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人工授精(AIH)とは

 更新日:2023/03/27

人工授精とは

人工授精(AIH)とは、不純物を取り除いた精子を子宮内に直接注入して、受精させる方法です。排卵日に合わせるタイミング法の次の手段として用いられることが多く、人為的に精子を注入する点以外は自然な妊娠と変わりありません。夫婦の間で行う配合者間人工授精と、第三者に協力して受精してもらう非配偶者間人工授精があります。

メリット

・不妊治療の中でも比較的簡便な方法
・外来で実施でき、回数の制限がない
・自治体によっては助成金が出る場合がある
・射精障害などで夫婦生活がうまくいかない場合、マスターベーションによる採精が可能
・頸管粘液が少ない場合に有効なことがある
・男性不妊症で精子を選別したときに良好精子が多く取れる場合はうまくいくこともある
・限りなく自然妊娠に近い方法である

デメリット/副作用

・タイミング法よりも費用がかかる
・保険が適用されないため、治療費の負担が大きい(2022年4月からは保険適応となる可能性があります)
・7回目以降になると妊娠の確率が極端に下がる
・人工的に精子を注入するため、子宮や卵巣・卵管に炎症を起こす場合がある
・感染症になることがある
・排卵の時期に合わせるため受診日の選択肢が限られる
・人工授精の成功率は5~10%

治療期間

排卵誘発剤などを用いながらエコーなどでチェックを行い、排卵日を推測します。排卵日に合わせて人工授精を行います。その後生理が来るかどうかでリセットか妊娠かといった結果になります。1回の治療には約1か月間を要します。

費用相場

1回あたり1万5000円~2万円
検査を含めると、1回3万5000円程度
排卵誘発剤を用いる場合にはさらに1~2万円程度かかります。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師