐに始められる虫歯対策について、Medical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修歯科医師
堀内 章 (プラナス歯科府中クリニック 院長)

虫歯ができる原因

虫歯菌によって引き起こされる

歯の表面には、ものを食べたり飲んだりすることで、表面にプラーク(歯垢)でおおわれてしまいます。プラークの中には、虫歯の原因菌となるミュータンス菌が潜んでいます。この虫歯菌がプラーク内の糖を摂取し分解する際に生み出される酸が歯を溶かしてしまうことで虫歯になってしまいます。そのため、糖分を過剰摂取したり、口内環境が悪化したりしてしまうことで発症しやすくなるのです。

子供が虫歯になる要因

子供の歯というのは、まだ完全に石灰化が完了していない場合、大人の歯に比べて柔らかいため、虫歯になりやすいです。乳歯が虫歯になる要因としては、卒乳の遅れ、そして寝かしつけのために授乳やジュースを飲ませることが要因になるケースが多いです。また、そのほかの要因としては、歯磨きを始めるのが遅れたり、歯磨きをさせても磨き残しが多かったりすることが原因として虫歯になりやすいとされています。

大人が虫歯になる要因

大人の場合、9割以上の人が症状の軽重を別として虫歯を持っているといわれています。大人が虫歯になる要因としては、子供と同様に磨き残しがあるだけではなく、歯周病によって引き起こされやすくなります。歯周病により歯肉が縮退することで、柔らかい象牙層が露出してしまい、ここから浸食されます。また、歯の治療による詰めものなどにできた隙間から虫歯菌がはいりこみ、詰めものの中で虫歯が進行してしまうことも少なくありません。

虫歯のなりやすさは2歳7ヶ月までに決まる

赤ちゃんには虫歯菌がいない

生まれたての赤ちゃんの口内には、虫歯菌が存在しません。そのため、まだ歯が生えていない状況ではありますが、仮に歯があったとしても虫歯になることはありません。虫歯菌が、口内に住み着く経路としては、人から人への接触が原因で引き起こされます。そして、主な感染原因は赤ちゃんの父親や母親によるものがほとんどなのです。

赤ちゃんが虫歯菌に感染する理由

何故、両親からの感染が多いのかというと、何かを食べさせるときに自分の使った箸で与えたり、顔を近づけたりして会話をすることで唾液が赤ちゃんの口内に入ることで感染します。そして、特に1歳7ヶ月から2歳7か月の口内の細菌バランスが整っていない状態で虫歯菌に感染すると口内の虫歯菌の割合が多くなり、虫歯になりやすくなります。

一方で、2歳7ヶ月以降に虫歯菌に感染した子供は、すでに口内で一定の細菌バランスを確立しているため、感染しても虫歯菌が増殖しづらいとされています。この口内の細菌バランスは、原則として一生変わることはありません。そのため、虫歯菌に感染するのを遅くするのが重要なポイントとなります。

虫歯菌に感染させないためには

子供に虫歯菌を感染させないためには、まず両親の虫歯をしっかり治療したうえで定期的なクリーニングを欠かさないようにしましょう。その上で、子供と箸やスプーンを共有させない、噛み与えをしないということが大事です。また、スキンシップとして、キス等をしないということです。

自宅で出来る虫歯対策

寝る前の歯磨きは特に念入りに

食後に歯磨きをすることは、虫歯予防において非常に重要です。とくに就寝中は虫歯菌が活動的になり、さらに唾液量も減少するため、就寝前の歯磨きを重視するようにしましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを活用する

歯ブラシを使った歯磨きにより落とすことができる汚れは、およそ60%とされています。歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは落とすことができません。そして、虫歯の90%は歯と歯の間の汚れが原因とされています。そのため、歯磨きにデンタルフロスや歯間ブラシを加えて、手入れをする習慣を身に付けましょう。

