医療用紫外線照射器とは

医療用紫外線照射器とは

医療用紫外線照射器とは、難治性の皮膚疾患、悪性リンパ腫、円形脱毛症などに使用される機器です。紫外線の特定の波長には免疫を抑えたり、細胞が増えるのを抑えたりする働きがあるとされています。
医療用として使用される紫外線には、UVA、UVBの2種類があります。UVAが使用される治療法には、PUVA療法があります。UVBが使用される治療法には、ナローバンドUVB、エキシマライトなどがあります。

メリット

・保険適用疾患では、治療費が比較的安く抑えられる
・皮膚疾患において、塗り薬だけでは改善しなかった症状にも効果が得られることもある
・照射する範囲を調節できるため、病変部だけに照射することができる

デメリット

・PUVA療法では、照射回数が多いと、皮膚がんの発生に注意が必要とされている
・ナローバンドUVBでは、今のところ臨床で明らかな発がん性との関連を示した報告はなされていないが、光線を当てた回数や強さを記録し、照射した光線量が多くなりすぎていないかの管理が必要となる
・照射後は、照射部分が赤くなる、ほてる、ひりつくなどの副作用がみられることがある
・一部の疾患は保険適用外になる
・幼い子ども、妊娠中の方、免疫抑制剤投与中の方、光線過敏症の方などには使用できないことが多い

治療期間

照射頻度は週1～2回、1回の照射時間は数十秒～数分程度で終わります。
治療に必要な照射回数は、疾患や症状の程度によって変わります。
10回程度で症状が改善される方もいれば、数十回以上必要になる方もいます。

費用相場

1回あたりの治療費は、保険適用で3割負担の場合、1,000円前後です。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。