知っておきたいインプラント治療にかかる日数
インプラント治療を考えている人にとって、治療にかかる日数はとても気になるものです。ライフスタイルに合わせた治療計画を立てることで、じっくりと安心してインプラント治療にとりかかることができます。
インプラント治療は口腔環境に応じて人それぞれの治療方法があります。自分のインプラント治療はどのくらい期間がかかるのか、また治療はどのような流れで進めていくのか、など予備知識として知っておきましょう。
今回はインプラント治療をはじめる前に、知っておきたい治療にかかる日数についてMedical DOC編集部がお届けします。
この記事の監修ドクター:
斉藤 正徳 歯科医師 医療法人修亜会斉藤歯科クリニック 院長
目次 -INDEX-
インプラント治療の流れ
「インプラント治療は長くかかるもの」と、思っている人も多いかと思います。もちろん、口腔環境によっては治療に多くの日数がかかってしまう場合も。しかし、計画的な治療を行えばスムーズに完了する場合もありますし、忙しい人向けに短期コースを提供している歯医者さんもあります。
まずは、インプラント治療がどのような流れで進められていくのかを知っておきましょう。
精密検査と治療計画
インプラント治療はまず、口腔内の検査からスタートします。施述前に失われている歯の状況や、残っている歯の状況、骨格の形や骨の硬さ、噛み合わせなどを正確に検査しておく必要があります。
歯医者さんではレントゲンやCTを使って一人一人の口腔環境や骨格を確認し、治療方針を決定していきます。その上で治療にかかる日数や費用、通院期間などをカウンセリングしてから治療がスタートします。
一次手術
インプラント治療には、手術の回数が異なる2回法と1回法の2種類があります。2回法は一次手術と二次手術に分けられ、1回法は手術は1度で終わる治療です。2回法の一次手術では人工歯根の埋め込みですが、これは歯肉を切開して医療用ドリルで骨に穴を開け、そこに人工歯根を挿入する手術です。挿入後、歯肉で蓋をするように縫合して完了です。手術時間は1〜3時間ほどで終わるので入院の必要はありません。二次手術では、歯肉の縫合箇所を改めて切開して人口歯根と人口歯を連結する器具を装着します。
1回法では、人口歯根と人口歯を連結する器具が一体となったワンピースタイプのインプラントを一度だけの手術で装着する方法です。手術が1回で終わるというメリットがある分、感染症のリスクが高まるなどのデメリットもあります。また、一般的なインプラント治療では2回法が採用されています。
定着期間
2回法の場合手術と手術の間に3〜6ヶ月程度の定着期間を設けます。定着期間は人口歯根と骨を結合させるための期間です。定着期間には、骨の硬さや大きさや密度によって、個人差があることを覚えておきましょう。骨移植を受けている場合は定着期間がさらに長くなります。
また、上顎か下顎かによって定着期間に差が出て、一般的に下顎よりも上顎の方が定着期間が長くなります。
二次手術
二次手術は、一次手術で縫合した箇所を再び切開して結合装置を装着する手術です。手術後は切開した部分をあらためて縫合して終了となります。
数時間かかる一次手術とは違い、二次手術の所要時間は30分程度です。手術後は切開部分が完全に癒着するまで1〜6週間程度の期間を設けます。
人口歯の装着
二次手術による縫合箇所の傷口が完全に癒着したら、人口歯の装着がスタートします。まず噛み合わせのチェックが細かく行われます。インプラントには天然歯にある歯根膜がないため、噛み合わせの微調整がとても重要なプロセスとなります。
チェックが終わったら、それぞれの歯の色や形に合わせた人口歯を製作します。完成した人口歯をスクリューで結合器具に装着して治療は終了となります。
インプラント治療の期間
インプラント治療は一般的な虫歯の治療に比べると長い日数を必要とします。そもそも、顎の骨に穴を開けて器具を装着し人口歯を固定する手術であることから、ある程度の治療日数が必要であることは念頭に置いておきましょう。
また、口腔環境や骨の大きさ・硬さにより治療日数に差が生じるのも確かです。治療前の検査の段階で、自分の場合はどの程度の日数が必要なのか、歯医者さんにしっかり確認しておきましょう。
3〜10ヶ月程度の日数が一般的
インプラント治療は前項で説明した通り、いくつかのフローが必要でありそのいずれも省略することはできません。また手術と手術の間に定着期間を設けたり、縫合部分が完全に癒着する期間が必要なため、ある程度の治療期間が必要であることは覚えておきましょう。
一般的に全てのフローを完了するまでに、3〜10ヶ月程度の日数がかかると言われています。
治療後のメンテナンス
インプラントの治療にかかる日数は一般的に3〜10ヶ月程度です。しかしインプラントを長持ちさせるためには治療後のメンテナンスが必要不可欠となってきます。
インプラントは歯周病を発生しやすく、治療が終了したからといって放置しておくと重大な感染病等を患う可能性があります。治療にかかる日数とは別に、定期的なメンテナンスがインプラントの寿命を左右することを念頭に置いておきましょう。
インプラントである限り定期メンテナンスが必要
インプラントは人口の歯のため虫歯になることはありませんが、周辺の歯が虫歯になったり歯周病を発症するなどの可能性があります。インプラントの寿命を左右するのは治療後の定期的なメンテナンスです。
また、自宅でのブラッシングやプラークコントロールも重要なため、治療が完了したとしてもメンテナンスは一生必要であることを覚えておきましょう。歯医者さんで定期的にレントゲンで骨の状態を確認したり、噛み合わせのチェックをしたりするなどの診察が必要です。
インプラント開始前に知っておくべき治療日数
インプラント治療は、最初の口腔内の診断からはじまり、いくつかのフローをたどって最終的に人口歯の設置までを行います。その間、骨と器具との定着期間や、縫合箇所の治癒期間などを設ける必要があり、そのいずれも欠かすことができません。
一般的に3〜10ヶ月程度かかるインプラントの治療ですから、自分のライフスタイルに合わせて治療を開始しましょう。また、長い期間をかけて治療を完了させた後も、定期的なメンテナンスが必要不可欠となります。このメンテナンスを怠ると、インプラントの寿命が短くなったり歯周病を発症するなどの危険性があります。
インプラント治療を考えている人は、治療にかかる日数に加えて、治療後のメンテナンスは一生必要であることをしっかりと把握しておきましょう。その上で、歯医者さんと相談しながら無理なく行える治療方法を取り入れていく必要があります。
痛みがつづくということや、抜けてしまうということもほぼありません。
1本目は不安になる人が多いと思いますが、納得いくまでご説明いたします。
また当院では、メールでのご相談も受け付けております。
是非お気軽にご相談ください。
監修ドクター:斉藤 正徳 歯科医師 医療法人修亜会斉藤歯科クリニック 院長
インプラントでおすすめの歯医者さん 関東編
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