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掻杷術とは

 更新日:2023/03/27

掻杷術とは

子宮内膜掻把術とは、人工中絶の際や子宮体がんや子宮内膜ポリープの治療の際に実施する施術です。主に子宮の内容物をくまなく除去するために用いられ、がんの診断の際に子宮内膜のサンプルを採取するために行われることもあります。
子宮頸部を拡張し、子宮内にキュレットというスプーン状の器具を挿入して組織を掻きだすようにして採取をします。治療でも同様の手順を取りますが、経腟分娩の経験がない方は手術の際に子宮口が開きにくいため、手術前に子宮口を開く処置を行います。子宮口を開くキュレットにて施術する際に強い痛みが伴うため、静脈麻酔を使用し眠っている間に処置をすることがほとんどです。

メリット

・子宮を摘出しないために将来的に妊娠ができる可能性がある
・子宮内膜をほぼすべて取り出せるため、がんが小さくても検出することが可能になる

デメリット/副作用

・子宮腔内癒着症(アッシャーマン症候群)、子宮内膜菲薄化、子宮穿孔のリスクがある

治療期間

日帰りでできる医院もありますが、2~3日の入院が推奨される場合もあります。

費用相場

保険適応になるため3割負担の方は8千円程度となっています。入院の場合は3万円前後とされています。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師