歯磨き粉について

まだうがいの出来ない子供の場合は、うがいをしなくても良いフッ素含有の歯磨剤があるので、そのような歯磨剤を用いて歯磨きを行うと良いと思います。

フッ素配合の洗口液でゆすぐ

最近では、「フッ素洗口液」などを歯医者やお店で購入することができるようになりました。刺激の少ない無味無臭のタイプなども販売されていますので、歯磨き粉が苦手な子供も安心して使用することができます。

規則正しい食生活を心がける

また、規則正しい1日3回の食事を心がけ、できるだけ間食をしないようにしましょう。間食をするたびに虫歯菌は糖分を分解し、酸を放出してしまいます。間食をなくすことで、虫歯菌の活動をある程度抑えて虫歯予防をすることができます。

歯医者で行う虫歯対策

定期的なクリーニングで歯をきれいに

最近では、「フッ素洗口液」などを歯医者やお店で購入することができるようになりました。刺激の少ない無味無臭のタイプなども販売されていますので、歯磨き粉が苦手な子供も安心して使用することができます。また、その際には、正しいブラッシング指導も受けておくとよいでしょう。

フッ素塗布で歯を強く

歯医者でフッ素塗布をしてもらうことで、初期の虫歯の治療や歯を強くすることができます。また、虫歯菌自体の活動を抑える効果も期待できるため、虫歯予防にもっとも優れているといわれています。フッ素塗布は、3か月ほど効果が持続するのでクリーニングと一緒に行ってもらうとよいでしょう。

シーラントを用いた虫歯予防とは

乳歯や永久歯になって間もないときは、歯の溝が深く虫歯になりやすいです。シーラントで溝を埋めることで虫歯菌の活動を抑えることができます。また、シーラントにはフッ素が含まれているので、歯を硬くして強くする効果も期待できます。

セラミックは虫歯菌がつきにくい

虫歯治療の詰めものはセラミックを使用してもらいましょう。金属やプラスチックは、虫歯菌がつきやすい素材です。また、劣化しやすいため隙間ができてしまい、再び虫歯になる恐れがあります。セラミックは、劣化しにくくさらに汚れも付きにくいです。

自己ケアと歯医者を適切に活用

歯磨きは虫歯予防として非常に重要な役割を持っています。しかし、どれだけ丁寧に磨いたとしても、60%ほどしか汚れを落とすことができません。デンタルフロスや歯間ブラシの活用、フッ素洗口液を使用することで、さらに虫歯予防効果を高めることができます。また、自宅のケアにとどまるだけではなく、歯医者での定期的なクリーニングやフッ素塗布等を行ってもらいましょう。

赤ちゃんであれば、2歳7ヶ月までしっかりとした管理をすることで、将来的な虫歯のリスクを減らすことができるとされています。その後は大人と同じように自己ケアと定期的なクリーニングを行い、成長に合わせてシーラントをしてもらうなど、歯科医と相談しながらケアしていくとよいでしょう。

堀内 章 歯科医師 プラナス歯科府中クリニック 院長監修ドクターのコメント
歯を失うことの大変さは、実際に失った方から、よく相談を受けます。
いかに、予防し適切な処置を施すかで、歯を失うリスクをより減らすことができます。
小児の頃より、フッ素や仕上げ磨きを継続的に行い、まずは歯を削らなくても良い環境を作るべきだと思います。現在は、様々な処置法があり、患者さんも選択に迷い、どれが正しいのか判断しにくい時代です。この中から根拠のある処置を提示し患者さんが納得した上で処置を選択していくことを当医院では行なっております。
一度処置を行うとそれで終了でなく、その歯がずっと使えストレスのない口腔環境を継続する必要があります。よって継続的なメンテナンスと共に、お家でのブラッシングの指導を重要視しております。
可能な限り、治療が介入しない口腔状態を作れるようにしていきましょう。

 
監修ドクター:堀内 章 歯科医師 プラナス歯科府中クリニック 院長

虫歯治療でおすすめの歯医者さん 関東編

プラナス歯科府中クリニック

出典:http://www.prunus-dc.com/

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住所 東京都府中市府中町2-22-11
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