皮膚生検とは
更新日:2023/03/27
皮膚生検とは
皮膚生検とは、局所麻酔後に病変のある皮膚の一部を採取して顕微鏡での観察を行う検査です。
皮膚がんなどの悪性病変が疑われる場合や、強い薬剤での治療が必要で診断を確定させたい場合に行います。
メリット
・視診では判断できない皮膚病変を詳細に検査することができる
・皮膚を表皮、真皮、皮下組織の垂直断面から見ることができる
・病変部分の正確な状況が把握できる
・単なる組織の観察だけではなく、目的に応じて蛍光抗体法、追加の染色検査や培養検査も行うことができる
デメリット/副作用
・局所麻酔が必要となる
・感染、出血、神経障害、麻酔アレルギーなどのリスクがある
・基本的に縫合が必要となる
・生検部分の傷跡が残る場合がある
・生検後、検査結果が出るまで1~2週間程度を要する
・非特異的な組織所見の場合、皮膚生検だけでは診断がつかないこともある
治療期間/検査時間
検査は麻酔時間を含めて30分程度です。
生検部分を縫合した患者さんは、通常1週間後に抜糸と傷の診察のために通院が必要です。
費用相場
保険診療が可能です。
麻酔の種類や縫合の有無、蛍光抗体法など追加検査の有無により金額は変わりますが、保険適用の場合、3割負担で5千~1万円程度かかります。
注意点
治療期間や費用は治療内容などによって大きく異なる場合があります。