帝王切開とは

帝王切開とは

帝王切開とは、手術室で下腹部の皮膚を切開し子宮を切り開いて胎児を娩出する出産方法の一つです。お腹の切開方法には縦切開と横切開があり、最近では横切開が多く行われています。緊急帝王切開の場合には安全性を考慮して縦切開で行うことが多いです。

メリット

・陣痛は起こらないので陣痛の痛みはない
・出産時間が短く、一般的に手術開始から1時間程度で終了する
・縦切開の場合はお腹の中が見えやすいため、出血など術中のトラブルに対応しやすい
・横切開の場合、傷が目立ちにくい

デメリット/副作用

・縦切開では傷跡が目立ちやすい
・横切開ではお腹の中が見えにくいため、術中のトラブルに対応しにくい場合がある
・手術の影響で血栓症や癒着によるイレウスといった術後合併症が起こる可能性がある
・新生児一過性多呼吸を起こす頻度がやや上昇する
・手術により子宮の筋層が薄くなってしまうことがあり、今後の妊娠に影響が出る可能性がある
・傷跡がケロイドになることや、かゆみが持続することがある

治療期間

手術時間は麻酔～閉創までで一般的に１時間半～2時間程度で終了します。

費用相場

総額は約60～100万円程度です。保険適応のため、出産一時金や高額療養費制度を利用することで自己負担額は10万円程度となります。入院の諸費用があればそこにプラスで費用がかかります。

注意点

治療期間や費用は、治療内容などによって大きく異なる場合があります。