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凍結胚移植とは

 更新日:2023/03/27

凍結胚移植とは

凍結胚移植とは、体外受精で得られた胚を子宮内に戻すものです。-196℃の液体窒素にて凍結保存していた胚を、採卵した周期とは別の周期で移植します。自然周期またはホルモン補充周期で子宮内膜を厚くし、6~8mmの厚さになったところで凍結しておいた胚を溶かして移植する方法です。1回の採卵で複数個の胚が得られた場合は、採卵周期あたりの妊娠率を向上させることが可能です。

メリット

・OHSS(卵巣過剰刺激症候群)発症のリスクを回避できる
・胚が複数個得られた場合は採卵を毎回行う必要がなく、身体的・精神的・金銭的負担が軽減される

デメリット/副作用

・凍結及び融解の際に胚がダメージを受けることがあり、胚の状態によっては移植がキャンセルとなる場合がある
・耐凍剤や凍結保存が原因で透明帯が硬化することがあり、融解後に孵化補助(AHA)が必要となる可能性がある
・自然周期での移植の場合、頻回の通院が必要になる
・ホルモン補充周期の場合、妊娠9週まで薬剤の投与が必要になる

治療期間

採卵後、約1ヶ月半~2か月後に胚移植を行う施設が多いです。

費用相場

融解胚移植:10〜12万
胚移植のみ:4〜5万円

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師